どこへ行っても女勇者は最強であった

シュミー

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夢の記憶1

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 パラッ

 部屋に紙が擦れる音だけが聞こえる。

 パタン

 その音とともに紙をめくっていた少女、はくがため息をつく。

「あまり情報はないな。全部知ってること。知らないのといえば日本との会話だけ。」

 まとめると最初はノーレシアスのこと
・多種多様な種類の種族がいる。実際はもっと細かく分かれているが、大きくには下の通り
 ・人種・獣種・魔族・エルフ・ドワーフ・竜人種
・ノーレシアスでは魔法やスキルなどが昔からある。

 次はウィレスノールのこと
・ウィレスノールは人間が作った国の中で一番強い国。
・君主制で身分階級がある。

 それぐらいだけだ。当たり前だけど。そりゃああったばかりの奴に貴重な情報を流す奴がいるわけない。流したらそいつは大馬鹿ものだな。でも、日本とウィレスノールが同盟を組むとはね。
 使い魔達は呼べばすぐ会えたけどみんなとは会えなかったからな。半年ちょっと。短くて長かったような。そういえば、この事もマスコミに発表するらしい。でもAランクになった真琴兄さんには伝えられるだろう。Sランクになる時には白狐として会うな。白狐が私だと知ったらどんな反応するんだろうか。

 Sランクになる際には必ず一度白狐モードの白に会わなければならない。ちなみにSランクは今のところ8人いる。同じSランクでも個人差は結構あるらしい。AからSになるには他の昇格試験より難関となっている。しかしSからSSランクに上がる為には他の試験より数段、いや、数十段ぐらいに難しさが上がる。
 SSランクは3人しかいない。最後の一人は白が紹介した人ではなく、自力で上がってきたやつだ。SSランクの中で唯一世間に顔を出している人だ。ちなみにイケメンだ。ついでにチャラい感じに金髪に染めている。実力は本物だが、残念だ。

####################  学校

「みーちゃんおはよう。」
「おはよう。ハーちゃん。」

 場所は教室。まだマスコミには流してないらしい。でも朝、真琴兄さんは少しそわそわしてた。ほぼの確率で何か聞いたはずだな。

「お前らー。授業始めるぞ。席につけ。」

 そういえば、御杖の兄、だったな。忘れてた忘れてた。今思い出した。影薄いな。御杖兄。

 今期から授業は大幅に変わっている。戦闘科。その戦闘科に所属する生徒が意外に多かったのだ。授業も増やし、一日4時半までに伸びた。部活もあるので、実質帰れるのは5時から6時の間。かなり遅くなった。ただでさえ学校というものは疲れるのに。他の科目減らしたらどうなん?

####################

  ジリリリリ

 ベルが鳴る。

 もう昼か。早いな~。ウィレスノールのことが頭から離れない。

 グーーーーー

 ご飯食べよ。腹が減っては戦はできぬ。

「みーちゃん?ご飯食べよー。」
「うん。今日はどんなご飯作ってきたの?ちょっとだけ交換しない?ハーちゃんが作ったご飯美味しすぎで……」

 目がギラリ、と光る。白は自分のお弁当を守るように抱える。そこへ若干低いイケメンボイスが美鈴にかけられる。

「美鈴はいるか?」

 せ、せ、せ、生徒会長ーーーーーーー!!!!みーちゃんを呼び捨て!まさか私が知らないうちに攻略してたのかぁ!?

康平こうへい君。」

 みーちゃんもまさかのな・ま・え・よ・び★
 全然サポートしてねぇ!みーちゃんをサポートするのが私の役目!これは譲らないぞ!あ、生徒会長の名前って康平って言うんだ。

「前に一緒にご飯を食べようと言っていただろう?それでそちらの方は?」
「ハーちゃんのことね。ハーちゃんは私の親友で、白って言うんだ。」
「あ、は、白です。どうぞよろしく。」

 おっと、ふざけてる場合じゃないね。しっかりサポート、サポートっと。

「あの、せっかくきてもらったんだけど、ハーちゃんと食べる予定で……」

 なぬっ!それはいけない!それじゃあ私がお邪魔虫ではないか。

「みーちゃん!私は別に生徒会長が一緒でも構わないぞ。」
「え?そうなの?じゃあ、お言葉に甘えて…」

 ふう。ちょっと顔をしかめてるけど、一緒に食べれないよりはマシでしょう。

「そういえば自己紹介がまだでしたね。私は須藤 康平すどう  こうへいと言います。以後お見知り置きを。」

 見た目にそぐわない名前だ。生徒会長こと康平君は緑がかった金髪ショートヘアーに緑がかった茶色でイケメンだ。うちのクラスの自称爽やかナルシストより、天然爽やかだ。

「そういうのはいいから早く食べよう?」
「そうだね。」

 白を含めた三人は席に座り、自分の持っていたお弁当を開く。康平と美鈴のお弁当はいたって普通のお弁当。ただ白だけはだ。赤と黒の服を着ていて、黒と白の双剣を使って戦って、物を複製して投影する。いつもアーチャーとか言われている、キャラだ。
 この説明でわかるだろうか?

「……す、すごいな。」
「力作です。」

 短い会話が白と康平で交わされる。その隙を狙って横から箸が端に置いてあったおかずを掠めとる。

「隙あり!持っらた!」
「あ!みーちゃん!返して!」

 つい頬が緩むな。懐かしい。あの時もそうだったな。ん?あの時?いつ?でもなっかたような。いや、あったはず。あれ?こんなふうにと…

「やだもんねー。もぐもぐ。」
「あー!!」

 白が叫ぶ。みーちゃんではなくと。

  グワァン

 脳が揺れる。痛い。頭が割れそうだ。記憶が、あれ?なんで。違う。アリス?痛い。痛い。何かに引っ張られる。

「ハーちゃん!?」

 の叫びにも聞こえる声が聞こえた。それに伴い、痛みが、ました。
 そこで白の意識は闇に飲まれた。


-------------------

 次は夢の記憶2です。1と2に分けたのは単にサブタイトルが思い浮かばなかっただけなんですが、こういうあまり物語が進まない話にサブタイトルをつけるのは難しいですね。いつも十分以上かけてしまいます。

 400です!お気に入り数がついに400!ありがとうございます!ついつい端末に向かって拝んでしまいました。そこに母が来て「何バカなことしてるの?」と言われました。これからもこの作品をよろしくお願いします。皆様のご期待に添えるよう、頑張ります。
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