どこへ行っても女勇者は最強であった

シュミー

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夢の記憶2

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 そこは白い世界。

---覚えているか?

  なんのことだ。

---いずれ思い出さなければならない。あのを。

  え?

 白かった世界が歪み、燃え盛る炎に変わる。

  なんだ!

「どうして、ねぇ。私はただッ!」

 一人の女性が炎の中。誰か、男性を腕に抱え、座り込んでいる。灰に塗れていても輝いている

「泣くな。俺は、こんな最後でも……お前がそばにいてくれるならいい。」
「嘘だ!こんな最後があってたまるか!私があなたを………………から!私がッ!」
「………は……し……あ……てい……ろ」

 雑音が混じる。男性が女性の頬に添えていた手が滑り落ちる。

  こ、れは……

「あ、あ、………!嫌だ!なんで!……が……る……い……!」

  雑音が入ったところは男性の名前だろう。だんだんと雑音が酷くなる。女性は亡骸となった男性を抱きしめ泣き叫ぶ。そこで、体が浮き、その場から遠ざかる。

  待って!まだ!知らないといけない!まだ!

 足掻く。けどそれは無意味。そして、闇に引き込まれた。

####################

「まだ!」

 手を虚空へ伸ばす。一番最初に見えたのはそれだった。

「涙。」

 少女、はくは寝かされていたベットにかぶっていた布団を蹴飛ばし、座る。そして涙を拭う。その涙は
 そして白は立ち上がり鏡を覗く。そこにはをした美しい少女がいた。

「あれは、なんだったんだろう。」

 先ほど見た夢。あの光景。私に語りかけてきた声。全部知ってる。けどわからない。思い出せない。知ってるはずなのに!……落ち着け。ただ私の思い出せない過去があるだけ。いつか、思い出せる。いつか……時が来るまで。


 自分のことを偽り続けている。何層にも重ね、思いさへ、記憶さへ偽る。でも……今回くらいは姿を偽らなくていいのかな?

  が美しいといったこの姿を……

 でもこれじゃあすぐに私が白狐だって気づくだろう。せめて黒にするか。

 白は髪を黒くし、鏡のそばを離れる。そして顔に残っていた涙の跡を拭き取る。そして、目の色、声、それらを変えずに、下へ降りていった。

#################### 

 階段を降りて行く。長い黒い髪を揺らしながら、リビングに入る。の目に映ったのは、優奈、清、真琴、孝がいた。外はまだ明るい。私が倒れたと聞いて急いで帰ってきたようだ。

「母さん、父さん、真琴兄さん、孝。心配かけてごめん」

 白は一人一人を呼び、謝る。

「白!起きた…………」

 リビングにいたみんなはこちらを振り向くと、固まる。真琴は出かけた言葉も止まる。

「どうしたの?みんな?」

 声をかけても動かない。そこで白が優奈に近ずく。

「母さん?」

 ここで、優奈が動く。それはもうすごい速さで、白でさへも目で追うのが限界なぐらい。どこにそんな力があったのやら。

「ゴフッ!!」

 優奈はそんな速さで白に飛びつき、これでもかというぐらいに抱きしめた。

「母さん、白がこんなに美人さんなんて知らなかったわ!!なんで教えてくれなかったの!!流石うちの娘!!」

 優奈は白に顔をすりつけたり、頭をぐしゃぐしゃに撫でたりした。

「ぐ、ぐる、しい……」
「は!優奈母さん!白が窒息する!」

 そこに真琴のストップが入った。優奈は自分の豊富な胸に押し付けていた白を離す。

 な、ナイス。真琴兄さん。

「ありがとう、真琴、兄さん。」
「ねぇ。白?」

 孝が白に声をかける。

「何?」
「綺麗だと思うよ。でも、なんでなの?」

 どきりとする。子供というのはつくづく人間の心を見透かす。孝は純粋だしね。

「そんなことないよ。ただ…夢を見ただけだ。」
「夢?」
「ああ。悲しい夢だよ。」
「……そうなんだ。」

 何かを感じ取ったんだろう。深くは聞いてこなかった。

「今日はもう休むよ。なんか疲れてるんだ。」
「そうか。明日に備えとけ。休んだ方がいいと思うが、いくんだろう?」
「授業が追いつけなくなるからね。父さん」

 そう言って白は階段を上がる。自分の部屋に入り、ベットに横たわる。

 あの夢が頭の中をずっと占領している。燃える赤い炎に包まれている。その記憶が、思い出さないといけない記憶が……。今日はもう寝よう。これじゃあ明日持たないし。明後日にウィレスノールに行こうかな。

 そうしているうちに白の意識は闇へと落ちた。

####################

「ふぁぁぁぁ~~~~」

 よく寝た。昨日の夢以外は見なかったな。疲れも取れて万全だ。あ!みーちゃんにも謝らないと。いきなり倒れたしね。心配してるかな?

 白は制服に着替える。今回、髪は結んでいない。目ものまま。

  トトトッ

 リズム良い音を響かせて、白は階段を降りる。そこには既に真琴がいた。真琴はいつも白より早く起きるように心がけている。今日は七時に起きたが、いつもは四時ぐらいに起きてこっそり日課のジョギングをしている。真琴は勿論このことを知らない。

「おはよう。真琴兄さん。」
「あ、おはよう。美人すぎて一瞬誰かと思ったぞ。」
「お世辞でも嬉しいよ。」

(お世辞のつもりはないんだけど。もしかして自分がどれだけ綺麗かわかってないのか?)

 真琴が心の中で言った言葉は、大体合っていた。

 今日も張り切って行こう。夢の事はひとまず置いておこう。過去の囚われすぎてはいけないし。必要な時に考えよう。

 そうして、白は学校へと向かった。


-------------------

閑話がここで入ります。二ヶ月間であった事です。なるべくささっと終わらせたいですが、長くなったらすいません。


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