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9歳
道行き
出立の当日
「くれぐれも、厄介ごとには首を突っ込みませんように。」
見送りのサディスの小言に、『厄介事って絶対屋敷で待ってると思うけど』と返した。恐らくそれがわかっているから、私が首を突っ込みに行くなと止めている。私が結構な短気だとバレている様子。
「行ってくるよ」
初めての旅に、浮かれるのはしょうがない。私の記憶にある森で師匠との精霊石探しは、旅じゃない遭難。王都へ4日の行程で馬車を使う。貴族用と護衛の冒険者が使ってだ。
「なんで、セリが前に居るんだ?」
ささっと着替え、冒険者に混じっていた。元から護衛の冒険者ですと格好が語っている。
現在は貴族用の“豪華め”な馬車を先導している。護衛にはバリスと4人の冒険者。ヴェーネン家からはガイサス、ステラと私だ。
サディスは留守を守る事になった。招かない客、貴族が来るのは避けられないらしい。
「可哀想に。」
念願の王都へ行けるステラは嬉しそうだった。オジサマと一緒の馬車に入れておいた。ガイサスの身の回りの世話を頼んだ。御者も雇っている8人での旅です。
「護衛がしやすいでしょ?」
「護衛対象に見えねーよ」
弓矢を携え、立派になった冒険姿のセリだった。これでは貴族とは思われないだろう。
『馬車に護衛対象のガイサスと私を詰めておくより、安全策を取れる』と私の意見が通った。護衛の点でも便利な状況だと冒険者も納得だろう。
(バリスには、私の思惑がバレているようだけど。)
「久しぶりの冒険者はどうよ?」
「解放感が良い!」
サディスという見張りがいる事で、大幅に冒険者の活動は減らされていた。その代わり増えた教養にストレスがなかったとはいえない。なるべく削ったけど、色々思い出して凹んだ。私は実践で使っていたからね?以前の話だが、付随する記憶で心のダメージを負った。
森に入り、周囲を警戒しながら馬が走って行く。
「あのな、護衛対象なんだから。いざとなったら馬で逃げるくらいしてくれよ?」
「…馬、乗れるかな?」
「え、貴族って馬乗れるんじゃねーの?」
「そういえば、習ってないな」
本当に貴族か?って顔で見られている。
「貴族の嗜みなの?マナーにも入ってなかった!」
「馬屋で仕事してただろ?」
「乗るのとは別だから。」
水をやったり、馬を洗っていたけど乗ろうとは思わなかった。
「まだ小せえし、これからとか?」
「森では馬じゃないからなー」
誤魔化されたようだけど、気づいたら練習すべきだろうか。
「時間があれば乗ってみるか?」
それに頷いたが、夕食を狩ってくる方が大事か迷うところだった。
「くれぐれも、厄介ごとには首を突っ込みませんように。」
見送りのサディスの小言に、『厄介事って絶対屋敷で待ってると思うけど』と返した。恐らくそれがわかっているから、私が首を突っ込みに行くなと止めている。私が結構な短気だとバレている様子。
「行ってくるよ」
初めての旅に、浮かれるのはしょうがない。私の記憶にある森で師匠との精霊石探しは、旅じゃない遭難。王都へ4日の行程で馬車を使う。貴族用と護衛の冒険者が使ってだ。
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ささっと着替え、冒険者に混じっていた。元から護衛の冒険者ですと格好が語っている。
現在は貴族用の“豪華め”な馬車を先導している。護衛にはバリスと4人の冒険者。ヴェーネン家からはガイサス、ステラと私だ。
サディスは留守を守る事になった。招かない客、貴族が来るのは避けられないらしい。
「可哀想に。」
念願の王都へ行けるステラは嬉しそうだった。オジサマと一緒の馬車に入れておいた。ガイサスの身の回りの世話を頼んだ。御者も雇っている8人での旅です。
「護衛がしやすいでしょ?」
「護衛対象に見えねーよ」
弓矢を携え、立派になった冒険姿のセリだった。これでは貴族とは思われないだろう。
『馬車に護衛対象のガイサスと私を詰めておくより、安全策を取れる』と私の意見が通った。護衛の点でも便利な状況だと冒険者も納得だろう。
(バリスには、私の思惑がバレているようだけど。)
「久しぶりの冒険者はどうよ?」
「解放感が良い!」
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森に入り、周囲を警戒しながら馬が走って行く。
「あのな、護衛対象なんだから。いざとなったら馬で逃げるくらいしてくれよ?」
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「え、貴族って馬乗れるんじゃねーの?」
「そういえば、習ってないな」
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「貴族の嗜みなの?マナーにも入ってなかった!」
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「乗るのとは別だから。」
水をやったり、馬を洗っていたけど乗ろうとは思わなかった。
「まだ小せえし、これからとか?」
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それに頷いたが、夕食を狩ってくる方が大事か迷うところだった。
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