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エスリアール王城 出会い
負の連鎖と安らぎの波紋6
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「う~ん…イヤーカフかアンクレットかで迷ってます。あの、イヤーフックってありますか?こう、耳に引っ掻けるようにする耳飾りなんですけど。」
「イヤーフックでしたら、デザイン的には小さい粒石ですので四つを一列に吊るすか、二つずつ吊るすかできます。アンクレットは、四つを並べたものになりますね。」
「只のアクセサリーとして人目についても大丈夫ですか?隠した方がいいものなのでしょうか?」
「封印術が施されていますが、術の重ねがけで隠蔽もするので、普通の耳飾りにしか見えません。属性封印だとしても同じです。
サリアン様やアーヤ様のように魔力に聡い方でないとまず、封印だとは気づかれないと思います。
珍しい石の耳飾りだといった反応でしょう。」
「そうですね。私自身、身に付けているアクセサリーは全てこちらで誂えた魔力抑制具ですが、今だに学院では、抑制しているとは気づかれず、不本意ではありますが、沢山装着しているので、只のアクセサリーマニアと思われている節があります。」
「なるほど。良く見ると、小粒の石はどれも|菱形が丸みを帯びた感じですね。
イヤーフックで並べて耳たぶのした辺りに吊るしたらかわいいかも。オーナーさん、これをイヤーフックで一列に並べて揺れるようにして貰えますか?
「お心が定まったようでございますね。」
「はい!」
「イヤーフックの金属の色味は如何しますか?」
「ピアスと同じにしてください。」
「アーヤ様、右と左どちら用に致しますか?」
「ああ、フックは向きが決まっているんでしたね。う~ん…左?私、右ききなので左にしておきます。」
「では、左のお耳の型どりをさせて頂きます。すぐに済みますから。髪を右に寄せて頂いてもよろしいですか?」
「あ、はい。これで大丈夫ですか?」
髪を右肩にまとめて手繰り寄せる。
「ありがとうございます。魔法で形を記憶します。少々の間、身動きされぬようお願い致します。」
魔法で?見たいけど残念。スキャンみたいな感じかな。
「お疲れ様でございました。もし、型どりにご興味がおありでしたら今魔法で記憶した型をお見せしますか?」
「えっ?いいですか?見たいです。」
「はい。では…ご説明します。私の手の上に先程お耳の形を記憶した魔法陣があります。そしてこれは型となる粘土のような物です。陣の上に置いて発動すると…。」
「このように粘土が記憶した形そのものになるのです。」
「へぇ~!すごい。」
目の前で私の耳型を見せてくれた。リアルだ。耳の付け根がたぶん、何か土台にくっ付けれるんじゃないかな。土台から耳が生えるみたいになるのかも。耳型に並んでみる。
「サリアンさん、どうですか?同じ?」
「ええ、全く同じですよ。」
「ご満足頂けましたか?」
「はい!ありがとうございました。どうぞよろしくお願いします。」
「はい、承りました。粒石をこちらのトレーにお預かり致します。では、こちらの封印しない属性の石と鈴、封印する属性の縮んだ石はアレンジしてすぐに直して参ります。お預かりしてもよろしいでしょうか?15分~20分程お待ちください。失礼致します。」
「アーヤさん、良かったですね。編入前に属性封印具も準備できそうです。」
「はい、オーナーの言ったように、もし、石の方から私と一緒に異世界までついて来てくれたのなら本当に嬉しいです。
しかも私の力になろうと頑張ってプルプルして、小粒を作ってくれるなんて。ふふふ。
何だか健気で愛着が更に沸いてしまいました。」
「確かに、主に応えようと必死な様子が伝わりましたね。」
「そういえば!サリアンさんには鈴の音か聞こえなかったんですか?」
「ええ、オーナーと話していて気づかなかった可能性もありますが、アーヤさんが音を気にした発言をした後も聞こえなかったです。」
「そうなんですね。私には言葉に返事をするように時折鳴って聞こえたんですけど。石だけじゃなくて、鈴も何か不思議な力があるのかな。
知らない内にお世話になっていたのかも。戻ってきたら鈴にもお礼を言わなきゃ。ついでに拝んどこうかな。」
アーヤさんは生真面目に鈴にもお礼を言うと真剣な面持ちで話されている。貴女の色々な表情、仕草をもっと見たい、知りたいと思うのは私の我が儘でしょうか。
無情にも時は過ぎ、門限迄に本日は送らなくてはいけません。
時を止める術__すべ__#がない私には別の方法で貴女のお心を射止めたい限りです。
「アーヤさん、オーナーが戻る迄あと10分と少しあると思いますが、その間に私も私用をひとつ思い出しましたので、転移で済ましてきます。なるべく早く戻りますので、その間ノワールとお待ち頂いてもよろしいですか?」
「はい、大丈夫です。」
「では、早速行って参ります。」
「お気をつけていってらっしゃい。」
シュン
早いもういなくなっちゃった。転移って便利~。いいなあ。私もできるようになりたい。本気で欲しかった某アニメのどこでも○○。あれと同じことだよね。
ノワールとじゃれてよう。
「ノワール、みんな行っちゃったね。遊ぼう。」
二ャ~オ
よしよし
「イヤーフックでしたら、デザイン的には小さい粒石ですので四つを一列に吊るすか、二つずつ吊るすかできます。アンクレットは、四つを並べたものになりますね。」
「只のアクセサリーとして人目についても大丈夫ですか?隠した方がいいものなのでしょうか?」
「封印術が施されていますが、術の重ねがけで隠蔽もするので、普通の耳飾りにしか見えません。属性封印だとしても同じです。
サリアン様やアーヤ様のように魔力に聡い方でないとまず、封印だとは気づかれないと思います。
珍しい石の耳飾りだといった反応でしょう。」
「そうですね。私自身、身に付けているアクセサリーは全てこちらで誂えた魔力抑制具ですが、今だに学院では、抑制しているとは気づかれず、不本意ではありますが、沢山装着しているので、只のアクセサリーマニアと思われている節があります。」
「なるほど。良く見ると、小粒の石はどれも|菱形が丸みを帯びた感じですね。
イヤーフックで並べて耳たぶのした辺りに吊るしたらかわいいかも。オーナーさん、これをイヤーフックで一列に並べて揺れるようにして貰えますか?
「お心が定まったようでございますね。」
「はい!」
「イヤーフックの金属の色味は如何しますか?」
「ピアスと同じにしてください。」
「アーヤ様、右と左どちら用に致しますか?」
「ああ、フックは向きが決まっているんでしたね。う~ん…左?私、右ききなので左にしておきます。」
「では、左のお耳の型どりをさせて頂きます。すぐに済みますから。髪を右に寄せて頂いてもよろしいですか?」
「あ、はい。これで大丈夫ですか?」
髪を右肩にまとめて手繰り寄せる。
「ありがとうございます。魔法で形を記憶します。少々の間、身動きされぬようお願い致します。」
魔法で?見たいけど残念。スキャンみたいな感じかな。
「お疲れ様でございました。もし、型どりにご興味がおありでしたら今魔法で記憶した型をお見せしますか?」
「えっ?いいですか?見たいです。」
「はい。では…ご説明します。私の手の上に先程お耳の形を記憶した魔法陣があります。そしてこれは型となる粘土のような物です。陣の上に置いて発動すると…。」
「このように粘土が記憶した形そのものになるのです。」
「へぇ~!すごい。」
目の前で私の耳型を見せてくれた。リアルだ。耳の付け根がたぶん、何か土台にくっ付けれるんじゃないかな。土台から耳が生えるみたいになるのかも。耳型に並んでみる。
「サリアンさん、どうですか?同じ?」
「ええ、全く同じですよ。」
「ご満足頂けましたか?」
「はい!ありがとうございました。どうぞよろしくお願いします。」
「はい、承りました。粒石をこちらのトレーにお預かり致します。では、こちらの封印しない属性の石と鈴、封印する属性の縮んだ石はアレンジしてすぐに直して参ります。お預かりしてもよろしいでしょうか?15分~20分程お待ちください。失礼致します。」
「アーヤさん、良かったですね。編入前に属性封印具も準備できそうです。」
「はい、オーナーの言ったように、もし、石の方から私と一緒に異世界までついて来てくれたのなら本当に嬉しいです。
しかも私の力になろうと頑張ってプルプルして、小粒を作ってくれるなんて。ふふふ。
何だか健気で愛着が更に沸いてしまいました。」
「確かに、主に応えようと必死な様子が伝わりましたね。」
「そういえば!サリアンさんには鈴の音か聞こえなかったんですか?」
「ええ、オーナーと話していて気づかなかった可能性もありますが、アーヤさんが音を気にした発言をした後も聞こえなかったです。」
「そうなんですね。私には言葉に返事をするように時折鳴って聞こえたんですけど。石だけじゃなくて、鈴も何か不思議な力があるのかな。
知らない内にお世話になっていたのかも。戻ってきたら鈴にもお礼を言わなきゃ。ついでに拝んどこうかな。」
アーヤさんは生真面目に鈴にもお礼を言うと真剣な面持ちで話されている。貴女の色々な表情、仕草をもっと見たい、知りたいと思うのは私の我が儘でしょうか。
無情にも時は過ぎ、門限迄に本日は送らなくてはいけません。
時を止める術__すべ__#がない私には別の方法で貴女のお心を射止めたい限りです。
「アーヤさん、オーナーが戻る迄あと10分と少しあると思いますが、その間に私も私用をひとつ思い出しましたので、転移で済ましてきます。なるべく早く戻りますので、その間ノワールとお待ち頂いてもよろしいですか?」
「はい、大丈夫です。」
「では、早速行って参ります。」
「お気をつけていってらっしゃい。」
シュン
早いもういなくなっちゃった。転移って便利~。いいなあ。私もできるようになりたい。本気で欲しかった某アニメのどこでも○○。あれと同じことだよね。
ノワールとじゃれてよう。
「ノワール、みんな行っちゃったね。遊ぼう。」
二ャ~オ
よしよし
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