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エスリアール王城 出会い
面接試験は突然に5
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「次に、我がマジェストーラ魔法学院は魔法に特化するだけに止まらず、剣も扱えるように教育しています。剣の経験はおありですか?」
「全く、ありません。」
「わかりました。これも基礎から致しましょう。大丈夫ですよ。身体強化魔法もできるようになれば女性でも己の身を護ることができるようになります。」
「確認ですが、我がマジェストーラ国立魔法学院にて編入し、学ぶことを望まれますか?」
「はい。」
「では、最後に個人的な質問ですが、アーヤ・サトーさん、その目は生まれつきですか?」
「目?ですか?」
「ええ、その見えすぎる目ですよ。」
「! あの、こちらの世界はメガネ…こういったレンズは目が悪い方がつけるのではないのですか?」
「普通は悪い方がつけますね。」
「何故、私の目が見えすぎると思われたのでしょうか?」
「それは、貴女は私と似たタイプだと感じたからですよ。」
「私と先生がですか?」
「目のことは誰にも言いませんし、貴女の特殊な力を把握して助けたいだけですからご心配いりませんよ。私も見えすぎるのでレンズで普段は制御しているのです。秘密ですよ?」
にっこり笑って人差し指を口元に当てる仕草が格好いい。ウィンク自然にできる人初めて見たかも。
「こちらに来てから見えすぎるようになったのですか?」
「そうなんです。外した時びっくりしました。私の目がおかしくなったのかと。」
「側に行ってレンズを見せて頂くことはできますか?」
「はい、いいですよ。」
椅子から立ち上がり、机のよこを周り、こちらに向かって来る。私も立って歩み寄る。
側に行っても、やっぱり怖くない。
お兄ちゃんと同じくらい背が高いし、どうしてこうも美形が多いの?
思わず、綺麗な顔に見とれてしまう。
「フフ、私の顔が気になりますか?」
「えっ?あのすみません。綺麗で見つめ過ぎました。」
不快にさせてしまっただろうか。思わず視線を下にずらして謝罪する。
「お褒めに預かり光栄です。レンズを失礼しますね。」
「へっ?あの自分で外しま…っ。」
顔を上げた時には先生の両手が頬を包むように添えられて耳とつるの位置を確認するかのように探られ、恥ずかしくてギュッと目をつぶってしまった。
頬と耳の辺りが熱い。緊張で睫毛が震える。ゆっくり目を開けてみると、私のメガネ越しに金茶色の瞳が近かった。
あれ?メガネを見るのではないんですか?
このパターン前にもあったような。
「フフ、男の前でそんな無防備な可愛い顔をしてはいけませんよ。狼は食べてしまいたくなります。お気をつけなさい。」
「ふぇ?食べっ?」
「フフフ、言葉の綾です。まあ、落ち着いて。ほら、私のレンズも見せてあげますから。お互い秘密の見せ合いっこですね。」
「は、拝借します。」
メガネをしていない先生…プラム?プラヌ?先生の名前なんだっけ。絶対、美形なお顔の威力が増して凄そうだからわざと見ないように俯いて手を差し出しメガネを受け取った。
先生のメガネは、銀フレームで度は入っていないんだ。いわゆる伊達メガネ。シルバーチェーンがついていて素 敵。軽いし、薄いしいいなぁ。
そういえば私のメガネ、度が強いから厚いはずだったのに超薄型になってたわ。神様が何かしたのかな。
色々な角度から見ていると、先生のメガネがふと光っているように見えて、試しにかけてみたり、外してみた。この部屋には光とか、妖精とかは見かけないようだ。視界はあまり変わらない。フレームの端に着いているシルバーチェーンがお洒落です。
更に目を凝らすとメガネの周りに魔方陣が何重にも重なっているのが急にわかった。
「ひゃっ!わ、わ、っとと。」
びっくりして思わず手の上から落としそうになって、しゃがんでしまった。
「ふぅー、落とさなくて良かった。」
「何か見えて、びっくりしてしまいましたか?」
「はい。すみません落としそうになってしまって。壊したらいけないのでレンズお返ししま……誰…?」
メガネを返そうとして先生を見たら言葉を失ってしまった。
だって、私のことを屈んで見下ろす人は金茶色の髪と瞳の先生じゃなかった。
「おや?まさか…見えてます?私の顔。どうしましょう。今まで見破られた事などなかったので、バレる可能性を失念していました。そこまで目が良いと見抜けなかった私の落ち度ですね。
アーヤ・サトーさん、聞こえていますかー?固まってますね。心ここに在らずですか。無理もありませんね。」
顔の前に手をかざしてみても目を見開いて固まっている綾子を見て、話しかけるラナ・ブラム。
「仕方がありません。意識をこちらに戻しますか。一度レンズお返ししますよ。じっとしていてくださいね。失礼します。」
そっと、外した時と逆にレンズを顔に戻す。
「んひゃっ!?」
「全く、ありません。」
「わかりました。これも基礎から致しましょう。大丈夫ですよ。身体強化魔法もできるようになれば女性でも己の身を護ることができるようになります。」
「確認ですが、我がマジェストーラ国立魔法学院にて編入し、学ぶことを望まれますか?」
「はい。」
「では、最後に個人的な質問ですが、アーヤ・サトーさん、その目は生まれつきですか?」
「目?ですか?」
「ええ、その見えすぎる目ですよ。」
「! あの、こちらの世界はメガネ…こういったレンズは目が悪い方がつけるのではないのですか?」
「普通は悪い方がつけますね。」
「何故、私の目が見えすぎると思われたのでしょうか?」
「それは、貴女は私と似たタイプだと感じたからですよ。」
「私と先生がですか?」
「目のことは誰にも言いませんし、貴女の特殊な力を把握して助けたいだけですからご心配いりませんよ。私も見えすぎるのでレンズで普段は制御しているのです。秘密ですよ?」
にっこり笑って人差し指を口元に当てる仕草が格好いい。ウィンク自然にできる人初めて見たかも。
「こちらに来てから見えすぎるようになったのですか?」
「そうなんです。外した時びっくりしました。私の目がおかしくなったのかと。」
「側に行ってレンズを見せて頂くことはできますか?」
「はい、いいですよ。」
椅子から立ち上がり、机のよこを周り、こちらに向かって来る。私も立って歩み寄る。
側に行っても、やっぱり怖くない。
お兄ちゃんと同じくらい背が高いし、どうしてこうも美形が多いの?
思わず、綺麗な顔に見とれてしまう。
「フフ、私の顔が気になりますか?」
「えっ?あのすみません。綺麗で見つめ過ぎました。」
不快にさせてしまっただろうか。思わず視線を下にずらして謝罪する。
「お褒めに預かり光栄です。レンズを失礼しますね。」
「へっ?あの自分で外しま…っ。」
顔を上げた時には先生の両手が頬を包むように添えられて耳とつるの位置を確認するかのように探られ、恥ずかしくてギュッと目をつぶってしまった。
頬と耳の辺りが熱い。緊張で睫毛が震える。ゆっくり目を開けてみると、私のメガネ越しに金茶色の瞳が近かった。
あれ?メガネを見るのではないんですか?
このパターン前にもあったような。
「フフ、男の前でそんな無防備な可愛い顔をしてはいけませんよ。狼は食べてしまいたくなります。お気をつけなさい。」
「ふぇ?食べっ?」
「フフフ、言葉の綾です。まあ、落ち着いて。ほら、私のレンズも見せてあげますから。お互い秘密の見せ合いっこですね。」
「は、拝借します。」
メガネをしていない先生…プラム?プラヌ?先生の名前なんだっけ。絶対、美形なお顔の威力が増して凄そうだからわざと見ないように俯いて手を差し出しメガネを受け取った。
先生のメガネは、銀フレームで度は入っていないんだ。いわゆる伊達メガネ。シルバーチェーンがついていて素 敵。軽いし、薄いしいいなぁ。
そういえば私のメガネ、度が強いから厚いはずだったのに超薄型になってたわ。神様が何かしたのかな。
色々な角度から見ていると、先生のメガネがふと光っているように見えて、試しにかけてみたり、外してみた。この部屋には光とか、妖精とかは見かけないようだ。視界はあまり変わらない。フレームの端に着いているシルバーチェーンがお洒落です。
更に目を凝らすとメガネの周りに魔方陣が何重にも重なっているのが急にわかった。
「ひゃっ!わ、わ、っとと。」
びっくりして思わず手の上から落としそうになって、しゃがんでしまった。
「ふぅー、落とさなくて良かった。」
「何か見えて、びっくりしてしまいましたか?」
「はい。すみません落としそうになってしまって。壊したらいけないのでレンズお返ししま……誰…?」
メガネを返そうとして先生を見たら言葉を失ってしまった。
だって、私のことを屈んで見下ろす人は金茶色の髪と瞳の先生じゃなかった。
「おや?まさか…見えてます?私の顔。どうしましょう。今まで見破られた事などなかったので、バレる可能性を失念していました。そこまで目が良いと見抜けなかった私の落ち度ですね。
アーヤ・サトーさん、聞こえていますかー?固まってますね。心ここに在らずですか。無理もありませんね。」
顔の前に手をかざしてみても目を見開いて固まっている綾子を見て、話しかけるラナ・ブラム。
「仕方がありません。意識をこちらに戻しますか。一度レンズお返ししますよ。じっとしていてくださいね。失礼します。」
そっと、外した時と逆にレンズを顔に戻す。
「んひゃっ!?」
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