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伝説のレストラン
目覚めのスパイスを貴方に
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「オレ達が何度もこの世界をループしてるって……」
「何故ただの医者の貴方が、そんな事を御存知なのですか?」
「それは……自分にも分かりませんが…───気付いたら、記憶が重複していたのです。同じ時、同じ場所、同じ人物、同じ会話、同じ日常、同じ…人生───この世界に生まれた者は皆そうでしょう…」
(お医者さんは自分がこの世界でループしている事を自覚している……?)
その話に対して、バツが悪そうに目を逸らすエンジとスイ。"違和感"は確信へと迫る。
(あの夢………───そうだ……此処に来たばかりの頃に見た夢もそうだった……)
あの時見たのは紛れもない───三銃士だ。
「……───ひまわりさんには、最初にお話すべきでしたね…、本当に申し訳ございません。」
「……隠すつもりも……お前を騙すつもりも無かったんだ……」
「……どうして…、あたしが余計な事を言ったから……?───生命をかけて、苦しい思いをして……沢山の犠牲を出してまでどうして!?」
「……それが、オレ達が本当に望んでいた…理想の思考と世界だったから」
「貴女に教えて頂いたのです───…本当に大切な事を」
「でも……、でも!!何度も貴方たちは死んでしまってるじゃない!!────あたしは……そんなの……嫌だ───」
「だから───お前を……ずっと捜してたんだよ……───オレも、スイも……ソウも」
「……2週目の人生で、スパイスの女神が必要だと言われ……。その女神には人の心を動かす愛情のスパイスを生み出せると」
「小さなガキだったけど、お前は最初に出逢った時に、オレ達が作った料理にスパイスを振り撒いてたんだ。」
「嘘……そんな記憶…あたしにはないよ」
「無意識だったのでしょうね。それに、まだ貴女は幼い子供でした。未熟な完成されていない物でしたが……今の貴女ならば、世界を救えるレベルにまで到達しています。」
「お前に似た女を異世界からアモネに頼んで連れてきてもらったけど、皆お前じゃない……当たり前だけど、国が救えるスパイスは完成しなかった」
「…あたしは……」
「……お嬢さん───貴女が女神ならば、国を……三銃士を救って下さい。取り返しのつかない所にまで…来てしまっているようですから……」
今救うのは、目の前にいる三人じゃない
────
でも、救う前に一つだけやる事がある。
「エンジ、スイ……──あたしのスパイスは世界を救える力があるんだよね?」
「あ、ああ…!」
「間違いは無いです……」
「だったら、ソウを助ける事もできるよね!?」
ひまわりはミルを取り出し、回しながらスパイスをソウの唇にかけた。
「あたしが……責任もって助けるから……───絶対に死なせないから!今度こそ助けるから!待たせてごめんね…ッ!!」
涙を流しながら、ソウの唇にひまわりは己の唇を重ねた。
その光景に、周りに居た者全員が驚愕。
(ソウ……起きて!!───お願い……ッ)
甘くて、苦くて───なんとも言えない味が口内に広がる。
(起きてッ!!!!)
その時────ピクリと、ソウの指先が動いたのを感じた
「何故ただの医者の貴方が、そんな事を御存知なのですか?」
「それは……自分にも分かりませんが…───気付いたら、記憶が重複していたのです。同じ時、同じ場所、同じ人物、同じ会話、同じ日常、同じ…人生───この世界に生まれた者は皆そうでしょう…」
(お医者さんは自分がこの世界でループしている事を自覚している……?)
その話に対して、バツが悪そうに目を逸らすエンジとスイ。"違和感"は確信へと迫る。
(あの夢………───そうだ……此処に来たばかりの頃に見た夢もそうだった……)
あの時見たのは紛れもない───三銃士だ。
「……───ひまわりさんには、最初にお話すべきでしたね…、本当に申し訳ございません。」
「……隠すつもりも……お前を騙すつもりも無かったんだ……」
「……どうして…、あたしが余計な事を言ったから……?───生命をかけて、苦しい思いをして……沢山の犠牲を出してまでどうして!?」
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「貴女に教えて頂いたのです───…本当に大切な事を」
「でも……、でも!!何度も貴方たちは死んでしまってるじゃない!!────あたしは……そんなの……嫌だ───」
「だから───お前を……ずっと捜してたんだよ……───オレも、スイも……ソウも」
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「嘘……そんな記憶…あたしにはないよ」
「無意識だったのでしょうね。それに、まだ貴女は幼い子供でした。未熟な完成されていない物でしたが……今の貴女ならば、世界を救えるレベルにまで到達しています。」
「お前に似た女を異世界からアモネに頼んで連れてきてもらったけど、皆お前じゃない……当たり前だけど、国が救えるスパイスは完成しなかった」
「…あたしは……」
「……お嬢さん───貴女が女神ならば、国を……三銃士を救って下さい。取り返しのつかない所にまで…来てしまっているようですから……」
今救うのは、目の前にいる三人じゃない
────
でも、救う前に一つだけやる事がある。
「エンジ、スイ……──あたしのスパイスは世界を救える力があるんだよね?」
「あ、ああ…!」
「間違いは無いです……」
「だったら、ソウを助ける事もできるよね!?」
ひまわりはミルを取り出し、回しながらスパイスをソウの唇にかけた。
「あたしが……責任もって助けるから……───絶対に死なせないから!今度こそ助けるから!待たせてごめんね…ッ!!」
涙を流しながら、ソウの唇にひまわりは己の唇を重ねた。
その光景に、周りに居た者全員が驚愕。
(ソウ……起きて!!───お願い……ッ)
甘くて、苦くて───なんとも言えない味が口内に広がる。
(起きてッ!!!!)
その時────ピクリと、ソウの指先が動いたのを感じた
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