【完結・7話】召喚命令があったので、ちょっと出て失踪しました。妹に命令される人生は終わり。

BBやっこ

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王家主催のパーティ、水面下で政治闘争の回避ができていた。
ほとんどの貴族がそれに気づかず、自身のために情報を集めている。


「伯爵家の者をここへ!」

王の直々の言葉は、お褒めの言葉か?それとも…。
貴族たちが注目する。その目は嫉妬か、蔑みか。

当の伯爵は悠々とし、その奥方と娘も気負った様子はない。

『なんだ。褒賞の方か』
『つまらない。盛大にやらかしてくれれば』
『うまくやったのか』


『後で聞きに行こう』


伯爵は貴族達の値踏みの視線に気づいている。その負の感情も自分の特権ゆえに、
致し方なしと、心地よい視線だと変換できていた。しかし、優越感は一転する。


「ユイスティーナ嬢はいかがした?タブロッセ伯爵」
「登城が遅れている様子で」

通常、未成年の令嬢を連れてこない家族がいるものか?
不信と、不仲説が信憑性が増す。

「どうしていない?」
「ドレスの用意ができなかったのでしょう。」

「それは親が準備する物の筈だが。」
王の疑問も当然だ。

「ユイスティーナの我が儘には、手をやいておりますの。」

悲しそうに言い、娘を御せない義母は上手く同情を買えていると勘違いする。
なさぬなか、血が繋がっていないという噂は事実だろう。

タブロッセ伯爵夫人には、第三王子への愛娘、婚約の約束しか、頭にない。



「そうか。私のところには…
“2週間前に突然招待状が手元に届いた”と聞いたが、そちの家はどうなっておる?」

それに答える者は、伯爵家の者達の中にいない。

“わざと遅らせ、ドレスの用意もできず、来なければ良い。”

そんな悪意だったが、相手が悪い。

「本人とその保護者に聞いてみるかな。」



王家の客人をもてなす扉が開かれた。
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