夢じゃなかった!?

Rin’

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マジェストーラ国立魔法学院 編入

水の都セルリアン~討伐 嘆きの果てに10

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「ですね。団長の元へ進言して来ます。アーヤさんはここに。エルシオン君、頼みましたよ。」

「はい。」


(封印石はあいにく持ち合わせていませんが、討伐を任務としてこなす騎士団であれば封印石のひとつや二つ、誰か装備しているでしょう。)

ラナは魔物と戦う騎士団の元へ転移魔法陣を発動し、瞬時に移動した。

シュン

「わ、ラナ先生瞬間移動みたい。もう、あっちにいる。」

アーヤはラナの姿を目で追って感嘆する。




「サンバーン団長!討伐を休止してください。」

「ブラム筆頭?どういうことだ?!」


「この魔物には奇妙な点が幾つかあります。討伐せずに封印して、魔法研究所で調べるべきです。」

「今更何を言う?あれはまぎれもない魔物、ここで討伐すべきじゃないか。」

「討伐は調べてからでもできます。森や洞窟どうくつならいざ知らず、こんな街中の祭りの地で嘆くモノが現れ、魔物化するなど普通はあり得ません。貴方は説明がつくのですか? 」

「っ、それはっ。」

敵を知る機会をみすみす逃すとは骨頂こっちょうであると言われたようでアシュレイも納得して折れる。

「わかった。討伐を止め、封印に移行する。ラオス!」

「了解。結界もあるし、援護は不要だ。」

「では封印を。」

「攻撃止めー!これより討伐を中断!封印してこの魔物を持ち帰り調べることとする!」

「「「了解!」」」


ラオスと呼ばれた男は、傭兵騎士団副団長ラオス・ビクター。剣術、魔法共に優秀で団長の右腕として信頼も厚い。

ラオスは手のひらに収まる緑色をした封印石を準備し、魔物の至近距離で封印の為の詠唱を始め、石の中に魔法陣を発動させる。


なんじのいるべき地はここに在らず。しばし石の中で眠れ。封印石がその身を受け入れーーくっ?!」

突然、魔物を中心に強風がうず巻き、ラオスの詠唱が途切れた。


ゴウウウッーーーー


「何だ?!竜巻?!」

ゴウウウッーーーー

「これでは石が届かない。くっ何だ?!」

ゴウウウッーーーー



ラオスは目の前で起きたことが信じられなかった。魔物を包むように突如とつじょ発生した竜巻がはばむ。


ーカッッ!!ー
ーシュインッ!!ー
 

その後、強烈な閃光が視界を奪い一瞬目を閉じてしまい、再び開眼したラオスの目の前には……。


「っ?!」

魔物の姿はどこにも見当たらず、吹き抜けるような風の音だけがその場に残った。


ヒュオーーーーーー


「き、消えた…?」

封印魔法の最中に発生した竜巻、謎の閃光にラオス、アシュレイも状況を掴み切れずに戸惑いを隠せず立ち尽くす。



「ん?ブラム筆頭?何を?」

「………………。」

ラナは二人を横切り魔物がいた場所に移動する。結界で魔物をとどめていた辺りに膝をつき、手をかざす。目を閉じ、意識を集中する。

消える直前に見えた複数の魔法陣とその魔力の痕跡こんせきを探ろうとした。

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