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再会
王太子
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「シン!!」
「ハクだ…本物だ…」
泣きそうな声。後ろから抱きしめられてるから顔が見えない。
「王太子様がこんないじけてちゃダメでしょ」
「ハク……」
離れない。うーん、どうしよう。
「クククッ。さっき後ろからシンが見えての、読んだのはわしじゃが、その時の顔と言ったら…クッ……最近のシンはあまり驚いたりしないからの」
「あー、だからさっき笑いをこらえてたのか。シン。いつまでそうしてないで、隣に座って。ほら」
私は隣をポンポンっと叩く。
「ああ」
そう言うとゆっくりと離れていき、横に座ってまた、私を抱きしめた。……顔が見えない。いや、ね、見た目的にものすごい成長してるんだよね。絶対これ美少年じゃなくてちゃんと凛々しいイケメンになってるよね。うん。
「シン、顔見えないから一旦離そう。ね?」
「……わかった」
シンは名残惜しそうな雰囲気を出しながらゆっくりと顔を上げた。まだ手とか握ってるけど。それにしても声もイケボだな。
「ハク……おかえり」
なにこのイケメン……
「ハク?」
「ぐぼぉ!!ちょっと!ちょっと待って!」
おおおお…鼻血がでそう……なにこのイケメン!やばいマジで。こんな至近距離でイケメンにイケボで自分の名前を呼ばれるとか…破壊力パネェ
「ひ、久しぶり…げ、元気にしてた…?」
よく頑張った私!よく声を裏返さないようにした!ってユーじぃ笑わないでよ。
「ああ!三年ぶりだ!」
笑顔ヤベェ。いや、ね、昔は美丈夫になると思ってたよ?でもね、これは予想以上だよ……
「三年ぶりだね。でも私からしたら半年ぶりだけどね」
「半年?」
「帰還した時に元の時間に戻ったからね。それもあるよ」
「じゃぁ俺がハクより年上?」
「そうなるね…」
一人称が俺になってる。まぁずっと僕とかじゃあかっこつかないしね。
「本当に…」
「そうそう。あ、ユーじぃ。ここ三年で起こったこと教えてくれない?」
「む。わかった。まずは……」
× × ×
要点をまとめると、一年前、つまり私が帰還してから二年経ってから、魔物が増え始めたらしい。理由はまだわからないらしいが。今は昔私が作った結界石を使ってギリギリ保てている感じらしい。それとその魔物は心臓となる魔石がなく、倒したら霧となって消えていくらしい。
「それはまた面倒な」
「じゃが、素材は落ちるらしい。少しだかの」
「私の方でも調べてみよう」
「すまないの」
「別にどうってことないよ。そろそろ私は帰んないと」
私は椅子から立ち上がった。けど隣に座ってずっと私の手を握っていたシンがこちらを見て、
「え、もう行くのか?」
「そんな寂しそうな顔をしないで、すぐに戻ってくるから」
「すぐだぞ。すぐに帰ってくるんだぞ!」
「うん」
まだ子供だな。口調も身長も変わったけど中身はやっぱりシンだな。そこは変わらない。
「じゃあね。行ってきます」
そう言って私は窓から飛び降りた。もう外は暗くて、私のNINJA衣装はよく夜の闇に馴染んだ。
「ハクだ…本物だ…」
泣きそうな声。後ろから抱きしめられてるから顔が見えない。
「王太子様がこんないじけてちゃダメでしょ」
「ハク……」
離れない。うーん、どうしよう。
「クククッ。さっき後ろからシンが見えての、読んだのはわしじゃが、その時の顔と言ったら…クッ……最近のシンはあまり驚いたりしないからの」
「あー、だからさっき笑いをこらえてたのか。シン。いつまでそうしてないで、隣に座って。ほら」
私は隣をポンポンっと叩く。
「ああ」
そう言うとゆっくりと離れていき、横に座ってまた、私を抱きしめた。……顔が見えない。いや、ね、見た目的にものすごい成長してるんだよね。絶対これ美少年じゃなくてちゃんと凛々しいイケメンになってるよね。うん。
「シン、顔見えないから一旦離そう。ね?」
「……わかった」
シンは名残惜しそうな雰囲気を出しながらゆっくりと顔を上げた。まだ手とか握ってるけど。それにしても声もイケボだな。
「ハク……おかえり」
なにこのイケメン……
「ハク?」
「ぐぼぉ!!ちょっと!ちょっと待って!」
おおおお…鼻血がでそう……なにこのイケメン!やばいマジで。こんな至近距離でイケメンにイケボで自分の名前を呼ばれるとか…破壊力パネェ
「ひ、久しぶり…げ、元気にしてた…?」
よく頑張った私!よく声を裏返さないようにした!ってユーじぃ笑わないでよ。
「ああ!三年ぶりだ!」
笑顔ヤベェ。いや、ね、昔は美丈夫になると思ってたよ?でもね、これは予想以上だよ……
「三年ぶりだね。でも私からしたら半年ぶりだけどね」
「半年?」
「帰還した時に元の時間に戻ったからね。それもあるよ」
「じゃぁ俺がハクより年上?」
「そうなるね…」
一人称が俺になってる。まぁずっと僕とかじゃあかっこつかないしね。
「本当に…」
「そうそう。あ、ユーじぃ。ここ三年で起こったこと教えてくれない?」
「む。わかった。まずは……」
× × ×
要点をまとめると、一年前、つまり私が帰還してから二年経ってから、魔物が増え始めたらしい。理由はまだわからないらしいが。今は昔私が作った結界石を使ってギリギリ保てている感じらしい。それとその魔物は心臓となる魔石がなく、倒したら霧となって消えていくらしい。
「それはまた面倒な」
「じゃが、素材は落ちるらしい。少しだかの」
「私の方でも調べてみよう」
「すまないの」
「別にどうってことないよ。そろそろ私は帰んないと」
私は椅子から立ち上がった。けど隣に座ってずっと私の手を握っていたシンがこちらを見て、
「え、もう行くのか?」
「そんな寂しそうな顔をしないで、すぐに戻ってくるから」
「すぐだぞ。すぐに帰ってくるんだぞ!」
「うん」
まだ子供だな。口調も身長も変わったけど中身はやっぱりシンだな。そこは変わらない。
「じゃあね。行ってきます」
そう言って私は窓から飛び降りた。もう外は暗くて、私のNINJA衣装はよく夜の闇に馴染んだ。
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