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22・行動開始
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「足下に気をつけて。行くわよ」
少女が目を覚ましたので、残りの食料を食べさせながら二人の名前を確認。少年の名はユーリ、少女はサラというらしい。
私達は、幾つかの決まり事を決めて、行動を開始した。目指すは王宮。パールがシリウス様を見つけてくれている事を願う。
それでも、兵を連れて教会内に押し入ることは出来ないだろうから、私達も逃げないといけない。
石牢内は、ユーリが足下を火魔法で照らしながら先頭を、そして私が最後尾を歩く。
木の扉は、鍵が解除出来る範囲だけ壊して開けた。ここまでは予定通り。外に出ると、月明かりが周囲を照らし出した。
ここからは、教会内を知る私が先頭を、ユーリが最後尾を歩く。私の攻撃魔法はまだ上手くないので、マリー様から頂いた武器を、右手に持って進んだ。
夜というのもあるが、いつもより見回りの人が少なく感じる。私が協会の外へ逃げたと思っているのも、あるかも知れない。教会が騒げば騒ぐ程、私達には好都合だ。シリウス様も事情を聞くために教会内へ入るという口実も出来る。
取り敢えず、建屋内は灯りが点いているので、中庭を通って玄関に向かう事にした。裏手から出る事も考えたが、出来れば早い段階、出来れば教会内で救助隊と会えれば有利に働くと思ったのだ。まぁ、手紙が順調に届いていればの話しだけれど。
私達は、ゆっくりと周囲に注意を払って進んでいた。もう少しで中庭に差し掛かるという所でサラが叫んだ。
「お兄ちゃん!!」
私は振り返り、慌ててサラの手を掴み、自身の方へ引き寄せた。ユーリがテシオン様に捕まってしまったのだ。
「やっぱりお前達が、鍵を持ってたのか。どこを探しても見つからないから、何時間も無駄にした。もう逃がさないからな。さあ、今来た道を戻ってもらおうか」
テシオン様は、ユーリの喉元にナイフを当て、脅しながら私達に戻るように促す。今は、言う事を聞くしかないかと諦めた時だった。
「痛っ!!」
パールがテシオン様の手に噛みついた。テシオン様の手からナイフが離れ、ユーリがそれを見て更に噛みついた。テシオン様が左手でユーリを掴もうとしたので、私は慌てて右手に持っていた鞭で、テシオン様の左手を打った。
私達の騒ぎを聞きつけて、人が走って来た。
「これは、どういう事だ?聖女様は、行方不明と言ってなかったか」
驚く事にそこには、アレクシス様が立っていた。
「そっ……それは……」
「聖女様、懐かしい物を持っているね。それは、ルナのかな?」
あー、ちょっとこれはマズイものを見られた気がする。
「まあ、それは後から聞くとして。テシオン、お前は何をしているんだ?」
「あっ、アレクシス様……こっ……こいつらが、聖女を外へ……私は、逃げた聖女を捕まえようと……」
「ここは教会、聖女様の家に当たるのではないのか?しかも、『夕方に逃げるのを見た』にも関わらず、今、ここにいるのは何故だ?」
テシオン様の目が泳ぐ。必死に言い訳を考えているのだろう。
「私が直々に話しを聞いてやろう。部屋を。それから、ナッシュ・ブライトル枢機卿にも同伴して頂こうか」
ユーリとサラが、顔を青ざめさせて私にしがみつく。
「聖女様、俺達逃げちゃだめ?」
「どうやったって逃げられないわよ。寧ろついて行って全てを話さなきゃ。テシオン様を懲らしめられないわ」
私は、両腰にしがみつく二人を引きずるようにして連れて行った。
少女が目を覚ましたので、残りの食料を食べさせながら二人の名前を確認。少年の名はユーリ、少女はサラというらしい。
私達は、幾つかの決まり事を決めて、行動を開始した。目指すは王宮。パールがシリウス様を見つけてくれている事を願う。
それでも、兵を連れて教会内に押し入ることは出来ないだろうから、私達も逃げないといけない。
石牢内は、ユーリが足下を火魔法で照らしながら先頭を、そして私が最後尾を歩く。
木の扉は、鍵が解除出来る範囲だけ壊して開けた。ここまでは予定通り。外に出ると、月明かりが周囲を照らし出した。
ここからは、教会内を知る私が先頭を、ユーリが最後尾を歩く。私の攻撃魔法はまだ上手くないので、マリー様から頂いた武器を、右手に持って進んだ。
夜というのもあるが、いつもより見回りの人が少なく感じる。私が協会の外へ逃げたと思っているのも、あるかも知れない。教会が騒げば騒ぐ程、私達には好都合だ。シリウス様も事情を聞くために教会内へ入るという口実も出来る。
取り敢えず、建屋内は灯りが点いているので、中庭を通って玄関に向かう事にした。裏手から出る事も考えたが、出来れば早い段階、出来れば教会内で救助隊と会えれば有利に働くと思ったのだ。まぁ、手紙が順調に届いていればの話しだけれど。
私達は、ゆっくりと周囲に注意を払って進んでいた。もう少しで中庭に差し掛かるという所でサラが叫んだ。
「お兄ちゃん!!」
私は振り返り、慌ててサラの手を掴み、自身の方へ引き寄せた。ユーリがテシオン様に捕まってしまったのだ。
「やっぱりお前達が、鍵を持ってたのか。どこを探しても見つからないから、何時間も無駄にした。もう逃がさないからな。さあ、今来た道を戻ってもらおうか」
テシオン様は、ユーリの喉元にナイフを当て、脅しながら私達に戻るように促す。今は、言う事を聞くしかないかと諦めた時だった。
「痛っ!!」
パールがテシオン様の手に噛みついた。テシオン様の手からナイフが離れ、ユーリがそれを見て更に噛みついた。テシオン様が左手でユーリを掴もうとしたので、私は慌てて右手に持っていた鞭で、テシオン様の左手を打った。
私達の騒ぎを聞きつけて、人が走って来た。
「これは、どういう事だ?聖女様は、行方不明と言ってなかったか」
驚く事にそこには、アレクシス様が立っていた。
「そっ……それは……」
「聖女様、懐かしい物を持っているね。それは、ルナのかな?」
あー、ちょっとこれはマズイものを見られた気がする。
「まあ、それは後から聞くとして。テシオン、お前は何をしているんだ?」
「あっ、アレクシス様……こっ……こいつらが、聖女を外へ……私は、逃げた聖女を捕まえようと……」
「ここは教会、聖女様の家に当たるのではないのか?しかも、『夕方に逃げるのを見た』にも関わらず、今、ここにいるのは何故だ?」
テシオン様の目が泳ぐ。必死に言い訳を考えているのだろう。
「私が直々に話しを聞いてやろう。部屋を。それから、ナッシュ・ブライトル枢機卿にも同伴して頂こうか」
ユーリとサラが、顔を青ざめさせて私にしがみつく。
「聖女様、俺達逃げちゃだめ?」
「どうやったって逃げられないわよ。寧ろついて行って全てを話さなきゃ。テシオン様を懲らしめられないわ」
私は、両腰にしがみつく二人を引きずるようにして連れて行った。
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