【完結済み】番(つがい)と言われましたが、冒険者として精進してます。

BBやっこ

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II-a 王都に向う旅

街歩き

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ーーー貴族街
<<本屋の店員>>視点

どこぞのご令嬢と冒険者の護衛
2人組が本屋にやってきた。

上質な紙、知識は高価だが、この2人なら払えるだろう。
お忍びのつもりか控えめな装いの令嬢と
高ランクだろう冒険は、護衛とみた。

「えーと、これか。」
と冒険者の方が本をとる。頼まれたものだろうか?
本の分野とそれを読むイメージが浮かばない。

令嬢は、魔法書の方へ。
貴族は魔力が強いというから勉強に使うのだろう。
直接買いに来る貴族はいるが、冒険者の護衛と一緒は珍しい。

この町の貴族じゃないのか?
見慣れない雰囲気だ。

「魔物図鑑。
ギルドで見るものとどう違う?」

「挿絵に色が使われていたり芸術性が高いと言うらしい。実用的ではないやつだ。」

「これ、色が多くない?」
「…想像で描いてるか、勝手に足してんな。」

どういう関係なんだ?なんか変な会話だな
格好からみる関係性と内容が合っていないことに気づいた。

結局、2冊買うらしい。男が金を出す。

綺麗な子だと横目で見ていれば、
「いくらだ?」低い、怒りが少し滲んだ声。

冒険者にギロリと睨まれ
青くなった

高ランクの冒険者の威圧にガクブルだ。
即急に支払いを受け取り、本を渡した。

2人の距離が近い気もしたが。
また来てくれないかなあ。あの子

令嬢の背中は男に隠れて見えなかった。

ーー

古本屋に行きたくなった。
足を伸ばす?

「セリの行きたいとこに行こうぜ」とロードの言葉に、

街歩きなら
(デートという言葉から変化していた。)
昼は名物を食べに行こう。丁度、行きたい方向の途中だ。


ヒールのブーツだが歩けるだろう。
いつもより少々ゆっくり移動した。


お昼になる頃だ。

昼に、きのこスープを出す屋台。
【エルフが作ったきのこスープ】

美味しいがなかなか、この時間には来れない。
売り切れるのもはやいため人数も限定される。

季節のきのこと、今日のきのこスープを買い、ベンチで食べる。


「うん。うめえな」
種類か違うため
「こっち食べる?」とリリー(ギルド職員の女性)時た時のようなことを言ってしまった。

「ああ!」
くいっと顔が近づいたので、自分のスープをよそって
食べさせ、

「んんっ!」
おいしかったらしい。

ニッと笑いかけられると
つい目線を逸らしたくなる笑顔だった。

2人は周囲に
甘い空気を撒き散らしていた
他のカップルからも見られていたのに

気にしないロードと
気にかけないセリだった。


続けて、
出店で串肉を食べる。
ロード食べる量に足りるだろうか。

気になったものを買い食いしながら
古本屋に入った。



「辞書はありますか?」
店のおじいさんに聞き、1冊手にとる。

気になる本はいくつかあるが、興味の部分が強いので
必要のあるものから手に入れよう。

気になる本をチラリと見る。
『魔物図鑑』『薬草図鑑』は頭に入っている。

冒険者ギルドの資料を読んだから。
分布が違うだろうから寄った街で読みたいな。

と趣味に近い感覚で考えていた。


実用の本を探す。
魔術書の『水』はない。

水の魔法は量を増やしていける、飲み水に困らないなどしかない。
攻撃に使いたければ、氷属性にしろと書かれる。

強化するなら他の属性を試してみなければ。
『風』が良いかな。動きの補助ができれば追いかける事はできるかも。

体力はすぐにできないし。

ここにはないが、雷なら敵の動きを封じる。

辞書と風の魔法書を購入した。
ここまで自分の用事だったのでちょっと申し訳なく思った。


付き合わせた、と。
ロードの方は全く気にしていないのだが。

そんな齟齬がありつつ、

辻馬車に乗って、シュルトおすすめのケーキ店へ2人は向かった。
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