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そもそも
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落ち着いてもらって茶を出した身重の奥さんの待遇を改善した。
クッションに、膝掛け、甘いお茶請けと思い付いた物を持ってこさせる。
こう時世帯持ちは敏感に察知するな。若人はあたふたしていた。
「で、だな強盗があった店を覗いていたのが原因でここに来てるんだ。」
「ですけど、私が直接の犯人だとは思っていないでしょ?」
関係しているか疑っているってくらい。逃亡も暴れることもなさそうではある。
「それを無理矢理連れてきて。あの騎士様達も全然気を使ってくれないし、身重なんですけど?」
4人の子供がいる小隊長は、ちょっとそうかもと思っていた。
そして余計なことを若い騎士が言い出す。
「いや、けど怪しかったら捕まえるが仕事だから。」
「奥様や恋人さんにそれ言うんですか?」
冷たい視線が送られるが、それに否をとなえられん。受け入れろ。
「産むのは貴方達じゃないんですよこっちは命懸けなんですからねっ」
説教が続く。
「配慮と心遣い。はい繰り返し!」
「配慮と心遣いも仕事のうち!」
若い騎士の教育までしてくれていた。母は強いな。
数十分後、旦那が連れ帰った。
結局、奥さんが不審な奴を目撃して追いかけてったという証言を得られた。
こっちは助かったが、危ないことをした奥さんは旦那にコッテリ搾られるな。
俺も奥さんに花でも買って帰るか。
いや。子供達とも食べられるものが良いか。
甘い物を買うことにした。
クッションに、膝掛け、甘いお茶請けと思い付いた物を持ってこさせる。
こう時世帯持ちは敏感に察知するな。若人はあたふたしていた。
「で、だな強盗があった店を覗いていたのが原因でここに来てるんだ。」
「ですけど、私が直接の犯人だとは思っていないでしょ?」
関係しているか疑っているってくらい。逃亡も暴れることもなさそうではある。
「それを無理矢理連れてきて。あの騎士様達も全然気を使ってくれないし、身重なんですけど?」
4人の子供がいる小隊長は、ちょっとそうかもと思っていた。
そして余計なことを若い騎士が言い出す。
「いや、けど怪しかったら捕まえるが仕事だから。」
「奥様や恋人さんにそれ言うんですか?」
冷たい視線が送られるが、それに否をとなえられん。受け入れろ。
「産むのは貴方達じゃないんですよこっちは命懸けなんですからねっ」
説教が続く。
「配慮と心遣い。はい繰り返し!」
「配慮と心遣いも仕事のうち!」
若い騎士の教育までしてくれていた。母は強いな。
数十分後、旦那が連れ帰った。
結局、奥さんが不審な奴を目撃して追いかけてったという証言を得られた。
こっちは助かったが、危ないことをした奥さんは旦那にコッテリ搾られるな。
俺も奥さんに花でも買って帰るか。
いや。子供達とも食べられるものが良いか。
甘い物を買うことにした。
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なら、他の【野次馬】達も連行せんとね(*゚∀゚)
その場にいる【関係ない】怪しいヤツなんだから(*゚∀゚)
言い訳無用!!!(出せるだけ出す声量)
と思いました○
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と、お説教したくなりました○