【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ

文字の大きさ
30 / 110
6歳

28

教育方針は「お心のままに」だそうで。

自由度が上がった。魔導具の事や精霊の愛子としての特別視も後押ししたようで、マリーからマナーの合格をもらいグラウルのヴェーネン家の歴史も免除!自分にこれから、何が必要か考えている。

今欲しい物は頼んだから、体力が欲しいかな。
そのもっと後を考えなければ…いや生きてられる?

時々、思う。私は12歳まで生きて、死んだ。ならどう生きても終わりは同じ12歳ではないか?
何故かは、そう12歳より先を考えられないからでどうだろうか。

(どうだろうって誰に聞けば良いのか。)

以前の記憶と経験のおかげで、懸念はだいぶ解消できた。お金の事、借財はなく食材も保存、確保済み。
思ったより速く、冒険者と仲を深められた。初心者の育成の場所になるくらい!

オジサマとの関係は、このままだ。ガイサスがどんなかたちでもこの家を守るのは、騎士の心意気とこの場所を守ると言う使命感だ。その家にいる子供に同情してくれている。

(それ以上を求める方が間違っている、カラ。)

思考が沈みそうになる。それを浮かせようと代わりに水魔法で作った水球がふわふわっと周囲に浮かんだ。
そろそろ、行かないと。今日は護衛付きで馬車が王都へ向かう日だ。



「王都に行きたいわ!」

またである。最近同じことしか言ってこない。執事2人を送り出す時にまで言うとは思わなかった。

「諦めてねえのな。」

「ダズ、押さえておいて。」
「了解です。」

執事と冒険者を見送るためにいる。サイモンもいるので大丈夫だろう。そもそも、執事2人も戦える。それほど心配はしていない。

「帰ってきますので、居てくださいね?」

サディスは何をそんなに、心配しているのだろう。
「わかった。」

セリはまだ数年お世話になるつもりでいるのは確かで、死ぬ予定もない。

お茶を飲んでから仕事へと庭に集まっている。オジサマと出発した執事以外は全員集合だ。そろそろ、ステラをおとなしくさせるため、ちゃんとした理由と条件をつけることにした。

「礼儀作法をマリーから合格点もらう事。貴族について情報を集めたら王都へ連れて行く事を考える。」

「いつ?いつなのよ!」

「あー、護衛と街を歩くのを許可してもらえる年齢になったら?」

「10歳とかか?セリ様は小柄だから、もうちょとか。」
「9歳になったくらい?…3年後かな」

今は6歳だけど、背は伸びる。3年はかかった。

「3年も?!」

「アラー3年で覚えられるのかしらあ。」
「今からだと間に合わないかものお」

(マリーとドム爺は、無理だと思っているか。)

「3年くらいやればできんじゃねーの?」

(お、ダズは応援しているのか!意外。)


「やってやるわよ!」

「まあ、別にできなくっても連れていかないだけだから。」

「何よっ偉そーにっ」

「偉いんだよ。まずセリ様への態度を改めろ。」
「うん。ダズのが丁寧だよ?」

「弟子庭師に負けてんの?わたし!」

冒険者の時の講習で覚えたと聞いている。ハーブティを飲み終え、書庫に向かった。
探し尽くしている。ため用もないけど、1人になりたい気分。


本の背を指でなぞりながら眺めた。

魔導具に関する物。当主が集めた他は、先先代の収集物。奥さんの物がない。当主の母親は別れて、実家に戻ったらしい。後妻に入って縁が切れている。
物がないのはわかるけど、全部?

持って出たとかだろうか。


「仕掛け?うそお」

冒険者の言葉遣いがうつった。反省しつつも…
「降りてみよう。」


地下。半地下?埋め立てられたような格子の入った窓。強度のためかな。部屋に明かりを灯すと整えられた棚。
クローゼット?布、リボン、レース

先先代夫人の部屋?裁縫部屋だった様子に、驚いた。書庫からしか入れないのは、塞いでしまっているから。
「どーしてこんな事に。」

無計画だなあ。
貯蔵庫にしても良さそう。物置きにも。

置いてあるのは刺繍図案、お守りを作って、刺繍を売ってと教会のバザーに出していたらしい。
貴族の社交の一環らしく。夫人の部屋だった。
感想 6

あなたにおすすめの小説

婚約破棄のその場で転生前の記憶が戻り、悪役令嬢として反撃開始いたします

タマ マコト
ファンタジー
革命前夜の王国で、公爵令嬢レティシアは盛大な舞踏会の場で王太子アルマンから一方的に婚約を破棄され、社交界の嘲笑の的になる。その瞬間、彼女は“日本の歴史オタク女子大生”だった前世の記憶を思い出し、この国が数年後に血塗れの革命で滅びる未来を知ってしまう。 悪役令嬢として嫌われ、切り捨てられた自分の立場と、公爵家の権力・財力を「運命改変の武器」にすると決めたレティシアは、貧民街への支援や貴族の不正調査をひそかに始める。その過程で、冷静で改革派の第二王子シャルルと出会い、互いに利害と興味を抱きながら、“歴史に逆らう悪役令嬢”として静かな反撃をスタートさせていく。

「宮廷魔術師の娘の癖に無能すぎる」と婚約破棄され親には出来損ないと言われたが、厄介払いと嫁に出された家はいいところだった

今川幸乃
ファンタジー
魔術の名門オールストン公爵家に生まれたレイラは、武門の名門と呼ばれたオーガスト公爵家の跡取りブランドと婚約させられた。 しかしレイラは魔法をうまく使うことも出来ず、ブランドに一方的に婚約破棄されてしまう。 それを聞いた宮廷魔術師の父はブランドではなくレイラに「出来損ないめ」と激怒し、まるで厄介払いのようにレイノルズ侯爵家という微妙な家に嫁に出されてしまう。夫のロルスは魔術には何の興味もなく、最初は仲も微妙だった。 一方ブランドはベラという魔法がうまい令嬢と婚約し、やはり婚約破棄して良かったと思うのだった。 しかしレイラが魔法を全然使えないのはオールストン家で毎日飲まされていた魔力増加薬が体質に合わず、魔力が暴走してしまうせいだった。 加えて毎日毎晩ずっと勉強や訓練をさせられて常に体調が悪かったことも原因だった。 レイノルズ家でのんびり過ごしていたレイラはやがて自分の真の力に気づいていく。

【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした

きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。 全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。 その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。 失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。

ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい

珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。 本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。 …………私も消えることができるかな。 私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。 私は、邪魔な子だから。 私は、いらない子だから。 だからきっと、誰も悲しまない。 どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。 そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。 異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。 ☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。 彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。

【完結】五度の人生を不幸な出来事で幕を閉じた転生少女は、六度目の転生で幸せを掴みたい!

アノマロカリス
ファンタジー
「ノワール・エルティナス! 貴様とは婚約破棄だ!」 ノワール・エルティナス伯爵令嬢は、アクード・ベリヤル第三王子に婚約破棄を言い渡される。 理由を聞いたら、真実の相手は私では無く妹のメルティだという。 すると、アクードの背後からメルティが現れて、アクードに肩を抱かれてメルティが不敵な笑みを浮かべた。 「お姉様ったら可哀想! まぁ、お姉様より私の方が王子に相応しいという事よ!」 ノワールは、アクードの婚約者に相応しくする為に、様々な事を犠牲にして尽くしたというのに、こんな形で裏切られるとは思っていなくて、ショックで立ち崩れていた。 その時、頭の中にビジョンが浮かんできた。 最初の人生では、日本という国で淵東 黒樹(えんどう くろき)という女子高生で、ゲームやアニメ、ファンタジー小説好きなオタクだったが、学校の帰り道にトラックに刎ねられて死んだ人生。 2度目の人生は、異世界に転生して日本の知識を駆使して…魔女となって魔法や薬学を発展させたが、最後は魔女狩りによって命を落とした。 3度目の人生は、王国に使える女騎士だった。 幾度も国を救い、活躍をして行ったが…最後は王族によって魔物侵攻の盾に使われて死亡した。 4度目の人生は、聖女として国を守る為に活動したが… 魔王の供物として生贄にされて命を落とした。 5度目の人生は、城で王族に使えるメイドだった。 炊事・洗濯などを完璧にこなして様々な能力を駆使して、更には貴族の妻に抜擢されそうになったのだが…同期のメイドの嫉妬により捏造の罪をなすりつけられて処刑された。 そして6度目の現在、全ての前世での記憶が甦り… 「そうですか、では婚約破棄を快く受け入れます!」 そう言って、ノワールは城から出て行った。 5度による浮いた話もなく死んでしまった人生… 6度目には絶対に幸せになってみせる! そう誓って、家に帰ったのだが…? 一応恋愛として話を完結する予定ですが… 作品の内容が、思いっ切りファンタジー路線に行ってしまったので、ジャンルを恋愛からファンタジーに変更します。 今回はHOTランキングは最高9位でした。 皆様、有り難う御座います!

無能令嬢、『雑役係』として辺境送りされたけど、世界樹の加護を受けて規格外に成長する

タマ マコト
ファンタジー
名門エルフォルト家の長女クレアは、生まれつきの“虚弱体質”と誤解され、家族から無能扱いされ続けてきた。 社交界デビュー目前、突然「役立たず」と決めつけられ、王都で雑役係として働く名目で辺境へ追放される。 孤独と諦めを抱えたまま向かった辺境の村フィルナで、クレアは自分の体調がなぜか安定し、壊れた道具や荒れた土地が彼女の手に触れるだけで少しずつ息を吹き返す“奇妙な変化”に気づく。 そしてある夜、瘴気に満ちた森の奥から呼び寄せられるように、一人で足を踏み入れた彼女は、朽ちた“世界樹の分枝”と出会い、自分が世界樹の血を引く“末裔”であることを知る——。 追放されたはずの少女が、世界を動かす存在へ覚醒する始まりの物語。

モブで可哀相? いえ、幸せです!

みけの
ファンタジー
私のお姉さんは“恋愛ゲームのヒロイン”で、私はゲームの中で“モブ”だそうだ。 “あんたはモブで可哀相”。 お姉さんはそう、思ってくれているけど……私、可哀相なの?

異世界に召喚されたけど、従姉妹に嵌められて即森に捨てられました。

バナナマヨネーズ
恋愛
香澄静弥は、幼馴染で従姉妹の千歌子に嵌められて、異世界召喚されてすぐに魔の森に捨てられてしまった。しかし、静弥は森に捨てられたことを逆に人生をやり直すチャンスだと考え直した。誰も自分を知らない場所で気ままに生きると決めた静弥は、異世界召喚の際に与えられた力をフル活用して異世界生活を楽しみだした。そんなある日のことだ、魔の森に来訪者がやってきた。それから、静弥の異世界ライフはちょっとだけ騒がしくて、楽しいものへと変わっていくのだった。 全123話 ※小説家になろう様にも掲載しています。