夢じゃなかった!?

Rin’

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エスリアール王城 出会い

負の連鎖と安らぎの波紋7

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シュン

只今ただいま戻りました。」

「サリアンさん、お帰りなさい。オーナーさんはまだですよ。」

「間に合ったようで良かったです。」



「お待たせ致しました。アーヤ様、こちらが繋げ直した鈴と玉石です。イヤーフックは、属性を扱うので、初めての作業や術を施すこともありまして、おおよそ六日程かかるかと思われます。」

「受け取りには、またアーヤさんを連れて来ますので、先触れで連絡をください。」

「はい、完成致しましたらサリアン様にご連絡致します。また、お二人でお越しくださいませ。」

「よろしく頼みます。」

「よろしくお願いします。」

二ャ~オ

「またね、ノワール。」


サリアンさんと私は店を出て敷地内の騎獣の視線を受けながら話す。

「本日の目的、魔力抑制具であるピアスも身に付けることができましたし、属性封印具も無事依頼できて良かったですね。イヤーフックとはフフ、楽しみです。」

「イヤーフックしたことないんですけど、憧れていたので挑戦してみます。サリアンさんには色々お世話になりっぱなしですね。今度何かお礼をさせてください。」

「お礼なんて、気にしないでください。」

「これから学院でも生徒としてご迷惑もお掛けしてしまうだろうし、何かお礼がしたいです
。私にできることなら何か考えておいてください。」

「フフ、わかりました。そこまでおっしゃるなら何かお礼として、頼みごとをする機会をひとつ考えておきましょう。」
「はい。」

「さて、エスリアール王城にそろそろお送りしなければ、デュカーレ君のお叱りを受けることになりかねません。アーヤさんを困らせるのは私の本意ではないので、帰りましょうか。」
サリアンさんに言われて、スマホの時刻を見ればなんだかんだで16:20。気づけば夕方になっていた。

「あっという間でしたね。確かにそろそろ帰らないと。」

「転移をする前に、アーヤさん、魔力を体全体に今の状態の三倍厚く纏うように意識してみてください。」
「はい。厚く纏う…厚くイメージ。」

「そうです。お上手ですよ」
「そのままで、転移します。私にまた掴まりますか?」

「はい。」
腕を借りて掴まる。

「転移します。」
「はい。」

シュン
 
…ストン

眩暈しない、今度は大丈夫みたい。
サリアンさんは一瞬の間にラナ先生の姿に早変わりしていた。
「酔わなかったみたいです。ありがとうございました。魔力を纏えば予防できるんですね。」
「体調には影響がないようですね、魔力の波長が乱れないようにする為に効果があって良かったです。
ああ、忘れるところでした。これをアーヤさんに。」

「何ですか?」

「おやつです。何でもライスを潰して油で揚げたものだとか。」

「えっ?!もしかして揚げもち?お煎餅せんべいですか?」

「そう、確かそんな名前だったような。」

「マジェストーラで見かける屋台の定番おやつのようです。過去にアーヤさんのような迷客が広めたのかもしれません。 ライス好きなアーヤさんに食べて頂きたいと思いまして。」

「ありがとうございます!!大事に食べます!」

「喜んで頂けて私も嬉しいです。今度ブルーローズに行く時はライスのあるお店をご紹介しますね。」

「ライス、ご飯のあるお店?!いいんですか?」

「はい。イヤーフックの受け取り日は先触れを送ります。共にお出掛けできる日を心待ちにしておりますね。」

「はい、私も楽しみです。」


あれ?視界にシュナイゼさんが入って、お兄ちゃんも近づいて来るのが見えた。
「お帰りなさいませ。アーヤ様。」

「シュナイゼさん、ただいま戻りました。」

「お帰りなさい、アーヤ。」

「ただいま戻りました。シオンさん、あ、ラナ先生にお土産貰いました。お煎餅せんべいかな?私の世界では馴染みがあるおやつです。お米やもち米を使っていて。っててシオンさん?何してるの?」

頭を撫でたお兄ちゃんから魔法の発動を感じた。
「何でクリーン魔法をかけたんですか?」
と気づいた綾子。

「ああ、外出から帰ったから、手洗いみたいなものだよ。」
「ああ、なるほど。うがい、手洗いね。」

「ブラム先生、今日はアーヤが大変お世話になったようで、無事に送ってくださりありがとうございました。」

「いえ、お気になさらず。かえって、時間が足りないくらい私が楽しませて頂きましたよ。
また近々、追加の属性封印の為にアーヤさんを迎えに来ます。その際もどうぞご安心ください。」

「そうでしたか。わかりました。」

「ラナ先生、お気をつけて帰ってくださいね。今日はありがとうございました。」

「はい、アーヤさんも次にお会いするまですこやかにお過ごしください。お部屋までお送りせずとも、お出迎えが来たようなので名残惜しいのですが、私はこれにて失礼致します。」

胸に手を当てて、お辞儀をするラナ先生。

「さようなら。」

「さようなら。よい週末を。」





***************
次回からしばらく、“同じタイトル”でside誰かの目線で進んでいくので、本編から少し離れます。どうぞお付き合いくださいませ。

sideエルシオン
side綾子
sideラナ&レオナルド
***************
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