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バレンタイン特別編
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「なぁケン。今日は俗にいうバレンタインらしいぞ」
「…あぁ、現在の日本プロ野球で歴代本塁打数トップの元ヤクルトの選手?」
「それはバレンティンだ。お手本みたいなボケだな。いい加減現実から目を背けるのはやめろ」
「はぁ…今年もチョコはゼロ個か」
「そう気を落とすな。オレが絶対に女の子からチョコを貰える術を教えてやろう」
「アキ…いや、アキさん…いや、アキ様!ぜひご教授を!」
「いいか、まずコンビニでチョコを買うんだ。そしてそのチョコを女の子が見てるところで落とす」
「まず自分でチョコを買ってる時点で違うと思うけど、とりあえず続けてくれ」
「すると優しい女の子が拾って渡してくれるだろ?その時にこう言うんだ。『え!?俺にチョコを!?』ってな」
「なるほど…確かに側から見ればチョコをもらっているように見えるね」
「女の子もちょっとセリフがおかしいとは感じるものの特に気に留めずに渡してくれる。オレは毎年これで大量のチョコをゲットしているぞ」
「…なるほど。絶対後々虚しくなるとは思うけどやってみようかな」
「…げ、アキにケン」
「お、ハル。…なんで嫌そうな顔するのさ。まるで僕たちに会いたくなかったみたいな…」
「いやいやいやそんなことないぞ!…ところで何の話してたんだ?」
「バレンタインの話だよ」
「…え、2011年~2013年の3年連続でセリーグ本塁打王を記録した現ソフトバンクの?」
「それはバレンティン。その様子だとハルも僕たちと同じみたいだね」
「嫌な評価をされた気がするけど、まぁお察しの通り、生まれてこの方一度も貰ったことは––––」
「おーい陽斗…って、ケンくんとアキくん?」
「あれ、樹里さん奇遇だね」
「うん、陽斗を探してただけだけどね」
「…樹里ちゃん、今は––」
「はい、陽斗。ハッピーバレンタイン!珍しくチョコが上手く作れたんだ!」
「「……」」
「い、いやぁあはは、珍しいね樹里ちゃんがバレンタインにチョコ渡してくるなんて」
「??何言ってんの?毎年渡してるじゃん…ん、どしたの陽斗。耳元に口寄せて『察して…樹里ちゃん察して…』なんて言ってきて」
「樹里さん。ちょっとハル借りてくね」
「待てケン!これは誤解なんだ!」
「うん、いいよ」
「樹里ちゃんも軽く了承しないで!」
「貰ってないなんて嘘つかなければオレ達も実力行使に出ることは無かったんだぜ?ショックだよオレは。親友に嘘つかれてたなんてさ」
「…ちなみに貰ってるって言ったらどうしてた?」
「羨ましいからボコボコにする」
「結局変わらないじゃないか!!ちょ、ちょっと待てどこからそんな物騒なモノを…っあーー!!!」
(しばらくお待ちください)
「…ふぅ、社会の敵を始末するのは気持ちいいなぁ」
「こんなに晴れ晴れした気分になったのは久々だぜ」
「おかえりケンくんにアキくん。あれ…陽斗は?」
「あぁ、だいぶ粉々にしたから風に流れてどっかにいったんじゃないかな?」
「あはは、面白い冗談だね…っと、忘れるところだった、2人にも、はい、ハッピーバレンタイン!」
「……え?」
「僕たちに?」
「うん、たくさん作りすぎちゃって。迷惑じゃなければだけど…」
「迷惑なんてそんな!しっかり持ち帰って神棚に飾っておくよ!」
「出来れば食べて欲しいかな」
「オレもこのチョコを墓場まで持っていく!」
「出来れば食べて欲しいかな」
「……俺1人がただ損しただけじゃん」
「…あぁ、現在の日本プロ野球で歴代本塁打数トップの元ヤクルトの選手?」
「それはバレンティンだ。お手本みたいなボケだな。いい加減現実から目を背けるのはやめろ」
「はぁ…今年もチョコはゼロ個か」
「そう気を落とすな。オレが絶対に女の子からチョコを貰える術を教えてやろう」
「アキ…いや、アキさん…いや、アキ様!ぜひご教授を!」
「いいか、まずコンビニでチョコを買うんだ。そしてそのチョコを女の子が見てるところで落とす」
「まず自分でチョコを買ってる時点で違うと思うけど、とりあえず続けてくれ」
「すると優しい女の子が拾って渡してくれるだろ?その時にこう言うんだ。『え!?俺にチョコを!?』ってな」
「なるほど…確かに側から見ればチョコをもらっているように見えるね」
「女の子もちょっとセリフがおかしいとは感じるものの特に気に留めずに渡してくれる。オレは毎年これで大量のチョコをゲットしているぞ」
「…なるほど。絶対後々虚しくなるとは思うけどやってみようかな」
「…げ、アキにケン」
「お、ハル。…なんで嫌そうな顔するのさ。まるで僕たちに会いたくなかったみたいな…」
「いやいやいやそんなことないぞ!…ところで何の話してたんだ?」
「バレンタインの話だよ」
「…え、2011年~2013年の3年連続でセリーグ本塁打王を記録した現ソフトバンクの?」
「それはバレンティン。その様子だとハルも僕たちと同じみたいだね」
「嫌な評価をされた気がするけど、まぁお察しの通り、生まれてこの方一度も貰ったことは––––」
「おーい陽斗…って、ケンくんとアキくん?」
「あれ、樹里さん奇遇だね」
「うん、陽斗を探してただけだけどね」
「…樹里ちゃん、今は––」
「はい、陽斗。ハッピーバレンタイン!珍しくチョコが上手く作れたんだ!」
「「……」」
「い、いやぁあはは、珍しいね樹里ちゃんがバレンタインにチョコ渡してくるなんて」
「??何言ってんの?毎年渡してるじゃん…ん、どしたの陽斗。耳元に口寄せて『察して…樹里ちゃん察して…』なんて言ってきて」
「樹里さん。ちょっとハル借りてくね」
「待てケン!これは誤解なんだ!」
「うん、いいよ」
「樹里ちゃんも軽く了承しないで!」
「貰ってないなんて嘘つかなければオレ達も実力行使に出ることは無かったんだぜ?ショックだよオレは。親友に嘘つかれてたなんてさ」
「…ちなみに貰ってるって言ったらどうしてた?」
「羨ましいからボコボコにする」
「結局変わらないじゃないか!!ちょ、ちょっと待てどこからそんな物騒なモノを…っあーー!!!」
(しばらくお待ちください)
「…ふぅ、社会の敵を始末するのは気持ちいいなぁ」
「こんなに晴れ晴れした気分になったのは久々だぜ」
「おかえりケンくんにアキくん。あれ…陽斗は?」
「あぁ、だいぶ粉々にしたから風に流れてどっかにいったんじゃないかな?」
「あはは、面白い冗談だね…っと、忘れるところだった、2人にも、はい、ハッピーバレンタイン!」
「……え?」
「僕たちに?」
「うん、たくさん作りすぎちゃって。迷惑じゃなければだけど…」
「迷惑なんてそんな!しっかり持ち帰って神棚に飾っておくよ!」
「出来れば食べて欲しいかな」
「オレもこのチョコを墓場まで持っていく!」
「出来れば食べて欲しいかな」
「……俺1人がただ損しただけじゃん」
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