枢軸特急トルマリン=ソジャーナー 異世界逗留者のインクライン

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エトワール・ノワールの燭光①

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 ■ 闇の深さ

 闇の深さを表現するために何色を使えばいいだろう。答えは夜明け前の空色だ。一日で最も暗黒な時間帯に光害の及ばぬ山奥で新鮮な陰湿を採取せよ。暗在系の持つ強靭な負荷を好敵手にぶちまけよ。凛とした声が冷え切った岩場を震わせる。
 黒づくめの女が芥子粒ほどの星明りの下で神璽を述べるとひれ伏した参列者達が黒い頭をあげた。流星が天に擦過創をつけると、一番鶏が夜明けを告げた。
 色に宿るパワーというものは思いのほか運気に影響を及ぼす。だから、色彩を操縦すれば意のままに運命を開拓できる。
 宿命量子色力学者の邨埜純色むらの・ピュアはいつものように理想論で講習会を締めくくった。膨れ上がる払暁を頬に浴びて、昨夜まで生ける蝋人形だった者たちは老若男女問わず生まれ変わったようにはつらつと参道を下って行った。
 女は過去の屈辱感を慢性的な苦痛として持続させる。純色は参加者たちの何気ない会話に嫌な記憶を触発された。最後尾の老夫婦が集会の余韻をありがたがっている。
 純色は自分の学問を宗教として捉えられる事を嫌う。ある記者が彼女の講義を、これは新興宗教に他ならないと論評してみせた。運命量子力学は疑似科学やオカルトではないと世間一般にどう説明すればいいのだろう。量子色とは物質の基本単位である根源粒子クォークを結び付けるグルーオンのふるまいを光の三原色で便宜上あらわしたものだ。いわば、この世のありとあらゆる「きずな」に関わる究極の力学だ。量子力学の不確定性原理は曖昧性こそが宇宙の真相だと説明している。この世の在り方は人間の精神状態に左右される。そのことから、純色は目に見える光の三原色と量子力学の橋渡し役として運命量子色力学を提唱した。
 マスコミは大衆の興味を引くために小難しい理屈を面白おかしく調理する。彼女の理論もグルーオンの「グル」という音の響きだけを取り出して、導師グルを意味するサンスクリット語と勝手に結びつけられた。
 そういうわけで、彼女はマスコミ各社から「ピュア導師」「グル・ムラノ」と呼ばれている。
「何がグルよ。黒い量子色は『闇と光の対比』だの『善悪の闘争』だのチープなイメージで語れるものじゃないのよ」
 彼女が声を荒げると、礼拝所の暗がりから高笑いが聞こえてきた。
「わかってないのね」
「――ッ?!」
 純色は鋭敏な視角で真っ暗な屋内に目を凝らした。理論上、人間の視力はたった一個の光子を検出できるように創られている。純色は特別配合のロドプシンを定期投与されており、格段に夜目が効く。祭壇の奥まった場所に彼女と同じ年恰好の少女がしゃがんでいた。オーガンジーのドレスから真っ黒なブルマーが透けて見える。
「貴女、どこから入ったの?」
 純色の誰何をまったく無視して少女は続ける。
「あなた、まったくわかってないのね。ぜーんぜん、何もわかってない」
「うるさいわね。運命量子色力学者ムラノ・ピュアに問答を吹っ掛けるなんて言い度胸ね」
 導師が挑発行為に釣られてやると、少女が姿を現した。
「そうね。『世の中は三日見ぬ間の桜かな』という諺を知らずに生きていけるなんて大した度胸だわ。ピュアさん」
「時代遅れ……といいたいの? 生意気な小娘」
「小娘ではありません。マドレーヌ・フラウンホーファー・リリエンベルグ。マドレーヌでいいわ」
 少女が自己紹介を終えるとピュアの視界が完全に閉ざされた。
「――?! 何をしたの」
「グルに見せたいものがあるの」

 ■ 常園駅

 抜けるような青空の下で万国旗がはためいている。港に続く四車線は熱気であぶられ、行き交う自動車が揺らいで見える。商店街の街灯に蜂狩ばちかりまつりのフラッグが揚がる季節が来た。開港記念日までの三日間、市中心部のフローラルアベニューを皮切りに華やかなパレードや生演奏が街を彩る。常園駅の切符売り場にも提灯や祭りの看板が掲げられて観光客数している。
 午前四時九分。すっかり明るくなったプラットフォームに二つ折りのマットレスが立てかけてあった。遠目にそう見えるが近くに寄ると裸の人間が翼を背負っている。まだ子供のようだ。体型は起伏に乏しく性別はわからない。駅前喫茶の女給はモーニングセットの玉子を茹でながら窓越しにその奇妙な生物をじっと観察していた。鍋が噴きこぼれ、そいつが正面を向いた途端に彼女は悲鳴をあげた。もう朝だというのに、こぶし大の炎を幾つもまとい、虚ろな目でこちらを睨んでいる。そいつにはしっかり二本の足があったが、その付け根には何もなかった。二十年前の交通戦争で亡くした娘を身元確認した時を思い出した。衣服はすべてタイヤに巻き込まれ千切れており、股関節は脱臼してへの字に曲がっていた
 。思い出したくもない。女給は窓に鍵をかけて、下ごしらえに集中することにした。
「ハーベルトの嘘つき。また外套が消えちゃったよ」
 祥子は真っ赤な顔でパタパタとベンチの陰に舞い降りる。何か身を隠すものはないかとゴミ箱を物色してみるが中は空っぽだ。せめてポリ袋を拝借する。不透明でよかった。縁をちぎってブラを作り、底の部分に穴をあけてパンツのように履く。もう一枚、上に羽織るものが欲しい。あたりを見回して反対側のホームからゴミ袋を拝借する。今度は底に穴をあけて被り、上着のように両腕を通す。もう一枚、中心を丸く破ってスカートにする。最後にポリ袋を帽子がわりにしてスキンヘッドを隠す。全身スカイブルーの格好はとても目立つが、裸よりはマシだろう。着替えの準備は彼女にとって深刻な懸念材料だ。今回はどうにかなったが、同じ手は使えない。ポリ袋大量盗難に駅員が気づくだろう。駅のロッカーに
 着替えを預けておくことも全寮制学校ではままならない。
 それ以前に朝帰りした事をどう説明すればいいのか。彼女は羽ばたきながら途方に暮れた。
「あら、藤野さん?」
 バイパス沿いを飛んでいると足元から懐かしい声が聞こえた。赤い軽自動車が路肩で両ウインカーを点滅させている。
「えっ? ボクのこと?」
 祥子が窓の高さまで降りるとフロントガラスごしにAV女優が手を振っていた。
 十分ほどグルグルと世界が回転するなかで、祥子はブラ紐を結び、シートの狭間でスカートに足を通した。
「ひどいわね。ポルノ女優だなんて」
 久しぶりに会った荒井風吹は大いに憤慨した。ハンドルの上で赤いスカーフが揺れている。大きくあいた襟元から体操服の青い縁取りと熟れた谷間が覗いている。誰がどう見てもAV女優だ。ほんのりとした女子中学生にない、濃厚な色香。車線変更するたびに、鎖骨がうごめく。思わず祥子は唾をのんだ。
「だって、先生。首になったじゃん」
「再就職先が風俗だなんてマセてるわね。はい、これ」
 風吹は苦笑しながら手帳を手渡した。
「一年生担任 あらい ふぶき……って、ええっ?!」
 祥子は思わず二度見した。何度確認しても、つやつやしたラミネートの文字は変わらない。一年C組担任 荒井風吹。
「あら嫌だ。間違えたわ」
 照れ笑いして、さも当たり前のように教職員手帳と祥子の生徒手帳と交換する。そのページには定期券が挟まっている。
 枢軸特急トワイライトエクリプス、無制限区間・無期限乗車券(乗務員専用)。
 祥子が惑していると風吹は事情説明した。
「閣下から子守役を仰せつかったのよ。それで私も教師としてやり直すことになったの。夜間だけど」
「ええええええ?! 夜間中学って大人が通うところでしょ?」
「聖イライサニスにこの春から新設されたのよ。社会貢献の一環だとか。親衛隊員エスエスの人たちが巧く工作してくれたわ」
「でも、二十三歳のおとながセーラー服って変だよ」
 祥子が訝ると目の前に定期券が示された。
「トルマリンソジャーナー? どうして先生が異世界逗留者に?!」
 たまげる祥子に風吹はボンネットの左側を指さした。何かにぶつかったように大きくへこんでいる。
「事故ったんですか?」
「そうよ」
「もしかして、あの病院に」
「ええ。あとは藤野さんと一緒」
 鵜匠中学を解雇された後、再就職に臨んだものの、結果は芳しくなかった。風吹は自宅で浴びるように酒を呑んだ。理不尽な境遇に居ても立っても居られないなり、ドライブに出かけた。機関銃のようにまくしたてる荒井のうなじから青白い肌が見え隠れする。
「あたま、剃ったんですか?」
 異世界逗留者に欠くべからず通過儀礼の事を祥子尋ねると、荒井は涙目でうなづいた。
「ええ、丸坊主にされたわよぅ。治療のためとか言ってバリカンで。バリバリと!」
 彼女は生死をさまよったが、一命をとりとめた。その枕元にハーベルトが立ったという。外套効果のおかげか、荒井風吹は現代医学の常識を打ち破り、翌日退院したという次第だ。
「助かってよかったですね」
 相手の沈鬱をくみ取ったのか、祥子が気遣う。
「よくないわ。わたし、お嫁にいけない。髪がなくなったし」
「でもケガなくてよかったですね」
「0てん」
 風吹は厳しく採点した。

 ■ 聖イライサニス学園女子部

 聖イライサニス学園は祥子の失踪をどう受けとめたのか。彼女は、内心気が気でなかった。荒井がついているとしても、鵜匠中学校での扱いがトラウマになっている。車で裏門から入り、女子寮の駐車場に止まる。起床時間はとうに過ぎている。網戸越しに下着姿の女子中学生が見え隠れする。風吹は紙バックからスーツジャケットと紺色のタイトスカートを取り出すと、プリーツの上から履いた。裾をたくし上げて、中の丈を調整する。
「ええっ、先生。そのまま着るの? つか、暑くない?」
 祥子が不思議そうに訊ねる。「ハーベルトさんから聞かなかったの? 異世界逗留者はみんなこうしてるって。彼女もドイッチェラントの親衛隊本部ではセーラー服のうえにフィールドグレーの背広とスカートを着けるそうよ。」
 涼しげな顔で答える風吹。そこで祥子は思い当たった。「あっ、旅人の外套か!」
「よくできました。外套が逗留者を守ってくれます」
 はたせるかな、食パンくわえた長谷江はせ・りえが玄関から飛び出してきた。
「もぉー。さっき、玄関で待ってるっていったじゃん。愛妻を差し置いて、先に行っちゃうなんてヒドい子!」
 タックルで祥子を押し倒す。
「さっきって、ボクはたった今……」
 口を開きかけた祥子の視界に風吹が入った。口の前に人差し指を立てている。そして、気づかぬふりをして立ち去った。
「わ、悪かった。ごめん」
 祥子の謝罪を自称愛人は拒んだ。
「さっきのオンナ、誰? 浮気してたんでしょ?! あたしという妻がありながら~~」
 江はしがみついたまま、爪を立てる。
「いたぃ、痛たたたた!!」
 祥子が悲鳴をあげると力が緩んだ。「あら、あなた、泣いてるのね?」
 彼女は祥子の潤んだ瞳をみつめ「いいわ♡ ブッチュウで許してあげる」と、唇を強引に重ねた。

 ■ 永劫回帰惑星 プリリム・モビーレ 南半球 地獄大陸 寂寥の漠野

 曇天模様をあてどなく眺めていると、次第に滅入ってしまう。不知火高美は百裂鬼のペースに巻き込まれぬよう睨みを効かせた。招かれざる闖入者を捕食したのは鬼族の若年層だ。成人と違って、人間の使い道を理解していない。単なる養分ではないのだ。地獄はユーロ・ポメリカ自由主義連合国陣営と日独伊芬枢軸基幹同盟が互いに領有権を主張している最前線だ。原住民族にとって穏やかでない状況も、逆手に取れば優位に立てる。百裂鬼の族長こと鬼哭きこくは高美たちの身柄をどちらに売ろうか慎重に検討している。
「フムン。豊穣から業突く張りと頭でっかちの集団を連れてきたのか。罪業を搾れば、さぞかし旨い酒ができるだろう。だが、殺してしまえば、大した価値にならん」
 彼は一族の利益をとことん追求する男だ。生殺与奪権をちらつかせて、高美を揺さぶる。
「え……ええ。い……命を助けていただき、ありがとうございます。お、お望みはできる事なら何でも」
 高美がフルボディコンシャス(すっぽんぽん)を震わせてお伺いを立てると、鬼哭は腕組みした。
「そうだな。貴様らをただ売り渡しても面白くはない。そこでだ……」
 鬼の頭目が身を屈めた。耳打ちされている間、据えたにおいと腐敗臭が高美を苦しめた。
 ■ 枢軸特急蜂狩・聖イライサニス学園地下直通線 カルチェラタン駅
 鉄道連隊は出勤が困難な異世界逗留者のために最寄駅を仮設した。総合部活棟には階段状のホールがある。半地下式になっており、降りた先は自動ドアとシャッターで閉ざされている。薄気味悪くて全く使われていない。噂ではその先に幻のホームがあると噂されてきた。
「ここならあの女はこないわ」
 長谷江は荒井を目の敵にしている。祥子と二人だけの鉄道同好会を結成してホールを活動場所に選んだ。もっとも任意団体に予算も部室もないが。
「て、鉄道研究って、キミは鉄子なのかい?」
 祥子が半信半疑で尋ねると、長谷江は逆質問した。
「いいえ。あなたがしょっちゅう蛍坂沿線をうろついていると聞いたの。好きなんでしょ? 電車」
「鉄道マニアというほどでもないよ。なんとなく縁があるらしいんだ」
 異世界逗留者の存在を無資格者に知られてはならない。祥子は懸命にはぐらかした。
 すると長谷江はとんでもないことを口走った。
「いいえ。知ってるわよ。エリスから聞いたもの」
 冷水を浴びたように祥子が息をのむ。
「か、川端さんとボクは、あんまり」
 しどろもどろの祥子に長谷江は追い打ちをかけた。
「この間、見たんですって。連絡通路に幽霊列車を」
 長谷江が手招きすると、お提髪の少女が階段をゆっくり降りてきた。TWX666Ωの目撃者、鈴川なるみ。二年生だという。
「わたし、見たんです。藤野さんと川端さんと、あと一人……」
 なるみがハーベルトと荒井を見間違えるのも無理はない。二人は従妹同士と言ってもよいほど似ているのだから。
 長谷江が目を吊り上げた。「ねぇ。あなた。エリスと先生と……三人で何をやっていたの?」
「そういえば、幻の地下駅があるって聞きましたわ」
 なるみはシャッターの向こうを見透かすように眺めた。
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