幼なじみと同棲生活、始めました。

もちぃ

文字の大きさ
28 / 32

バレンタイン特別編

しおりを挟む
「なぁケン。今日は俗にいうバレンタインらしいぞ」

「…あぁ、現在の日本プロ野球で歴代本塁打数トップの元ヤクルトの選手?」

「それはバレンティンだ。お手本みたいなボケだな。いい加減現実から目を背けるのはやめろ」

「はぁ…今年もチョコはゼロ個か」

「そう気を落とすな。オレが絶対に女の子からチョコを貰える術を教えてやろう」

「アキ…いや、アキさん…いや、アキ様!ぜひご教授を!」

「いいか、まずコンビニでチョコを買うんだ。そしてそのチョコを女の子が見てるところで落とす」

「まず自分でチョコを買ってる時点で違うと思うけど、とりあえず続けてくれ」

「すると優しい女の子が拾って渡してくれるだろ?その時にこう言うんだ。『え!?俺にチョコを!?』ってな」

「なるほど…確かに側から見ればチョコをもらっているように見えるね」

「女の子もちょっとセリフがおかしいとは感じるものの特に気に留めずに渡してくれる。オレは毎年これで大量のチョコをゲットしているぞ」

「…なるほど。絶対後々虚しくなるとは思うけどやってみようかな」

「…げ、アキにケン」

「お、ハル。…なんで嫌そうな顔するのさ。まるで僕たちに会いたくなかったみたいな…」

「いやいやいやそんなことないぞ!…ところで何の話してたんだ?」

「バレンタインの話だよ」

「…え、2011年~2013年の3年連続でセリーグ本塁打王を記録した現ソフトバンクの?」

「それはバレンティン。その様子だとハルも僕たちと同じみたいだね」

「嫌な評価をされた気がするけど、まぁお察しの通り、生まれてこの方一度も貰ったことは––––」

「おーい陽斗…って、ケンくんとアキくん?」

「あれ、樹里さん奇遇だね」

「うん、陽斗を探してただけだけどね」

「…樹里ちゃん、今は––」

「はい、陽斗。ハッピーバレンタイン!珍しくチョコが上手く作れたんだ!」

「「……」」

「い、いやぁあはは、珍しいね樹里ちゃんがバレンタインにチョコ渡してくるなんて」

「??何言ってんの?毎年渡してるじゃん…ん、どしたの陽斗。耳元に口寄せて『察して…樹里ちゃん察して…』なんて言ってきて」

「樹里さん。ちょっとハル借りてくね」

「待てケン!これは誤解なんだ!」

「うん、いいよ」

「樹里ちゃんも軽く了承しないで!」

「貰ってないなんて嘘つかなければオレ達も実力行使に出ることは無かったんだぜ?ショックだよオレは。親友に嘘つかれてたなんてさ」

「…ちなみに貰ってるって言ったらどうしてた?」

「羨ましいからボコボコにする」

「結局変わらないじゃないか!!ちょ、ちょっと待てどこからそんな物騒なモノを…っあーー!!!」

(しばらくお待ちください)

「…ふぅ、社会の敵を始末するのは気持ちいいなぁ」

「こんなに晴れ晴れした気分になったのは久々だぜ」

「おかえりケンくんにアキくん。あれ…陽斗は?」

「あぁ、だいぶ粉々にしたから風に流れてどっかにいったんじゃないかな?」

「あはは、面白い冗談だね…っと、忘れるところだった、2人にも、はい、ハッピーバレンタイン!」

「……え?」

「僕たちに?」

「うん、たくさん作りすぎちゃって。迷惑じゃなければだけど…」

「迷惑なんてそんな!しっかり持ち帰って神棚に飾っておくよ!」

「出来れば食べて欲しいかな」

「オレもこのチョコを墓場まで持っていく!」

「出来れば食べて欲しいかな」



「……俺1人がただ損しただけじゃん」
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

小学生をもう一度

廣瀬純七
青春
大学生の松岡翔太が小学生の女の子の松岡翔子になって二度目の人生を始める話

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

不思議な夏休み

廣瀬純七
青春
夏休みの初日に体が入れ替わった四人の高校生の男女が経験した不思議な話

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

処理中です...