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決心
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「…ふぅ。」
学園長室に学園長が戻ってくる。キョロキョロと周りを見渡し、僕らがいないことを確認するとホッと胸を撫で下ろし学園長机に向かい、背もたれ付きの椅子にもたれ掛かる。
「全く、黙ってボクのお願いを聞いてればいいものを、まさか命を狙ってくるとは。あの子たちは停学…いや、退学処分にするしか…」
「へぇ…それは困るなぁ。」
「っぴゃ!?」
突如机の下から聞こえた声に驚いた学園長が鳥のような声を上げ、椅子を引き逃げ出そうとする。が、事前に机の下に潜んでいた優希さんが学園長の足を強く掴み阻止。
それを見た僕はカーテンから顔を出し、野球部から拝借したバットを手にゆっくりと学園長に歩み寄る。
「なっ、なんで!?完璧に撒いたはずなのに!?」
「撒いたもクソもあるかよ。そもそもオレたちは追いかけてすらいないんだからよ。」
そう。僕らは学園長を追ってなどいない。追うそぶりだけだ。僕らは悠々と野球部にバットを借りに行き、調理室に向かい包丁を拝借しに行っただけだ。
学園長は必ずこの部屋に戻ってくるという確信が僕らの中であったからだ。なぜなら彼の行き先は自室であるここでしかないから。
僕らも学園長室で潜んでおけば、あとは学園長が帰ってくるのを待つだけ。僕と優希さんどちらが先に学園長に一太刀を入れるかで一悶着あったせいですでに僕らがボロボロになっていることは目を伏せておいていただきたい。
「さて…」
「っひ!?」
獲物は目の前。僕が高々と掲げたバットに、学園長が恐怖の表情を露わにする。
「オレを、オレたちを利用しようとしたこと…あの世で後悔するんだな。」
「ちょちょちょ、ちょーっと待って!君たちがVMW部の大会で活躍することは君たちのためでもあるんだよ!」
今にもバットを振り下ろし、脳天をかち割ろうとする僕に対し、早口で捲し立てるように学園長が言う。あまりにもその姿が迫真だったので対応に困った僕は、学園長の足にすがりつく優希さんを見た。
「一旦バットしまえ、大志。話だけは聞いてやる。」
「ホッ…助かった。」
「助かってねぇよ。内容次第では文字通りぐちゃぐちゃにするからな?」
「ひぃっ!?」
ぽんぽんと手をバットの先端に乗せ、グイッと学園長の視界に入り込む優希さん。脅し方がプロのそれだ。もしかしたらその道の人かもしれない。
学園長が椅子に座り直し、その両隣でバットを肩に担いだ僕と優希さんが囲む。側から見たら警察案件だこれ。学園長室が閉鎖的でほとんど人が入ってこなくて良かった。
「こ、こほん、VMWは将来を期待されているスポーツでね。数10年後には野球、サッカーに並ぶスポーツになると言われているんだ。そこに目をつけた企業も多く、スポンサーを買って出るところも少なくない。」
「スポンサー?」
「うん。プロサッカーのユニフォームやプロ野球のチームの名前に企業の名前が入っているだろう?あれは企業とチームが契約を結んでいるんだ。企業は多くの人に自社の名前や商品を覚えてもらえる、チームは企業からたっぷりお金が入り、補強や設備の充実にあてがうことができるって感じでね。」
WIN-WINの関係なのか。確かに、海外のプロサッカーチームのユニフォームに日本の企業のロゴがかかれていたり、僕は新聞を読まないけど、中日や読売など、プロ野球のチームのおかげで企業名は覚えていたりする。VMWも将来性を見込まれ、すでに動いている企業も多々あるということか。
「VMWは大会でのユニフォーム等の指定はないからね。プレイヤーの着る服にでかでかと企業名を入れられる。ステージのあらゆる所にも名前を入れることはできるしね。実際、去年の公式大会で優勝した五月が丘学園は沢山のスポンサーがついている。例え優勝できなくても、大きなインパクトを残せれば可能性はあるんだよ。当然、選手である君たちにもお金は入ってくる。企業がお金を出すのは君たちに活躍してもらうためだからね。君たちも禁止されてるバイトをしているんだから、お金が欲しいんだろう?」
「へぇ…金の匂いがぷんぷんするなぁ。」
「優希さん。ヨダレたれてるよ。」
お金の話になってから、漫画だったら目が$マークになっているほどの執着心を見せる優希さん。たくさんバイトに入っているって言ってたし、お金に困っているのかもしれない。
それについては僕も同じだ。生活に困っているわけではないが、僕にはどうしても多額のお金が必要。得意なVMWでお金を稼ぐことができるのなら悪い話でもないかもしれない。
「学校としてもVMWを設立するのにお金をいろんなところから借りていてね。割と馬鹿にならない額なんだよ。借金を全額返金できるくらいスポンサーを集めること、それがひとまずは今回の大会での目標かな。」
うん、やっぱり悪くない話に思えてきた。活躍できればお金が入る。それもバイトなんかでは到底稼げない額の。もし学園長が嘘をついていたらその時は優希さんと一丸になってボコボコのボコにするとして、問題は…
「そもそもの部員数が少なすぎるのがなぁ…。」
「そこなんだよね。柊星高校は部活のかけもちを禁止にしている。ボクも何度か職員会議でかけもち禁止の校則を削除することを持ち出してはいるんだけど、他の部活に部員が引き抜かれることを恐れた顧問の先生から大バッシングを受けてね。」
サッカー部員がその俊足を買われ、陸上部としても活躍する。部のかけもちを許可してしまうと、生徒の負担も増えるし、一つの部活にかける時間が減るため顧問の先生からすると面白くない。そこらへんの事情が複雑に絡み合うから、かけもちは禁止されているのだろう。
まぁ大丈夫だよ、と手と手を合わせながら学園長が努めて言う。
「幸いなことにVMWは30人いなくても試合は出来るからさ。最悪2対30で頑張ってくれ。」
「限度があるでしょ。ゾウ対アリくらい戦力差ありますよ。」
「いや、戦車対ミジンコくらいだろうね。」
「ミジンコが勝つ未来が見えない!」
それだけ勝つのは困難なのだ。それは僕と学園長の共通理解。しかし、隣の優希さんはどうやら勝算があるようだ。
「おもしれぇ。いいぜ、乗ったよその話。」
「いやいやいやいや…。」
そもそも優希さんはVMWをプレイしたことがない。だからこそ楽観的に考えてるかもしれないが、言っちゃ悪いが、VMWは初心者が簡単に扱えるような代物じゃない。
「断るならそれなりの覚悟はしておいてね。生徒の弱みを綴った資料は先ほどコピーをして信頼できる先生に渡しておいた。ボクが不審な死を遂げたらその中身を見るように言ってある。君には首を縦に振る以外の選択肢はなくなってるんだ。」
…学園長も学園長で殺しにかかる僕らへの対策はしているようだ。自分が死んでも僕らを道連れしようとする彼の意思には惚れ惚れするが、僕らからしたら迷惑なことこの上ない。
「…大会で活躍すればいいんですね?」
「お、やる気になったかい?」
元々、僕はやる気だ。ただ、圧倒的に部員が少ないのと、圧倒的に経験が足りないのがすこぶる不安なだけで、大会には出たいし活躍もしたい。活躍すればお金も稼ぐことができ、お金さえあれば彼女の日常を取り戻すことができる。僕が取り上げてしまった、彼女の日常を。
「優希さん。部員を集める手段は思いついてたりする?」
「ん、あぁ。軽く十通りは思いついてる。」
ぐっと親指を立てた優希さんが頼もしい発言をしてくれる。先ほど学園長を追い詰めたのも彼女の作戦によるものだし、相当頭が切れる彼女のセリフは信用に値する。ま、さっき初めて会ったようなもんだし、結構な希望的観測ではあるんだけど。
「分かりましたよ。出来る限り努力はします。」
ともかく、部員さえ集めることができるなら僕に断る理由はない。腹を括り、学園長の目をしっかりと見、彼の申し出を受け入れる。
「よし、2人とも了承したね。まずは明後日の1回戦で必ず勝つこと。ボクの力が必要ならいつでもここに訪れるといい。ちなみに、もし負けると…いや、プレッシャーになるから言わない方がいいね。」
「…そっちの方がプレッシャーなんですけど。」
しかし、匙は投げられた。投げられてしまった。やるしかない。僕たちはやるしかないのだ。
学園長室に学園長が戻ってくる。キョロキョロと周りを見渡し、僕らがいないことを確認するとホッと胸を撫で下ろし学園長机に向かい、背もたれ付きの椅子にもたれ掛かる。
「全く、黙ってボクのお願いを聞いてればいいものを、まさか命を狙ってくるとは。あの子たちは停学…いや、退学処分にするしか…」
「へぇ…それは困るなぁ。」
「っぴゃ!?」
突如机の下から聞こえた声に驚いた学園長が鳥のような声を上げ、椅子を引き逃げ出そうとする。が、事前に机の下に潜んでいた優希さんが学園長の足を強く掴み阻止。
それを見た僕はカーテンから顔を出し、野球部から拝借したバットを手にゆっくりと学園長に歩み寄る。
「なっ、なんで!?完璧に撒いたはずなのに!?」
「撒いたもクソもあるかよ。そもそもオレたちは追いかけてすらいないんだからよ。」
そう。僕らは学園長を追ってなどいない。追うそぶりだけだ。僕らは悠々と野球部にバットを借りに行き、調理室に向かい包丁を拝借しに行っただけだ。
学園長は必ずこの部屋に戻ってくるという確信が僕らの中であったからだ。なぜなら彼の行き先は自室であるここでしかないから。
僕らも学園長室で潜んでおけば、あとは学園長が帰ってくるのを待つだけ。僕と優希さんどちらが先に学園長に一太刀を入れるかで一悶着あったせいですでに僕らがボロボロになっていることは目を伏せておいていただきたい。
「さて…」
「っひ!?」
獲物は目の前。僕が高々と掲げたバットに、学園長が恐怖の表情を露わにする。
「オレを、オレたちを利用しようとしたこと…あの世で後悔するんだな。」
「ちょちょちょ、ちょーっと待って!君たちがVMW部の大会で活躍することは君たちのためでもあるんだよ!」
今にもバットを振り下ろし、脳天をかち割ろうとする僕に対し、早口で捲し立てるように学園長が言う。あまりにもその姿が迫真だったので対応に困った僕は、学園長の足にすがりつく優希さんを見た。
「一旦バットしまえ、大志。話だけは聞いてやる。」
「ホッ…助かった。」
「助かってねぇよ。内容次第では文字通りぐちゃぐちゃにするからな?」
「ひぃっ!?」
ぽんぽんと手をバットの先端に乗せ、グイッと学園長の視界に入り込む優希さん。脅し方がプロのそれだ。もしかしたらその道の人かもしれない。
学園長が椅子に座り直し、その両隣でバットを肩に担いだ僕と優希さんが囲む。側から見たら警察案件だこれ。学園長室が閉鎖的でほとんど人が入ってこなくて良かった。
「こ、こほん、VMWは将来を期待されているスポーツでね。数10年後には野球、サッカーに並ぶスポーツになると言われているんだ。そこに目をつけた企業も多く、スポンサーを買って出るところも少なくない。」
「スポンサー?」
「うん。プロサッカーのユニフォームやプロ野球のチームの名前に企業の名前が入っているだろう?あれは企業とチームが契約を結んでいるんだ。企業は多くの人に自社の名前や商品を覚えてもらえる、チームは企業からたっぷりお金が入り、補強や設備の充実にあてがうことができるって感じでね。」
WIN-WINの関係なのか。確かに、海外のプロサッカーチームのユニフォームに日本の企業のロゴがかかれていたり、僕は新聞を読まないけど、中日や読売など、プロ野球のチームのおかげで企業名は覚えていたりする。VMWも将来性を見込まれ、すでに動いている企業も多々あるということか。
「VMWは大会でのユニフォーム等の指定はないからね。プレイヤーの着る服にでかでかと企業名を入れられる。ステージのあらゆる所にも名前を入れることはできるしね。実際、去年の公式大会で優勝した五月が丘学園は沢山のスポンサーがついている。例え優勝できなくても、大きなインパクトを残せれば可能性はあるんだよ。当然、選手である君たちにもお金は入ってくる。企業がお金を出すのは君たちに活躍してもらうためだからね。君たちも禁止されてるバイトをしているんだから、お金が欲しいんだろう?」
「へぇ…金の匂いがぷんぷんするなぁ。」
「優希さん。ヨダレたれてるよ。」
お金の話になってから、漫画だったら目が$マークになっているほどの執着心を見せる優希さん。たくさんバイトに入っているって言ってたし、お金に困っているのかもしれない。
それについては僕も同じだ。生活に困っているわけではないが、僕にはどうしても多額のお金が必要。得意なVMWでお金を稼ぐことができるのなら悪い話でもないかもしれない。
「学校としてもVMWを設立するのにお金をいろんなところから借りていてね。割と馬鹿にならない額なんだよ。借金を全額返金できるくらいスポンサーを集めること、それがひとまずは今回の大会での目標かな。」
うん、やっぱり悪くない話に思えてきた。活躍できればお金が入る。それもバイトなんかでは到底稼げない額の。もし学園長が嘘をついていたらその時は優希さんと一丸になってボコボコのボコにするとして、問題は…
「そもそもの部員数が少なすぎるのがなぁ…。」
「そこなんだよね。柊星高校は部活のかけもちを禁止にしている。ボクも何度か職員会議でかけもち禁止の校則を削除することを持ち出してはいるんだけど、他の部活に部員が引き抜かれることを恐れた顧問の先生から大バッシングを受けてね。」
サッカー部員がその俊足を買われ、陸上部としても活躍する。部のかけもちを許可してしまうと、生徒の負担も増えるし、一つの部活にかける時間が減るため顧問の先生からすると面白くない。そこらへんの事情が複雑に絡み合うから、かけもちは禁止されているのだろう。
まぁ大丈夫だよ、と手と手を合わせながら学園長が努めて言う。
「幸いなことにVMWは30人いなくても試合は出来るからさ。最悪2対30で頑張ってくれ。」
「限度があるでしょ。ゾウ対アリくらい戦力差ありますよ。」
「いや、戦車対ミジンコくらいだろうね。」
「ミジンコが勝つ未来が見えない!」
それだけ勝つのは困難なのだ。それは僕と学園長の共通理解。しかし、隣の優希さんはどうやら勝算があるようだ。
「おもしれぇ。いいぜ、乗ったよその話。」
「いやいやいやいや…。」
そもそも優希さんはVMWをプレイしたことがない。だからこそ楽観的に考えてるかもしれないが、言っちゃ悪いが、VMWは初心者が簡単に扱えるような代物じゃない。
「断るならそれなりの覚悟はしておいてね。生徒の弱みを綴った資料は先ほどコピーをして信頼できる先生に渡しておいた。ボクが不審な死を遂げたらその中身を見るように言ってある。君には首を縦に振る以外の選択肢はなくなってるんだ。」
…学園長も学園長で殺しにかかる僕らへの対策はしているようだ。自分が死んでも僕らを道連れしようとする彼の意思には惚れ惚れするが、僕らからしたら迷惑なことこの上ない。
「…大会で活躍すればいいんですね?」
「お、やる気になったかい?」
元々、僕はやる気だ。ただ、圧倒的に部員が少ないのと、圧倒的に経験が足りないのがすこぶる不安なだけで、大会には出たいし活躍もしたい。活躍すればお金も稼ぐことができ、お金さえあれば彼女の日常を取り戻すことができる。僕が取り上げてしまった、彼女の日常を。
「優希さん。部員を集める手段は思いついてたりする?」
「ん、あぁ。軽く十通りは思いついてる。」
ぐっと親指を立てた優希さんが頼もしい発言をしてくれる。先ほど学園長を追い詰めたのも彼女の作戦によるものだし、相当頭が切れる彼女のセリフは信用に値する。ま、さっき初めて会ったようなもんだし、結構な希望的観測ではあるんだけど。
「分かりましたよ。出来る限り努力はします。」
ともかく、部員さえ集めることができるなら僕に断る理由はない。腹を括り、学園長の目をしっかりと見、彼の申し出を受け入れる。
「よし、2人とも了承したね。まずは明後日の1回戦で必ず勝つこと。ボクの力が必要ならいつでもここに訪れるといい。ちなみに、もし負けると…いや、プレッシャーになるから言わない方がいいね。」
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