Reunion1ー悪役令嬢(母)は私が救います

叶多 桜

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24・王宮へ

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「マリー様、ご心配お掛けしてすみませんでした」

 私と子供達は、馬車に乗せられ王宮へと向かった。王宮に到着すると、マリー様が直ぐに出迎えてくれた。余程の心配をしてくれていたようで、目に涙を浮かべて喜んでくれた。
 私と子供達は、客室に通された。ソファに促され、軽めの食事を戴いた。マリー様が、私達がマナー等気にしないで、ゆっくりと食事が出来るようにと、配慮してくださったのだ。
 食事が終わって、お腹が満たされたからか、子供達は、うつらうつらと居眠りを始めた。それでも、私の服の袖をしっかりと掴み、私から離れようとしない。
 仕方なくそのままソファに寝かせておくことにした。
 温かな紅茶を入れてもらい、一口飲むと、私はマリー様に訪ねた。
 
「何故王宮にいるのですか?」
「イヤリングが壊れたからよ」
 
 ……?
 私が怪訝な顔をすると、マリー様は微笑んで答えた。
 
「実は以前、貴女に渡したネックレスには、細工が施されているの。貴女の感情によって、私のイヤリングの石が変化するように。でも貴女、何かを強く願わなかった?」
 
 そう言われて、私は記憶を辿っていく。
 
「ああ、そういえばテシオン様が石牢に鍵を探しに来た時、私、思わずマリー様に助けを……」
「きっとそれね。強い感情の流れに、イヤリングの石が保たなかったのよ」
 
 マリー様が、納得がいったというように、大きく頷いた。
 
「それで、貴女の身に何か起きたんじゃないかと思って。シリウスお兄様にお願いして、王宮へ一緒に来てもらったの。そしたら、パールが、何かを咥えてフラフラになって飛んでいたわ」
 
 あー、魔力吸収が出来なかったのね。
 
「パールが、咥えていた物をお兄様に渡して。でも、お兄様では教会に入れないから、アレク様に急いでお話して。そしたらアレク様が、ついでがあるからとかおっしゃって、国王様にもお話してくれて。本当にバタバタと大変だったのよ」
 
 今はマリー様の腕の中で、心地良さそうに眠っている。きっとマリー様の魔力で回復しているのだろう。ちゃっかりしているから。
 
「兎に角、助かって良かったわ」
 
 そう言ってマリー様は、微笑んだ。
 遠くにいても守ってくれていたのね。
 
「学園が始まっても、常にルイベルト様が一緒にいてくれるし。毎日王宮に帰ってきても、大勢の兵隊が守ってくれるから、安心だわ」
「えっ?」
「ん?」
 
 えーと、王宮に帰って来るとは?
 
「マリー様?確認したいんですけど……私、教会に帰るんですよね?」
 
 マリー様は、満面の笑みを浮かべて答える。
 
「あら、まだ聞いてなかった?教会は危ないから、今日から貴女は、この王宮で暮らすのよ」
「えーっ!!」
 
 部屋中に響く声を上げてしまって、慌てて手で口を押さえる。
 
「そういうマナーもちゃんと教えてもらえるわよ?私がお願いしておいたから」
 
 ああ……一般市民に戻りたい。
 私は、思わず遠くを見つめる。
 
「この子達も、本人達と相談して、ちゃんとお勉強出来るように配慮しましょうね」
 
 何だか……マリー様がとても張り切っているように見えるんだけど。
 
「貴女も、この子達に負けないように頑張ってね」
 
 ああ、そうか……流石、前世で私の母親をしていただけあって、私の扱いをわかってるわ。
 じゃあ……頑張らないとね。
 きっと、皆が幸せになる未来が見えて来るはずだわ。
 
 
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