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喫茶アルカイド
5・なんて物騒な世界だ2
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*
「なんか飲めそうなのものある?」
「うう……ココアとかなら……」
「わかった。私は紅茶で。よろしく梨杏」
カウンターの向こう側で梨杏が動き始める。丸テーブルを由真、黄乃、そして寧々の三人で囲みながら、由真は寧々に事の顛末を説明していた。
「あいつら、やるならちゃんとしてほしいわ……由真の体調は大丈夫なの?」
「うん。落ち着いてきた」
寧々は一瞬眉を顰めるが、ここで問い詰めることはせずに、今度は黄乃の方に体を向けた。
「そして……黄乃、でいいのかな? 黄乃は機械を操ることができる能力……だね?」
「な……何でわかるんですか!?」
「私は解析能力持ちなの。あ、名前は渚寧々。呼ぶなら下の名前でお願いね。苗字で呼ばれるとそっちが名前みたいで嫌なのよ」
「は、はい」
「見たところ機械に自らの意思を伝えて動かす能力……けれどまだうまく使いこなせてないってとこかな」
黄乃は寧々の大きな目にまじまじと見つめられ、照れて俯いてしまった。由真が咎めるような視線を寧々に向ける。
「初対面の人にそれ使うのあんまり良くないと思うんだけど……嫌な人もいるでしょ」
「だって見えるんだもん……オフにできないのよこの能力」
「あ、あの……ぼくは大丈夫なので! 寧々さんの言う通りだし……っ!」
そうなんだ、と由真は呟いた。同時に星音が梨杏の淹れた紅茶とココアを運んできて、由真と黄乃の前に置いた。
「まあとりあえず飲みなよ」
そう言いながらも由真は紅茶に息を吹きかけて冷ましている。黄乃はココアの上に咲くホイップクリームで作られた花に感動していて、こちらもなかなか飲み物に手をつけられないでいた。
「梨杏も或果も、何でそんな器用なんだ……」
「由真さん、大丈夫ですよ。私も全然できへんし」
「でもかわいいトッピングとか出来るじゃん……私そっち方面の才能なさすぎて……」
由真は紅茶を冷ましながら、ちらりと黄乃を見た。今回は災難に遭う原因となってしまったロリータファッションだが、よく似合っている。あとはもう少し服に合わせたメイクもすれば――そこまで考えて、自分の格好を思い出してやめた。
「由真は天然で可愛いから頑張らなくていいんだよ」
「寧々に慰められても説得力ない……まあ可愛いやつ試しに着てみたいとかは思うけど……どう考えても似合わないでしょ」
由真はそう言って、ようやく飲める温度まで下がった紅茶を一口飲んでから顔を上げた。星音と寧々と黄乃の目がすぐそこにあって、由真は気圧されて固まってしまう。
「絶対似合うと思う」
「そんな三人同時に言わなくても……ていうか黄乃は初対面なのに私の何を知ってるの……」
「あ、いや……多分……すごくお似合いになると……」
カウンターの向こうの梨杏はというと、そのやりとりを見て肩を震わせて笑っている。由真は頬杖を突いて溜息を吐いた。
飲み物がなくなる頃には、寧々と黄乃は可愛いものが好きな同士で盛り上がっていて、寧々が鞄から化粧ポーチを出してメイク道具を広げ始めていた。由真は紅茶を飲みながら二人のやりとりをぼんやりと眺める。星音はカウンターの向こう側に戻って、自分で淹れたハーブティーを飲んでいた。梨杏は紅茶を片手に堂々と漫画を読んでいる。それぞれが思い思いの時間を過ごしているのを見て、由真はふっと笑みを溢した。
「ん? どうかした、由真?」
「いや……何かいいなって。みんな自分の好きなこと好き勝手やってて」
昔、梨杏の家に遊びに行ったのに、二人で別々の遊びをして終わったことがある。思えば会話もほとんどなかった。大人にはせっかく一緒に遊んでるのに、と言われたけれど、自分一人ではない場所で、それぞれ好きなことをしているあの空間は実は心地よかったのだと由真は思った。梨杏はもう忘れてしまっているかもしれないけれど。
「由真は何してんの?」
「私はぼーっとしてる」
「ふふ。それも大事だね」
飲み干した紅茶のカップの底に、イルカの絵が描かれていた。梨杏が由真に紅茶を淹れるときはいつもこのカップを使う。確かに昔イルカのぬいぐるみがお気に入りだった時代はあるけれど、いつの話だよ――そう思いながらも、梨杏には何も言わずにそれを受け入れている自分がいた。
カップをソーサーの上に戻したと同時に、壁の時計が六時を知らせる。寧々が残念そうに言った。
「黄乃、そろそろ帰らなきゃね。コスメの話もっとしたかったけど……。あ、ハル姉が車出してくれるって」
「あ、ありがとうございます……! お化粧のことも色々教えてくださって……」
「いいのいいの。聞いてくれる人が欲しかったとこだし。だって由真なんて説明しても全部『へぇ』で終わらせるし。トリビアの泉かよ!」
「寧々、ネタが数百年単位で昔すぎて誰も理解できてない」
梨杏が冷静に言う。寧々と梨杏は古いという次元ではないくらい昔の文化をなぜかよく知っている。ハルが所有している大昔の資料をよく閲覧しているから、というのがその理由らしい。
「トリビアの泉……?」
黄乃が首を傾げる。寧々は使ったテーブルの上を片付けながら簡単にその単語について説明した。
「視聴者から集めた、役に立つのか立たないのかわからない知識を品評する番組なんだよ。審査員長がタモリっていうサングラスのおじさんで――」
「あ、そのおじさんはなんか見たことある気がします!」
「え、うそ!? ちょっと車の中で詳しく話聞かせて」
興奮気味の寧々は、黄乃を連れて、店の前に停められたハルの車の後部座席に乗り込む。由真は助手席に乗り込んでシートベルトを締めた。
エリアB-7にある黄乃の家の近くまで車を走らせている間、由真は盛り上がっている後部座席の会話を聞き流しながら窓の外を眺めていた。由真は少しずつ夜が近づいて来るこの時間が好きだった。少しずつ暗闇に沈み、灯りが増えて来る街。何も考えずに見ていると不思議と心が凪いでいく気がするのだ。けれど今日は後ろから楽しそうな笑い声が聞こえて来る。話している内容はよくわからないけれど、こういうのも悪くはない、と由真は思った。
「それじゃあ、気をつけて帰ってね」
「はい! ありがとうございます……!」
着替えを入れているというロッカールームがある駅まで黄乃を送り届け、寧々が黄乃に手を振る。二人はいつの間にか連絡先まで交換していたようだ。
「気が向いたらまたうちに来るといいよ。寧々と積もる話もあるだろうし」
「は、はい……! あの……由真さん」
「なに?」
「今日は本当に、助けてくれてありがとうございました!」
改まって頭を下げる黄乃に、由真は優しく微笑みかけた。
「お礼なんていいよ。私は私のやりたいことをやっただけだから」
またね、と手を振って、由真は黄乃を送り出す。黄乃が駅の構内に入り、その背中が見えなくなったところで、ゆっくりと息を吐いた。
「……帰ろうか。今日は疲れた」
「そうだね。お疲れ様、由真」
今度は後部座席に寧々と由真の二人が乗り込む。由真はシートベルトを締めるなり目を閉じた。それを見て寧々が呆れたように呟く。
「……やっぱり無理してた」
「だってキツそうにしてたら、あの子が自分のせいでって思うかもしれないじゃん。私がやりたくてやってるだけなのに」
たったそれだけの理由で、由真は黄乃が見えなくなるまで気を張っていたのだ。寧々はスカートの布を膝の上で強く握った。
「優しすぎるんだよ、由真は……」
三十秒の照射で二、三日動けなくなるような特殊光線を十五秒近くも浴びたのだ。しかも状況から考えると浴びた光線の量もかなり多いはずだ。さっきまで普通に動けていた方がおかしいくらいなのだ。それなのに、助けた子に「自分のせいで傷ついた」と思わせないがために無理やり体を動かしていたのだろう。
「なのに、自分自身には全然優しくない」
眠っている由真の横顔を見つめながら、寧々は思った。どうしたら由真を守れるだろうか。せめてこれ以上傷つかないように、何かできることはないだろうか。せめて自分の能力が戦闘向きだったなら――考えても仕方ないとわかっていても、どうしても考えてしまうのだ。
どうしてその力は、その運命は、他の誰かではなく由真のものになってしまったのだろう――と。
「なんか飲めそうなのものある?」
「うう……ココアとかなら……」
「わかった。私は紅茶で。よろしく梨杏」
カウンターの向こう側で梨杏が動き始める。丸テーブルを由真、黄乃、そして寧々の三人で囲みながら、由真は寧々に事の顛末を説明していた。
「あいつら、やるならちゃんとしてほしいわ……由真の体調は大丈夫なの?」
「うん。落ち着いてきた」
寧々は一瞬眉を顰めるが、ここで問い詰めることはせずに、今度は黄乃の方に体を向けた。
「そして……黄乃、でいいのかな? 黄乃は機械を操ることができる能力……だね?」
「な……何でわかるんですか!?」
「私は解析能力持ちなの。あ、名前は渚寧々。呼ぶなら下の名前でお願いね。苗字で呼ばれるとそっちが名前みたいで嫌なのよ」
「は、はい」
「見たところ機械に自らの意思を伝えて動かす能力……けれどまだうまく使いこなせてないってとこかな」
黄乃は寧々の大きな目にまじまじと見つめられ、照れて俯いてしまった。由真が咎めるような視線を寧々に向ける。
「初対面の人にそれ使うのあんまり良くないと思うんだけど……嫌な人もいるでしょ」
「だって見えるんだもん……オフにできないのよこの能力」
「あ、あの……ぼくは大丈夫なので! 寧々さんの言う通りだし……っ!」
そうなんだ、と由真は呟いた。同時に星音が梨杏の淹れた紅茶とココアを運んできて、由真と黄乃の前に置いた。
「まあとりあえず飲みなよ」
そう言いながらも由真は紅茶に息を吹きかけて冷ましている。黄乃はココアの上に咲くホイップクリームで作られた花に感動していて、こちらもなかなか飲み物に手をつけられないでいた。
「梨杏も或果も、何でそんな器用なんだ……」
「由真さん、大丈夫ですよ。私も全然できへんし」
「でもかわいいトッピングとか出来るじゃん……私そっち方面の才能なさすぎて……」
由真は紅茶を冷ましながら、ちらりと黄乃を見た。今回は災難に遭う原因となってしまったロリータファッションだが、よく似合っている。あとはもう少し服に合わせたメイクもすれば――そこまで考えて、自分の格好を思い出してやめた。
「由真は天然で可愛いから頑張らなくていいんだよ」
「寧々に慰められても説得力ない……まあ可愛いやつ試しに着てみたいとかは思うけど……どう考えても似合わないでしょ」
由真はそう言って、ようやく飲める温度まで下がった紅茶を一口飲んでから顔を上げた。星音と寧々と黄乃の目がすぐそこにあって、由真は気圧されて固まってしまう。
「絶対似合うと思う」
「そんな三人同時に言わなくても……ていうか黄乃は初対面なのに私の何を知ってるの……」
「あ、いや……多分……すごくお似合いになると……」
カウンターの向こうの梨杏はというと、そのやりとりを見て肩を震わせて笑っている。由真は頬杖を突いて溜息を吐いた。
飲み物がなくなる頃には、寧々と黄乃は可愛いものが好きな同士で盛り上がっていて、寧々が鞄から化粧ポーチを出してメイク道具を広げ始めていた。由真は紅茶を飲みながら二人のやりとりをぼんやりと眺める。星音はカウンターの向こう側に戻って、自分で淹れたハーブティーを飲んでいた。梨杏は紅茶を片手に堂々と漫画を読んでいる。それぞれが思い思いの時間を過ごしているのを見て、由真はふっと笑みを溢した。
「ん? どうかした、由真?」
「いや……何かいいなって。みんな自分の好きなこと好き勝手やってて」
昔、梨杏の家に遊びに行ったのに、二人で別々の遊びをして終わったことがある。思えば会話もほとんどなかった。大人にはせっかく一緒に遊んでるのに、と言われたけれど、自分一人ではない場所で、それぞれ好きなことをしているあの空間は実は心地よかったのだと由真は思った。梨杏はもう忘れてしまっているかもしれないけれど。
「由真は何してんの?」
「私はぼーっとしてる」
「ふふ。それも大事だね」
飲み干した紅茶のカップの底に、イルカの絵が描かれていた。梨杏が由真に紅茶を淹れるときはいつもこのカップを使う。確かに昔イルカのぬいぐるみがお気に入りだった時代はあるけれど、いつの話だよ――そう思いながらも、梨杏には何も言わずにそれを受け入れている自分がいた。
カップをソーサーの上に戻したと同時に、壁の時計が六時を知らせる。寧々が残念そうに言った。
「黄乃、そろそろ帰らなきゃね。コスメの話もっとしたかったけど……。あ、ハル姉が車出してくれるって」
「あ、ありがとうございます……! お化粧のことも色々教えてくださって……」
「いいのいいの。聞いてくれる人が欲しかったとこだし。だって由真なんて説明しても全部『へぇ』で終わらせるし。トリビアの泉かよ!」
「寧々、ネタが数百年単位で昔すぎて誰も理解できてない」
梨杏が冷静に言う。寧々と梨杏は古いという次元ではないくらい昔の文化をなぜかよく知っている。ハルが所有している大昔の資料をよく閲覧しているから、というのがその理由らしい。
「トリビアの泉……?」
黄乃が首を傾げる。寧々は使ったテーブルの上を片付けながら簡単にその単語について説明した。
「視聴者から集めた、役に立つのか立たないのかわからない知識を品評する番組なんだよ。審査員長がタモリっていうサングラスのおじさんで――」
「あ、そのおじさんはなんか見たことある気がします!」
「え、うそ!? ちょっと車の中で詳しく話聞かせて」
興奮気味の寧々は、黄乃を連れて、店の前に停められたハルの車の後部座席に乗り込む。由真は助手席に乗り込んでシートベルトを締めた。
エリアB-7にある黄乃の家の近くまで車を走らせている間、由真は盛り上がっている後部座席の会話を聞き流しながら窓の外を眺めていた。由真は少しずつ夜が近づいて来るこの時間が好きだった。少しずつ暗闇に沈み、灯りが増えて来る街。何も考えずに見ていると不思議と心が凪いでいく気がするのだ。けれど今日は後ろから楽しそうな笑い声が聞こえて来る。話している内容はよくわからないけれど、こういうのも悪くはない、と由真は思った。
「それじゃあ、気をつけて帰ってね」
「はい! ありがとうございます……!」
着替えを入れているというロッカールームがある駅まで黄乃を送り届け、寧々が黄乃に手を振る。二人はいつの間にか連絡先まで交換していたようだ。
「気が向いたらまたうちに来るといいよ。寧々と積もる話もあるだろうし」
「は、はい……! あの……由真さん」
「なに?」
「今日は本当に、助けてくれてありがとうございました!」
改まって頭を下げる黄乃に、由真は優しく微笑みかけた。
「お礼なんていいよ。私は私のやりたいことをやっただけだから」
またね、と手を振って、由真は黄乃を送り出す。黄乃が駅の構内に入り、その背中が見えなくなったところで、ゆっくりと息を吐いた。
「……帰ろうか。今日は疲れた」
「そうだね。お疲れ様、由真」
今度は後部座席に寧々と由真の二人が乗り込む。由真はシートベルトを締めるなり目を閉じた。それを見て寧々が呆れたように呟く。
「……やっぱり無理してた」
「だってキツそうにしてたら、あの子が自分のせいでって思うかもしれないじゃん。私がやりたくてやってるだけなのに」
たったそれだけの理由で、由真は黄乃が見えなくなるまで気を張っていたのだ。寧々はスカートの布を膝の上で強く握った。
「優しすぎるんだよ、由真は……」
三十秒の照射で二、三日動けなくなるような特殊光線を十五秒近くも浴びたのだ。しかも状況から考えると浴びた光線の量もかなり多いはずだ。さっきまで普通に動けていた方がおかしいくらいなのだ。それなのに、助けた子に「自分のせいで傷ついた」と思わせないがために無理やり体を動かしていたのだろう。
「なのに、自分自身には全然優しくない」
眠っている由真の横顔を見つめながら、寧々は思った。どうしたら由真を守れるだろうか。せめてこれ以上傷つかないように、何かできることはないだろうか。せめて自分の能力が戦闘向きだったなら――考えても仕方ないとわかっていても、どうしても考えてしまうのだ。
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