護衛君は格上マフィアに捕まる

亀吉

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玩具なんて……ねぇ?

格好いいだけなら文句はない!

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 「ぎゃあ!」
 俺は悲鳴をあげて、来るはずのない助けを求めていた。
 俺の体の上には例の色男が覆い被さるようにニヤニヤわらっていた。勿論、俺は抵抗しようとした。が、手錠のせいで抵抗も糞もない!
 くっそー!!!!!
 俺は俺の無力さに腹がたってしかたがない!てか、この男に捕まったのも自分が弱っちぃからなんだが………。
 てか、これ俺の処女が危ないのでは……?
 うん。そうとしか考えられない。
 …………うそーん。
 こんなこと思うのは女々しすぎる自分でも同感するが、最初に抱かれるのなら好きな人に抱かれたかった!!
 もう、こんなことなら逆夜這いでも仕掛ければ良かったな。

 「お前名前は?」
 そんなこと考えていても、こいつには届かないようだな……。てかよ、名前を聞くような状況ですかね?これ。どう考えても違うだろうよ、色男よ。一つ言わせてくれ……。

 「もっとムードってもんがあるだろうよ!」

 そう叫ぶと、男は驚いたような顔をした。
 でも、直ぐに俺をからかうようにニヤニヤしはじめやがった!
 男はクックックッと喉を震わせてから、俺の髪の毛に優しく触れた。その手つきが明らかに俺を労っていたから、俺は唖然としてしまった。
 それと同時に俺は、えっ……っと間抜けな声を出してしまっていた。そんな俺の反応を見た男は、今度はからかうようなニヤニヤとした笑い顔ではなく色気ましましの綺麗な笑顔を俺に向けてきた。
 「あー……悪い悪い。さてはお前乙女処女か?」

 どうやら、こいつはやり手のようですな……。
 俺の反応を見ただけで、処女がばれてしまった。まぁ、確かに俺の分かりやすい反応じゃ誰でもバレバレなんだろうけど……。
 にしても、なんだろう?何かやけに扱いがうまいような……??
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