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三章
第十七話 行方不明事件7
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ここはどこだろう、夢の中か?周りを見渡すも何もない、不思議な空間だ。私は確か光の柱が天高く昇って行って、サミュンと吟遊詩人の男が転移していくのを見て。そこでおそらく意識を失ったんだろう、それ以降の記憶がない。さてどうしたものか、そう思案していると美しい声が呼びかけてくる。
「エルネの民リーサ、聞こえますか?私はあなた方エルネの民がカミと呼ぶ者です、本当の姿は別にあるのですが訳あってこうして話せる時間はあまり多くはないので今はおいておきます。まずあなたが目にしたであろう巨大な光の柱、あれは勇者の覚醒による光です。世界の中心にあるネルバーダ大陸でこの世界で勇者と呼ばれる存在がその力に目覚めたのです。あの光に何か感じることがあったのではないですか?それには理由があります、あなたは盟勇と呼ばれる勇者の相棒なのです。勇者と盟勇は一蓮托生の関係。盟勇が勇者を護り、勇者が盟勇を助ける。盟勇であるあなたには勇者と共に大いなる敵と戦うという使命があるのです。ですが勇者のいるネルバーダ大陸は魔王バルケスによって封印されて今は行くことができません。あなたには魔王を討ち果たしネルバーダ大陸の封印を解き、勇者が大いなる敵と戦う手伝いをしてほしいのです。勇者が覚醒したということは世界に危機が迫っているということ、時間はあまり残されていないでしょう。あなたは一刻も早く魔王を倒す力を身につけるのです、勇者の覚醒に伴ってあなたにも新たな力が目覚めたはずです。リーサよ、頼みましたよ。」
カミ様の声は私にそう告げると聞こえなくなった。勇者と盟勇か、私があの伝説の勇者の相棒であるとはとても思えないが、カミ様がそう言っているのだ本当のことなのだろう。それに大いなる敵か、吟遊詩人の男はその大いなる敵の配下なのか?奴は今の私では到底敵わないような強さを持っていた、カミ様の言っていた通りに私は一刻も早く強くならなければ。そう考えていると意識が薄れてきた。
「あれ、リーサ起きたの?よかった!体は大丈夫?ここはボルカサスの宿屋だよ。」
目を覚ました私にメリアがそう教えてくれた。体を動かしてみてもどこにも異常はなさそうだ。それどころか今までにない不思議な力を感じる、これがカミ様の言っていた新たな力なのだろうか。とりあえずメリアに体に問題ないはこと、それからここまで運んできてくれた事に対する感謝を伝えた。
「気にしないでいいよそんなこと、それよりわたしの方こそあの時助けてくれてありがとね。全然余裕なくてちゃんとお礼できてなかったよね、あの時助けてもらえなかったらわたしきっと死んでたし。もっと強くならないとな。」
メリアとそう話していると、トルスト様が部屋に入って来た。
「トルスト様、ありがとうございます。トルスト様の助けが無ければ私は確実に殺されてました。」
そう感謝の言葉を伝えると、トルスト様が
「なに、気にしなくてよい。儂の方こそもっと早く到着できればよかったのだが、そうすればお主に辛い思いをさせずにすんだのにな。それよりお主が意識を失った後のことだが、周囲を探知したところ行方不明事件の被害者達を近くの洞穴で見つけたんじゃ。催眠魔法をかけられとったみたいでな、洞穴に囚われとる間の記憶はないそうじゃ。肉体的にも大きな怪我も無く、事情を説明して共にボルカサス王国に帰ってきたのだ。奴らの目的がなんなのか儂にはわからなかったが、無事で何よりじゃろう。それと礼をしたいので目を覚ましたら一度玉座の間まで来てくれと王様が言ってたのでな、問題ないのなら城に向かうがどうじゃ?」
トルスト様の言葉に問題ないので王様に会いに行くと伝え、私達3人は王様の居る玉座の間まで向かった。
「おお、目覚めたのか。まずはこの国を代表して感謝を伝えたい、あなた方はこの国を救ってくれた救世主だ、あなた方がいなければこの国はこれからも行方不明事件に悩まされていただろう。それにこの行方不明になっていたこの国兵士達や流れの冒険者達も無事に助け出してくれた、本当に感謝しかない。」
感謝してほしくて行動した訳ではないとはいえ、感謝されて悪い気はしない。褒美について聞かれたが、国民のために魔王に対する守りを固めてくれるだけでいいと答えた。この国の事件も解決したので次の大陸に向かおうかと思ったが、せめて今日くらいは安静にしろというトルスト様の言葉を受け、王様が開いてくれた宴に参加し翌日旅に出る事にした。
「エルネの民リーサ、聞こえますか?私はあなた方エルネの民がカミと呼ぶ者です、本当の姿は別にあるのですが訳あってこうして話せる時間はあまり多くはないので今はおいておきます。まずあなたが目にしたであろう巨大な光の柱、あれは勇者の覚醒による光です。世界の中心にあるネルバーダ大陸でこの世界で勇者と呼ばれる存在がその力に目覚めたのです。あの光に何か感じることがあったのではないですか?それには理由があります、あなたは盟勇と呼ばれる勇者の相棒なのです。勇者と盟勇は一蓮托生の関係。盟勇が勇者を護り、勇者が盟勇を助ける。盟勇であるあなたには勇者と共に大いなる敵と戦うという使命があるのです。ですが勇者のいるネルバーダ大陸は魔王バルケスによって封印されて今は行くことができません。あなたには魔王を討ち果たしネルバーダ大陸の封印を解き、勇者が大いなる敵と戦う手伝いをしてほしいのです。勇者が覚醒したということは世界に危機が迫っているということ、時間はあまり残されていないでしょう。あなたは一刻も早く魔王を倒す力を身につけるのです、勇者の覚醒に伴ってあなたにも新たな力が目覚めたはずです。リーサよ、頼みましたよ。」
カミ様の声は私にそう告げると聞こえなくなった。勇者と盟勇か、私があの伝説の勇者の相棒であるとはとても思えないが、カミ様がそう言っているのだ本当のことなのだろう。それに大いなる敵か、吟遊詩人の男はその大いなる敵の配下なのか?奴は今の私では到底敵わないような強さを持っていた、カミ様の言っていた通りに私は一刻も早く強くならなければ。そう考えていると意識が薄れてきた。
「あれ、リーサ起きたの?よかった!体は大丈夫?ここはボルカサスの宿屋だよ。」
目を覚ました私にメリアがそう教えてくれた。体を動かしてみてもどこにも異常はなさそうだ。それどころか今までにない不思議な力を感じる、これがカミ様の言っていた新たな力なのだろうか。とりあえずメリアに体に問題ないはこと、それからここまで運んできてくれた事に対する感謝を伝えた。
「気にしないでいいよそんなこと、それよりわたしの方こそあの時助けてくれてありがとね。全然余裕なくてちゃんとお礼できてなかったよね、あの時助けてもらえなかったらわたしきっと死んでたし。もっと強くならないとな。」
メリアとそう話していると、トルスト様が部屋に入って来た。
「トルスト様、ありがとうございます。トルスト様の助けが無ければ私は確実に殺されてました。」
そう感謝の言葉を伝えると、トルスト様が
「なに、気にしなくてよい。儂の方こそもっと早く到着できればよかったのだが、そうすればお主に辛い思いをさせずにすんだのにな。それよりお主が意識を失った後のことだが、周囲を探知したところ行方不明事件の被害者達を近くの洞穴で見つけたんじゃ。催眠魔法をかけられとったみたいでな、洞穴に囚われとる間の記憶はないそうじゃ。肉体的にも大きな怪我も無く、事情を説明して共にボルカサス王国に帰ってきたのだ。奴らの目的がなんなのか儂にはわからなかったが、無事で何よりじゃろう。それと礼をしたいので目を覚ましたら一度玉座の間まで来てくれと王様が言ってたのでな、問題ないのなら城に向かうがどうじゃ?」
トルスト様の言葉に問題ないので王様に会いに行くと伝え、私達3人は王様の居る玉座の間まで向かった。
「おお、目覚めたのか。まずはこの国を代表して感謝を伝えたい、あなた方はこの国を救ってくれた救世主だ、あなた方がいなければこの国はこれからも行方不明事件に悩まされていただろう。それにこの行方不明になっていたこの国兵士達や流れの冒険者達も無事に助け出してくれた、本当に感謝しかない。」
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