【完結】準備期間までお待ちください。 〜悪役令嬢は死んだはずが次の用意がまだなようです〜

BBやっこ

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死んでしまうとは

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「そう言うわけで、貴女は死んでいます。」

「あの部屋で軟禁されて、眠ったと思ったけど。この状況は死んだからなのね?」


エレノーラ、享年15歳。成人まで後一年、王子との婚約破棄まで後数日だったでしょうね。
「別に、婚約破棄されたら慰謝料もらって、留学という形で国を出て行ったのよ?」

なのにあの馬鹿、権力を使って強制的に反省しろ?王城の一室に押し込めた上…今。

「死んでいます。」
「念押しは、要らないわ。」

このエレノーラの前にいるのは、天使らしい。

「貴女が死んでしまうのは、まだ先です。王子が運命の女性との愛を深め
貴女が大罪を起こし極刑に。」

「起こしてませんけれど?」

王子のお手つきの女には、文句を言いに行ったが挨拶がわりよ。
一対一で会ったり、暗殺なんて破滅に繋がる方法は取らない。


「お父様に相談したし。お母様だって、お話を聞いてくれた筈。」

うちは温かな家族って感じじゃないけど、報告・連絡・相談は大事と教育されていた。
兄ともお茶をする時間を作ったり交流を欠かしていない。

「とにかく、準備期間までお待ちください。」

そう言って消えてしまったが、私はふわふわ浮いた状況。
これが霊体というものかしら?動きづらいわ。

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