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第1章 最初の冒険ゴブリン退治
第4話 地底湖の激闘
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小鬼の振り下ろした粗末な武器 を盾で受けるロウド。
それなりの衝撃が来るが、左腕の筋肉をぎっちり締めて何とか踏ん張ることができた。
取っ手を握って持っているだけの小型の円形盾だったら耐えられず、すっぽ抜けたかも知れないが、革バンドで腕を固定して取っ手を持つ中型の盾ならば、前腕全体で盾を支えることができるため、ある程度の攻撃にも耐えられる。
「せい!」
掛け声と共に右の長剣を振るい、小鬼を斬り捨てた。
小鬼は、上位の魔族や魔獣などと違い、鎧も纏ってなければ硬質の皮膚も無いので、剣がまともに当たれば一撃で倒せる。
長剣を剣技もクソもなく振り回し、当たるを幸いに小鬼を攻撃しているロウドとは違って、先輩のアーサーとカリンは見事なモノだった。
小鬼の攻撃を真っ正面から受け止めるのではなく、勢いをずらして受け流し、相手が体勢を崩したところに一撃を入れて、確実に仕留めていく。
アーサーの戦鎚が力強く振るわれて小鬼の頭蓋を砕き、カリンの長剣が華麗に閃いて首筋を切り裂いていく。
ロウドが二三匹相手に悪戦苦闘している内に、アーサーとカリンは倍近い小鬼を屠っていた。流石に経験の差というべきであろうか。
雑魚の群れは既に半分近くが戦闘不能になっていた。
「これならイケる!」
とロウドが楽観的な言葉を口にしたとき、そんな甘い考えを叩き潰すかのように上位種が動く。
小鬼神官が魔族語で祈りを捧げ、小鬼呪術師が杖を振りかざして何かを唱え始めた。
呪術師の眼前に拳大の光の塊が出現した。
ソレは気合いと共に前方に突き出された杖に呼応して飛んでいった。
乱戦状態のアーサーたちと雑魚小鬼の頭上を飛び越え、後ろで太陽神への祈りを捧げているジャンの元へと飛んでいき、その胸元へと炸裂する。
「太陽、ぐはっ!」
太陽光と高らかに言おうとしたジャンは、呪術師の放った魔法の矢を胸に食らい、神聖術の中断を余儀なくされた。
熟練ならばダメージを食らっても耐えきり、術を発動させることができるのだが、ジャンには無理であった。
胸を押さえて膝をつくジャン。顔には脂汗が浮いている。
「ジャンさん、大丈夫ですか?!」
先輩冒険者の状況を見て声を上げたロウドの周りでも、上位種の行動の結果が現れていた。
アーサーやカリンはともかく、ロウドは乱戦の中、剣を振り回していただけなので、小鬼の中には、当たり所が良く死なずに済んでいる奴もいたのだが、ソイツらが立ち上がったのだ。
ロウドの剣により負った傷が仄かな燐光に包まれて塞がっていく。
神聖術の基本、治癒である。神の力により多少の傷を癒す奇跡だ。
「ちい! やはり、術者を叩かなきゃ勝ち目はねえ! カリン、雑魚は俺とロウドで押さえる。呪術師と神官をやれ!」
アーサーの言葉に頷きを返すカリン。
ダンスを踏むような華麗なステップで小鬼の間をすり抜け、乱戦を抜け出しにかかる。
その背後から襲おうとした小鬼の頭に戦鎚の一撃をくれ、ロウドに指示を出すアーサー。
「ロウド! 雑魚どもは俺たちで引きつけるんだ! いいな!」
ロウドはそれに「はい!」と答えながら、長剣と盾を振るっていた。
小鬼の攻撃を盾で受け止める余裕などもはや無く、板金鎧の防御力を信じて当たるに任せている。
右の敵は長剣で斬り捨て、左の敵は盾による打撃で打ちのめして、とりあえず敵の数を減らしていくロウド。
しかし一撃で致命傷を与えられなかった小鬼は、小鬼神官の神聖術により癒されて立ち上がってくる。きりが無かった。
「はあ、はあ」
息が切れてくる。
この重装備で戦っているのだ。熟練の戦士や騎士ならともかく、まだ成長期の少年であるロウドには、残るスタミナは少なかった。
「うおお!」
乱戦を抜けたカリンは間合いを一気に詰め、一番厄介な小鬼神官に斬りかかる。
そう回復役である神官さえ潰せば何とかなるのだ。先にやられてしまったが。
甲高い金属音。
カリンの繰り出した長剣は、横合いから出てきた鎚矛によって受け止められていた。
小鬼頭目だ。
小鬼頭目はカリンに一瞥をくれ、牙を見せながら嘲笑に近い笑みを浮かべる。
その馬鹿にしたような笑いに、カリンは怒りを覚えた。
「小鬼の親玉風情が! 舐めるな!」
怒りのままに小鬼頭目に斬りかかるカリン。
だが、この小鬼頭目は手練れだった。
そこそこ経験を積み研ぎ澄まされたカリンの剣技を、あまり細かい挙動には向いていない鎚矛でいなしているのだ。
その状況に更に怒りを覚えるカリン。
「アタシの攻撃を鎚矛で捌くなんて……ざけんなぁ!」
怒り本来斬るべき相手も忘れて、小鬼頭目を攻撃し続ける。
その横で、小鬼呪術師が怪しい挙動をしていることにも気付かずに。
「ムキになってんじゃねえよ、馬鹿が! 神官の方、狙えっての!」
小鬼頭目と切り結び始めたカリンを見て、ぼやくアーサー。
ついムキになり熱くなるのはカリンの昔からの悪い癖だ。
手助けしようにも、こちらはもうどうしようもない状態である。
最初の頃こそ、急所に戦鎚を叩き込んで一撃で仕留めていたが、疲れの見えてきた今はとりあえず当てるのが精一杯。
そして、その致命傷には程遠い傷は神官の治癒によって癒されて、すぐに復帰してくる。
一緒に雑魚と戦っているロウドも、もはや限界のようだ。
「うわあ!」
重くなった腕を必死に振るっているアーサーの耳に、ジャンの悲鳴が聞こえてきた。
顔を向けると、三匹の小鬼に囲まれて攻撃を受けている。
いつの間にか乱戦から何匹かが抜けて、回復役である神官のジャンにトドメを刺しに行ったのだろう。
ジャンは痛む胸を押さえながら、太陽神の象徴武器たる星球鎚矛 (打撃部の星球が太陽のように見えるから)を必死に振るっているが、基本的に鍛錬をしていないために余裕で躱されて掠りもしない。
対して小鬼の石斧や石の穂先の槍などは面白いようにジャンに当たり、傷を無数に増やしていった。殺されるのは時間の問題であろう。
とは言え、ジャンだけではなく全員死ぬのは時間の問題だ。もう勝ちの目は何処にも無い。
巻き込んでしまったロウドに申し訳ない。やはり、彼だけでも逃がしておくべきだったろうか。
ヤンソンさえ逃げなければ、と思う。
幼少期からの友であった。金に汚いところはあるが、一緒にやっていける仲間だと思っていた。
だがそれは、こっちの一方的な思い込みだったのか。
際限なく起き上がってくる小鬼たちとの戦いの中で、アーサーの思いは暗く沈む。
「畜生!」
無力さに声を上げるロウド。
生まれた時から道は決まっていた。自分は三男、どう足掻いても家を継ぐことはできない。
だから子供の頃から剣を馬上槍を、そして馬の扱いを鍛え上げた。己の腕のみでのし上がるために。
ある日、館に吟遊詩人がやって来た。
彼が歌い上げた英雄譚にロウドは心躍らせた。
そして、その内の一つ、『大鬼殺しと月の戦乙女』を聞いて、冒険者に憧れた。
遍歴の騎士を経て王国騎士団に取り立てられる夢は、冒険者として諸国を回り勇名を轟かせるモノへと変わった。
長兄が父の跡を継いだのを機に、勢い込んで冒険の旅へ出た。それがこのざまである。
三兄弟一と誇った鍛え上げた剣技も、魔族相手の実戦ではモノの役にも立ちはしなかった。
確かにさっきは志半ばで死ぬのは覚悟している、と言った。でもやはり、名を上げてから死にたかった。
カリンは焦っていた。
神官を斬るのを邪魔されてムキになったのは確かだ。
だがアーサーの怒声が聞こえ慌てて神官を狙い直そうとしたのだが、それはできなかった。
頭目の技量は自分と同等いやそれ以上であり、少しでも隙を見せればやられる。
攻守は既に逆転し、頭目の振るう鎚矛を必死に受け流している状態なのだ。
両腕には疲れが蓄積しており、鎚矛を剣で受け止める度にすっぽ抜けそうになる。
頭目が鎚矛を振り上げる。
受け止めるために、長剣を構えたカリンに横槍が入った。
横合いから、何かが飛んできて体に絡みつき自由を奪ったのだ。
「な、何?」
見れば蜘蛛の巣のようなモノが体にへばり付いて動きを阻害していた。
小鬼呪術師の放った蜘蛛の網である。
「ひ、卑怯な」
下劣な小鬼に対して卑怯も何もないし、ましてやこれは命のかかった実戦である。
よって頭目の次に取った行動も文句を言われる筋合いのないモノであった。
ニヤリと笑いながら鎚矛をフルスイング。
それは身動きのできないカリンの側頭部に吸い込まれジャストミート。
カリンの体は横っ飛びに飛んで地に落ちた。
体に意思の見られる動きはなく、細かな痙攣だけを起こしていた。
「カリン!」
「カリンさん!」
アーサーとロウドの悲痛な叫びが地底湖ホールに響き渡る。
第4話 地底湖の激闘 終了
それなりの衝撃が来るが、左腕の筋肉をぎっちり締めて何とか踏ん張ることができた。
取っ手を握って持っているだけの小型の円形盾だったら耐えられず、すっぽ抜けたかも知れないが、革バンドで腕を固定して取っ手を持つ中型の盾ならば、前腕全体で盾を支えることができるため、ある程度の攻撃にも耐えられる。
「せい!」
掛け声と共に右の長剣を振るい、小鬼を斬り捨てた。
小鬼は、上位の魔族や魔獣などと違い、鎧も纏ってなければ硬質の皮膚も無いので、剣がまともに当たれば一撃で倒せる。
長剣を剣技もクソもなく振り回し、当たるを幸いに小鬼を攻撃しているロウドとは違って、先輩のアーサーとカリンは見事なモノだった。
小鬼の攻撃を真っ正面から受け止めるのではなく、勢いをずらして受け流し、相手が体勢を崩したところに一撃を入れて、確実に仕留めていく。
アーサーの戦鎚が力強く振るわれて小鬼の頭蓋を砕き、カリンの長剣が華麗に閃いて首筋を切り裂いていく。
ロウドが二三匹相手に悪戦苦闘している内に、アーサーとカリンは倍近い小鬼を屠っていた。流石に経験の差というべきであろうか。
雑魚の群れは既に半分近くが戦闘不能になっていた。
「これならイケる!」
とロウドが楽観的な言葉を口にしたとき、そんな甘い考えを叩き潰すかのように上位種が動く。
小鬼神官が魔族語で祈りを捧げ、小鬼呪術師が杖を振りかざして何かを唱え始めた。
呪術師の眼前に拳大の光の塊が出現した。
ソレは気合いと共に前方に突き出された杖に呼応して飛んでいった。
乱戦状態のアーサーたちと雑魚小鬼の頭上を飛び越え、後ろで太陽神への祈りを捧げているジャンの元へと飛んでいき、その胸元へと炸裂する。
「太陽、ぐはっ!」
太陽光と高らかに言おうとしたジャンは、呪術師の放った魔法の矢を胸に食らい、神聖術の中断を余儀なくされた。
熟練ならばダメージを食らっても耐えきり、術を発動させることができるのだが、ジャンには無理であった。
胸を押さえて膝をつくジャン。顔には脂汗が浮いている。
「ジャンさん、大丈夫ですか?!」
先輩冒険者の状況を見て声を上げたロウドの周りでも、上位種の行動の結果が現れていた。
アーサーやカリンはともかく、ロウドは乱戦の中、剣を振り回していただけなので、小鬼の中には、当たり所が良く死なずに済んでいる奴もいたのだが、ソイツらが立ち上がったのだ。
ロウドの剣により負った傷が仄かな燐光に包まれて塞がっていく。
神聖術の基本、治癒である。神の力により多少の傷を癒す奇跡だ。
「ちい! やはり、術者を叩かなきゃ勝ち目はねえ! カリン、雑魚は俺とロウドで押さえる。呪術師と神官をやれ!」
アーサーの言葉に頷きを返すカリン。
ダンスを踏むような華麗なステップで小鬼の間をすり抜け、乱戦を抜け出しにかかる。
その背後から襲おうとした小鬼の頭に戦鎚の一撃をくれ、ロウドに指示を出すアーサー。
「ロウド! 雑魚どもは俺たちで引きつけるんだ! いいな!」
ロウドはそれに「はい!」と答えながら、長剣と盾を振るっていた。
小鬼の攻撃を盾で受け止める余裕などもはや無く、板金鎧の防御力を信じて当たるに任せている。
右の敵は長剣で斬り捨て、左の敵は盾による打撃で打ちのめして、とりあえず敵の数を減らしていくロウド。
しかし一撃で致命傷を与えられなかった小鬼は、小鬼神官の神聖術により癒されて立ち上がってくる。きりが無かった。
「はあ、はあ」
息が切れてくる。
この重装備で戦っているのだ。熟練の戦士や騎士ならともかく、まだ成長期の少年であるロウドには、残るスタミナは少なかった。
「うおお!」
乱戦を抜けたカリンは間合いを一気に詰め、一番厄介な小鬼神官に斬りかかる。
そう回復役である神官さえ潰せば何とかなるのだ。先にやられてしまったが。
甲高い金属音。
カリンの繰り出した長剣は、横合いから出てきた鎚矛によって受け止められていた。
小鬼頭目だ。
小鬼頭目はカリンに一瞥をくれ、牙を見せながら嘲笑に近い笑みを浮かべる。
その馬鹿にしたような笑いに、カリンは怒りを覚えた。
「小鬼の親玉風情が! 舐めるな!」
怒りのままに小鬼頭目に斬りかかるカリン。
だが、この小鬼頭目は手練れだった。
そこそこ経験を積み研ぎ澄まされたカリンの剣技を、あまり細かい挙動には向いていない鎚矛でいなしているのだ。
その状況に更に怒りを覚えるカリン。
「アタシの攻撃を鎚矛で捌くなんて……ざけんなぁ!」
怒り本来斬るべき相手も忘れて、小鬼頭目を攻撃し続ける。
その横で、小鬼呪術師が怪しい挙動をしていることにも気付かずに。
「ムキになってんじゃねえよ、馬鹿が! 神官の方、狙えっての!」
小鬼頭目と切り結び始めたカリンを見て、ぼやくアーサー。
ついムキになり熱くなるのはカリンの昔からの悪い癖だ。
手助けしようにも、こちらはもうどうしようもない状態である。
最初の頃こそ、急所に戦鎚を叩き込んで一撃で仕留めていたが、疲れの見えてきた今はとりあえず当てるのが精一杯。
そして、その致命傷には程遠い傷は神官の治癒によって癒されて、すぐに復帰してくる。
一緒に雑魚と戦っているロウドも、もはや限界のようだ。
「うわあ!」
重くなった腕を必死に振るっているアーサーの耳に、ジャンの悲鳴が聞こえてきた。
顔を向けると、三匹の小鬼に囲まれて攻撃を受けている。
いつの間にか乱戦から何匹かが抜けて、回復役である神官のジャンにトドメを刺しに行ったのだろう。
ジャンは痛む胸を押さえながら、太陽神の象徴武器たる星球鎚矛 (打撃部の星球が太陽のように見えるから)を必死に振るっているが、基本的に鍛錬をしていないために余裕で躱されて掠りもしない。
対して小鬼の石斧や石の穂先の槍などは面白いようにジャンに当たり、傷を無数に増やしていった。殺されるのは時間の問題であろう。
とは言え、ジャンだけではなく全員死ぬのは時間の問題だ。もう勝ちの目は何処にも無い。
巻き込んでしまったロウドに申し訳ない。やはり、彼だけでも逃がしておくべきだったろうか。
ヤンソンさえ逃げなければ、と思う。
幼少期からの友であった。金に汚いところはあるが、一緒にやっていける仲間だと思っていた。
だがそれは、こっちの一方的な思い込みだったのか。
際限なく起き上がってくる小鬼たちとの戦いの中で、アーサーの思いは暗く沈む。
「畜生!」
無力さに声を上げるロウド。
生まれた時から道は決まっていた。自分は三男、どう足掻いても家を継ぐことはできない。
だから子供の頃から剣を馬上槍を、そして馬の扱いを鍛え上げた。己の腕のみでのし上がるために。
ある日、館に吟遊詩人がやって来た。
彼が歌い上げた英雄譚にロウドは心躍らせた。
そして、その内の一つ、『大鬼殺しと月の戦乙女』を聞いて、冒険者に憧れた。
遍歴の騎士を経て王国騎士団に取り立てられる夢は、冒険者として諸国を回り勇名を轟かせるモノへと変わった。
長兄が父の跡を継いだのを機に、勢い込んで冒険の旅へ出た。それがこのざまである。
三兄弟一と誇った鍛え上げた剣技も、魔族相手の実戦ではモノの役にも立ちはしなかった。
確かにさっきは志半ばで死ぬのは覚悟している、と言った。でもやはり、名を上げてから死にたかった。
カリンは焦っていた。
神官を斬るのを邪魔されてムキになったのは確かだ。
だがアーサーの怒声が聞こえ慌てて神官を狙い直そうとしたのだが、それはできなかった。
頭目の技量は自分と同等いやそれ以上であり、少しでも隙を見せればやられる。
攻守は既に逆転し、頭目の振るう鎚矛を必死に受け流している状態なのだ。
両腕には疲れが蓄積しており、鎚矛を剣で受け止める度にすっぽ抜けそうになる。
頭目が鎚矛を振り上げる。
受け止めるために、長剣を構えたカリンに横槍が入った。
横合いから、何かが飛んできて体に絡みつき自由を奪ったのだ。
「な、何?」
見れば蜘蛛の巣のようなモノが体にへばり付いて動きを阻害していた。
小鬼呪術師の放った蜘蛛の網である。
「ひ、卑怯な」
下劣な小鬼に対して卑怯も何もないし、ましてやこれは命のかかった実戦である。
よって頭目の次に取った行動も文句を言われる筋合いのないモノであった。
ニヤリと笑いながら鎚矛をフルスイング。
それは身動きのできないカリンの側頭部に吸い込まれジャストミート。
カリンの体は横っ飛びに飛んで地に落ちた。
体に意思の見られる動きはなく、細かな痙攣だけを起こしていた。
「カリン!」
「カリンさん!」
アーサーとロウドの悲痛な叫びが地底湖ホールに響き渡る。
第4話 地底湖の激闘 終了
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