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エスリアール王城 出会い
はじめての転移2
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「まあ、いいから。今日は何か予定あんの?」
「ある!私の魔力が多すぎるから抑制するアクセサリーをその先生が専門店に注文してくれてて、今日はそれを先生と一緒に受け取りに行く日なの。お店行くのに、魔法で転移するんだよ!!」
「おー、転移魔法で連れてって貰うのか。離れないようにしとけよー。手を離したらうっかり別の場所に残されたなんてなったら大変だぞ。」
「えっ!?そうなの?やばいじゃん。」
「だからそう言ってんじゃん。しっかり、くっついとけよ。」
「わ、わかった。」
「そうしろ。」
いい歳なのに、恋愛系の話がてんでない、奥手なんだよ。うちのねーねは。
この際、ラブイベントになりそうな機会がわかれば、俺からアドバイスとして誘導していこう。
「…元気そうだな。母さんと父さんには伝えとくよ。」
「うん。よろしくね。メールありがと。」
「チートを隠しても異世界人だから平凡な学生にはなれないだろうけど、何か魔法使えるようになったら写メかムービー送ってよ。」
「うん。できるようになったらね。」
「またね。」
「ああ、んじゃまたな。」
ポ♪
弟とのスマホ通話を終了して中庭に行く前に支度を始めたのだった。
今日は、学院の先生と抑制具とやらを受取りに行くことは国王様に伝えてあるし、夕食までに戻る予定である。
出掛ける身支度として、アネルさんが持ってきてくれた服は濃紺の藍染のような青いロングワンピースだった。レースの装飾も青と白で清楚な感じだ。
髪はまとめて編み込みしてくれている。多分、ピアスをしやすくしてくれたんだと思う。ありがとうございます。
シュナイゼさんと中庭に向かう。
「待ち合わせの時間までどれくらいかな。シュナイゼさんは時計って持ってますか?」
「懐中時計ならここに。」
「今何時ですか?」
「10時7分前です。」
「スマホも7分前か。」
シャラン…♪肩掛けのポーチにスマホは入れておこう。シャララ♪
「もう来る頃かな。」
「そうですね。そろそろかと思います。」
シュン
待ち合わせ時間になったらラナ先生が現れ、挨拶しながら私の前に歩いて来る。
「おはようございます。本日はよろしくお願いしますね。」
「おはようございます。こちらこそよろしくお願いします!」
面接や先日の学院スタイルとは違って、私服姿のラナ先生。魔法使いっぽいローブではなく、チャコールグレー色のロングの薄い上着を着ていた。
私も青いワンピースに重ねて水色のスカート丈までのロングの薄手カーディガンの様な上着を着ている。
デザインは甘すぎず、他のワンピースとも着まわしできそうで気に入っている。
「ある!私の魔力が多すぎるから抑制するアクセサリーをその先生が専門店に注文してくれてて、今日はそれを先生と一緒に受け取りに行く日なの。お店行くのに、魔法で転移するんだよ!!」
「おー、転移魔法で連れてって貰うのか。離れないようにしとけよー。手を離したらうっかり別の場所に残されたなんてなったら大変だぞ。」
「えっ!?そうなの?やばいじゃん。」
「だからそう言ってんじゃん。しっかり、くっついとけよ。」
「わ、わかった。」
「そうしろ。」
いい歳なのに、恋愛系の話がてんでない、奥手なんだよ。うちのねーねは。
この際、ラブイベントになりそうな機会がわかれば、俺からアドバイスとして誘導していこう。
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「うん。よろしくね。メールありがと。」
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「うん。できるようになったらね。」
「またね。」
「ああ、んじゃまたな。」
ポ♪
弟とのスマホ通話を終了して中庭に行く前に支度を始めたのだった。
今日は、学院の先生と抑制具とやらを受取りに行くことは国王様に伝えてあるし、夕食までに戻る予定である。
出掛ける身支度として、アネルさんが持ってきてくれた服は濃紺の藍染のような青いロングワンピースだった。レースの装飾も青と白で清楚な感じだ。
髪はまとめて編み込みしてくれている。多分、ピアスをしやすくしてくれたんだと思う。ありがとうございます。
シュナイゼさんと中庭に向かう。
「待ち合わせの時間までどれくらいかな。シュナイゼさんは時計って持ってますか?」
「懐中時計ならここに。」
「今何時ですか?」
「10時7分前です。」
「スマホも7分前か。」
シャラン…♪肩掛けのポーチにスマホは入れておこう。シャララ♪
「もう来る頃かな。」
「そうですね。そろそろかと思います。」
シュン
待ち合わせ時間になったらラナ先生が現れ、挨拶しながら私の前に歩いて来る。
「おはようございます。本日はよろしくお願いしますね。」
「おはようございます。こちらこそよろしくお願いします!」
面接や先日の学院スタイルとは違って、私服姿のラナ先生。魔法使いっぽいローブではなく、チャコールグレー色のロングの薄い上着を着ていた。
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