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マオウ
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「ここの領主が、国民を死に追いやっていると聞いてきた!」
「助けに来たぞ」
勇者御一行と名乗る集団が、領地にやってきたとう知らせで駆けつけた。
「なんと、勇者が来られたか。」
「お前が領主だな?正義の裁きをうけるときがきた!」
「死霊魔法という邪教の術を民に使う非道。悔い改めなさい。」
「いいや、私はまちがっていない。それは、領民が応えてくれる。」
彼ら彼女らは、勇者御一行を迎え入れた。
ここには、年寄りと子供が多い。それでも、力仕事は魔獣達を頼っている。
そんな国の形も、みていってくれれば良いのだが。
包み隠さず、見てもらおう。
そして勇者一行との誤解はなくなった。
勇者は死んだ後、この国に来てくれるそうだ。
「勇者も危険な使命だからな、ここならいい骨休めになれそうだ。」
死は、国中に広がっている。いや、生あるもののところにだ。
魔法もそうだ。この世界は、魔法で満ち満ちている。
それは、死霊魔法だって同じで良いのではないか?
そう思って、私はこの領地を治めている。
・
・
・
「私の娘が!貴族の馬車に引かれて…最後に見た顔が忘れられない。」
「助けてください」
「幸運な事に、迎える準備はできています。」
「ああ。死んだのだわ。」
「貴女、は生き還りました。」
生き還っても、死んだ記憶は残る。
そこを乗り越えられるかが、領民として暮らす第一歩だろう。
「幸いに、かしら。」
「ええ。ここでは、死から始まりますから。」
そして、新しい領民が、この地の一員として加わった。
まだ、周辺諸国との間には疑心がある。
死の軍隊を作ろうとしているとか
全員死を与えるために活動しているだの
危険視されていても、この国は平和だ。
「助けに来たぞ」
勇者御一行と名乗る集団が、領地にやってきたとう知らせで駆けつけた。
「なんと、勇者が来られたか。」
「お前が領主だな?正義の裁きをうけるときがきた!」
「死霊魔法という邪教の術を民に使う非道。悔い改めなさい。」
「いいや、私はまちがっていない。それは、領民が応えてくれる。」
彼ら彼女らは、勇者御一行を迎え入れた。
ここには、年寄りと子供が多い。それでも、力仕事は魔獣達を頼っている。
そんな国の形も、みていってくれれば良いのだが。
包み隠さず、見てもらおう。
そして勇者一行との誤解はなくなった。
勇者は死んだ後、この国に来てくれるそうだ。
「勇者も危険な使命だからな、ここならいい骨休めになれそうだ。」
死は、国中に広がっている。いや、生あるもののところにだ。
魔法もそうだ。この世界は、魔法で満ち満ちている。
それは、死霊魔法だって同じで良いのではないか?
そう思って、私はこの領地を治めている。
・
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「私の娘が!貴族の馬車に引かれて…最後に見た顔が忘れられない。」
「助けてください」
「幸運な事に、迎える準備はできています。」
「ああ。死んだのだわ。」
「貴女、は生き還りました。」
生き還っても、死んだ記憶は残る。
そこを乗り越えられるかが、領民として暮らす第一歩だろう。
「幸いに、かしら。」
「ええ。ここでは、死から始まりますから。」
そして、新しい領民が、この地の一員として加わった。
まだ、周辺諸国との間には疑心がある。
死の軍隊を作ろうとしているとか
全員死を与えるために活動しているだの
危険視されていても、この国は平和だ。
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