【完結】婚約者を奪おうとする従姉妹に、秘密の<スキル>を使ってみたら滑りに滑ったわ。

気づいたら

私の数ヶ月年下の従姉妹は、いつから彼に近づいていたのかしら？


「高等学院へ行く勉強をしている最中。」

試験に、書類を出したり忙しかったものねえ。
でも、研究の結果を共有したり婚約者と会ってはいたのに。

「そんなに、嫌われてたかしら。」

従姉妹にも婚約者にも聞きたい事だ。

彼のこれから家業につくにあたって、私の研究は役に立つ筈。
それを見越して研究を頑張っていた？

いいえ、もう研究自体が楽しくなっている。
彼は関係ないわ。

「じゃあ、従姉妹の方ねえ。」

年齢が近いからってライバル視されていたけど。相手にしていなかったから
拗ねたのかしら。


正直、興味がないのよねえ。

社交に、華やかなファッションは浮いていたけど。
楽しそうだったじゃない。たまに

「地味で可哀想」とか
「頭が良いと性格は悪いのかしら！」って叫んできてたけど。

あっちはあっちで頑張ってって感じで。

上手くいってないらしいと聞いたけど、私のせいにでもしたいのかしら？

「従姉妹は有罪ね。婚約者、んー。まあ聞いてから決めようかな。」

明日のパーティに向けて早々に床につく。


私の秘められた力が解放されるんだから！
ちょっと変なテンションになったから、落ち着いてから寝た。