どこへ行っても女勇者は最強であった

シュミー

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閑話2

【黒猫】の誕生

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 教師と生徒の一人二役も後一週間で終わるある日一本の電話がはくに届いた。

「もしもし美咲さん?」
白狐びゃっこさん。すもません。緊急事態で、すぐに《クアビス》の入り口に来てくれませんか?』
「今ですか?」
「はい。私達では処理できないくらいの魔物が現れまして、今動ける人たちで持ちこたえているらしいんですが。」

 なんでよりによって今日なんだ!今日は私の癒し、みーちゃんと一緒に買い物に行くというのに。どうしよう


  ……………………

 そうだ御杖に頼もう。それがいい。

「すいません。今どうしても行けないので、知り合いを紹介するので、いいですか?」
『知り合い?』
「はい。すぐに送りますので。」

 白は電話を切り、プライベート用の電話を取り、御杖にかける。

『もしもし』

 不機嫌そうな声だ。今は八時前。寝ていたのだろう。

「今どうしても外せない用事があるんだけど、白狐の方でも急な仕事が入ったんだ。代わりに行ってくれない?」

 御杖には機関結成の日のうちに自分が白狐である事、機関を作ったことを話していた。

『なんで俺が……。』
「報酬弾むよ。あとで愛用してた剣。返すよ。ずっと形見として持ってたからね。」
『……チッ。わかったよ。で、何をすればいい?」
「《クアビス》の向こうにまだこちらには来てはいないが魔物が大量発生。一体一体のランクは低い。が、かなりの数がいるらしい。その殲滅。姿がバレてはいけないだろうから、【黒猫くろねこ】の仮面を送る。」
『了解』

 白は収納魔法イベントリから和風の黒猫の仮面を出し、《転移魔法》で送る。

「届いたか?」
『ああ。今すぐ《クアビス》へと行こう。』

 そして、電話が切れた。

「さて、みーちゃんとの買い物~♪」

####################

 はぁ。久しぶりに電話してきたと思ったらこれかよ。まぁ、前に愛用していた剣と武装を返してもらったからよしとするか。

 腰にかけた剣を撫でる。

 見えてきた。確かにランクは低いが数が多いな。

 御杖は《クアビス》の前で戦っていた戦闘員を飛び越え、敵の中心に降り立つ。剣を軽く一振りすると、魔物の首が面白いほどに飛んでいく。
 的確に首を斬り落とす。綺麗に撮れる首は重力に引っ張られ、落ちていく。傷口からは大量の血が流れ出て、床を大地を、赤く染める。屍となった魔物を構いもせずに踏みつけていく。
 

「死神」


 誰かが呟いた。魔物に死を撒き散らす。確実に首を捉え、一瞬で飛ぶ。その姿は死神のよう。よく見ると体には血が一滴も付いていない。全て避けている。

  ザシュ

 この音と共に《クアビス》付近を埋めつくしていた魔物が全て死体となった。御杖は剣についた血を一度振り、飛ばす。

 終わった。久々で疲れたな。腕、落ちたか?

「すまない。君は何者なんだね?」

 御杖に声がかけられる。先程まで戦闘員に指示を出していた者だ。

 あ~。考えてなかったな。通りすがりの黒猫です。と答えたらいいのか?

「鈴木さん。この人は白狐から送られてきた人です。安全ですよ。」

 こいつ鈴木というのか。で、今声をかけたのが、言羽 美咲ってやつか?

「あなたが白狐さんの知人ですか?助けていただきありがとうございます。」
「ああ。別に頼まれただけだから。じゃあ」

 御杖はすぐさま去ろうとする。何か面倒なことになると感じ取ったのだろう。だが、一歩遅かった。

「待ってください!」

 服の裾を掴まれたのだ。

「……なんですか?」
「こんな力を持っているのでしょう?SSランクに入りませんか?白狐の知人ということでもSSランクに入りやすいですよ。」

 面倒なことになったな。

「俺は別に……。」
「給料も破格ですよ!!どうか!」

 美咲が頭を下げる。裾は掴んだまま。

 給料……それは魅力的だな…。前はそんなに金には興味なっかったが、今ではどれだけ金を稼ぐのが大変、かわかる。となれば、

「………いいですよ。そこまでいうのなら。俺は【黒猫】と呼んでくれ。」
「ありがとうございます!」

 嬉しそうな顔だ。当たり前か、戦力が増えるんだからな。

「では早速手続きを……」

 これが、黒猫の誕生である。給料につられた。それが最後に出た結果である。

  この世の中、金でがあれば生きてける。悲しいことに…

-------------------

次はいったって平和な白と美咲のショッピングです。

 白がいれば大体平和ですね。何か起こってもわかりませんから。

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