砕屑

八茶蔦

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砕屑

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郊外の端にある簡素な建物。静寂の中、力の込もった呼吸音が響き、人肌に纏わりつくような熱気が漂っている。その原因は建物の中の一室にあった。

円柱型の屑籠には針金が捨ててあり、部屋の片隅には衣服と荷物が置いてある。
殺風景な部屋の中央で絶えず体を伸縮させながら絡み合う女達。片方の女は垂れた目をしていて、もう片方の女は吊り上がった目をしている。

二人とも両腕を相手の胴体に回して締め上げている。睨み合う女達の表情に余裕がないのは、相手が腕を巻き付けて呼吸を奪ってくるからであり、またそんな女は制圧してやると自分も力を振り絞るのに必死だからである。

どちらかが押し切ることもなくじわじわとお互いを追い詰める二人。力の込もった呼吸には次第に喘ぎ声が混じり始める。

「「ふぅぅっ...っあ、はぁぁぁっ......んん......」」

目の前の女の様子からすると間違いなく自分の攻めは効いている。しかし苦痛に悶えているのは自分も同じだ。これ以上我慢比べを続けるのは得策ではない、と判断した垂れ目の女は、すらりと伸びた脚を相手の内股の頂点に押し当てる。

吊り目の女「んくっ......あぁぁっ...んぅぅ...」

すっかり我慢比べに没頭していた吊り目の女は不意に股を責められて反応してしまう。その姿に口元が緩む垂れ目の女。体勢上二人とも相手の下半身は見えないのだが、垂れ目の女は感触を頼りに脚の肉をこすり付けてゆく。

吊り目の女「んぁぁっ...ひぃぃ......」

割れ目を擦られる度に吊り目の女は拘束を弱める。苦痛の和らいだ垂れ目の女は相手が濡れ始めるとますます攻めを加速させる。両腕を相手の胴体から腰に回し、逃げられないように掴んで固定する。脚を深く差し込んで吊り目の女の股を満遍なく押し潰す。

吊り目の女「あひぃぃっ...んぁぁぁ、はぁぁぅっ......んひゃぁぁぁぁっ......!!」

下半身を震わせて達するなりゆっくり崩れてゆく吊り目の女。緊張状態から突然絶頂させられて立てなくなってしまったのだ。
垂れ目の女は勢いに乗って相手を押し倒し、上を取って目の前の胸を弄り出す。

吊り目の女「はぁっ、はぁっ、くぅぁぁ......」

垂れ目の女「ふふ......っ、ぎぃぃぃ......!?」

緩んでいた垂れ目の女の口元が突如引きつる。胸の先端と股に鋭い刺激を覚える。そこには吊り目の女の指が食い込んでいたのだった。
乳輪と乳首を捕らえ、股の突起を挟み込む。

垂れ目の女「あっ...くぅぅぅ......ひぎっ...!」

粘土を扱うように相手の体を指先で弄ぶ吊り目の女。擦り上げたり、押し潰したり、小さく摘まんでつねったり、と変化を付けて責め立てる。敏感であろう箇所を狙ったのは先程の仕返しの意味もある。

吊り目の女「はぁっ......ふん......」

垂れ目の女「んぃぃぃ......ぐぅぅぅっ...んぁぁぁぁ......!」

下を責めている方の手を濡らされた吊り目の女は、突起部を中心に相手の股全体を手で覆い隠すように擦り上げてゆく。同時に乳首や乳輪を責めるのも忘れない。

垂れ目の女「っはぁぁぁ...あぅぅぅっ、くひぃぃ......きゃぁぁぁぁぁっ......!!」

四つん這いの体勢で胸と腰を震わせて達する垂れ目の女。的を絞った鋭い責めはかなり効いていて、絶頂後も余韻から抜け出せずわなないている。

垂れ目の女「はひっ......ふぅぅぅ...んはぁぁ......」

息を宥めながらも性感に悶えている垂れ目の女にしがみつき、上下を逆転しようと相手を転がす吊り目の女。
しかし垂れ目の女は相手の片脚を掴み、体をどうにか起こして対峙する。
上は取らせまいと揉み合っているうちに、お互い脚を開いて股を突き合わせる格好になる。

共に相手の片脚を掴んで一瞬ちらりと目を合わせる。

「「はぁぁぁっ......んっ、ぐ、あぁぁぁ...!」」

全く同時に股間を突き出してしつこく絡み合う二人。脚を持って固定し合っているため、思う存分貝合わせにのめり込める。
既に一回ずつ絶頂していることもあり、お互いの股間には愛液が滴っている。下半身をぶつけ合っていると自分と相手の愛液が混ざって糸を引き始める。

垂れ目の女「ひぁぁぁぁっ...!あひっ、あひぃぃぃ...!」

吊り目の女「はぅぅぅぅっ...!んぁっ、んくぁぁぁ...!」

相手の割れ目の形を目と肌で確かめながら狙いを澄まして衝突し続ける。責めれば責めるほど自分も相手も体液を垂れ流してゆく。床には粘り気の強い水溜まりが広がり、そのせいでお互いの尻は水浸しになる。

「「はぁっ、はぁっ、はぁっ...んぁぁやぁぁぁ...!!」」

疲労のせいか性感のせいか、内股の肉の痙攣が収まらない。貝合わせの衝撃が直接腰の奥に響いて、二人の心身を強烈に酔わせてゆく。

目の前の女を叩きのめしたい、その一心で上半身を張り股で股を打ち据える女達。下半身を汚す水溜まりがどんどん分厚くなる中、ついに達した女がいた。

吊り目の女「んぎぃぃぃぃっ......!!いやぁぁぁ......!!」

吊り目の女「ぎっ......!?ひあぁぁぁぁぁぁぁ!!!はぁぁぁぁぁぁっ!!んぁはぁぁぁぁ...!!」

天井を向き、涎の垂れた口を大きく開けて、なりふり構わず絶叫する吊り目の女。脚を大きく開けたせいで、割れ目から噴き上がった潮は垂れ目の女の顔にかかってゆく。

垂れ目の女「んぅ......ふぅぅ、はぁっ...はぁっ...はぁっ......」

吊り目の女「あぁぁぁぁっ...!!あひぃ...んぃぃぃぃ...!うぁぁぁっ......!」

性感に意識を蹂躙されて力の抜けた体を跳ねさせる吊り目の女。
そんな相手の様子を眺めながら限界を迎える寸前だった体をしばらく休める垂れ目の女。吊り目の女の潮を拭う手付きにはもはや緊張している気配が感じられない。

吊り目の女「............、............」

脚を開いたまま背中から倒れた吊り目の女。白目を剥いた表情からは完全に力が抜けている。

部屋中に漂うむせ返るような匂いを嗅ぎながら体力をゆっくり回復した垂れ目の女は、身支度を整えた上で、吊り目の女を裸のまま縛り上げ、屋外スペースに晒してから建物を出ていった。

晒し者にされた吊り目の女が近隣の人々に見つかって通報されるまでにはそれなりの時間がかかったが、女達のその後の行方に関する情報は不明である。
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