夢じゃなかった!?

Rin’

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エスリアール王城 出会い

はじめてのショッピング~いざ出陣~2

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前を歩くアネルさんとリリアさんの後ろ姿に目を向けて自分より背の高い二人の凛々しく淑やかな歩き方を羨みながら自身の歩き方は猫背だったのではないか、キョロキョロしすぎたかもなど人目が気になりだした。

エルフさんって、みんなヒトより背が高い。足も長そうだし。金髪以外の色はあの色変え薬飲んだのかな?リリアさんが飲んだら何色になるのかな。リリアさんの分は買えなかったから、後で無事買えるかな。それこそ、お兄ちゃんが飲んだらどうなるんだろう?私がまだ封印してない全属性でこの白っぽさだから、お兄ちゃんならトリプルだし、風、水、光の影響でどんな感じになるかな~。

聞いてみようかな。

「あの、シオンさん。私が飲んだ色変え薬、男性のシオンさんも飲んでみたいと思いますか?」

「色変え薬かい?どうだろう。そういう薬があると知らなかったし、今日初めて見聞きしたけれど、私は別に変えてみたいとは思わないかな。女性にそこまで人気になる理由がいまいちわからない。」

「そうですか。やっぱり女性と男性では見た目が変わることへの興味というか、関心の向く先が少し違うのかな。」


「実際飲んだ私は、個性的な魔力によって何色になるか全く想像もつかなくてハラハラしたけど、ワクワクもしてお洒落の延長のような感じがしました。

髪のカラーリングやカラコン(カラーコンタクト)みたいな、お手軽なイメチェンみたいな感じ?変な色だけど。」

サイドの髪を摘まんで目線に持ち上げた。「アーヤの色は変じゃない。」

「だって、店の店員さんも道行く知らない通りすぎるエルフさんもギョッとした顔してるし。シオンさんやアネルさん達に見惚れてる視線と違うことくらい私でもわかるよ。」

「う~ん、珍しい綺麗な色だから驚いているだけだと思うけど。」

それは、お兄ちゃんの身内の欲目だよ。

「私は黒髪の方がやっぱり見慣れてて落ち着くな。」

視線を髪のまま話していると、お兄ちゃんが私の持つ右サイドの髪を上から滑りなでて毛束をすくい持ってから優しくスルンと私の鎖骨の下辺りに滑らせた。

「アーヤは自信がないようだけど、私は、この雪のような純白さと光の加減で銀と金に輝く不思議な髪色も好ましいし、魅力的だと思うけどね。」

「この、ま、みりょ…。」

私の言葉に、金の瞳は心を写し出すように揺れに揺れて言葉もカタコトになってしまった。
ああ…。頬に朱をさしながら困った顔も目立ってしまう。困らせたのは、私か。こんな顔の綾子を大衆にさらすべきではなかったな。

ちっ…。視線が至る所から増えてしまった。
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