【完結】全て父が歪めた結果だった。婚約破棄も破滅も、あんたのせいだよ。

結末

領主に剣を突きつける

私。


「何故？」
「何故と聞きますか。私に継承権はありません。」

「なんとかする！」
「無理ですよ。私が。」

武で領地を制するには、無理がきているのだ。

「兄に治めてもらいます。」

隣の領地で保護していただいた。
この男は、母と別れてから、歯止めが効かなくなったらしいが。

皆を振り回したこの男に
尊敬も何もない。

暴君だった。
もう、振り回されない。


「親不孝者！」

「なら貴方は、子どもを不幸にした。

長男を追い出し、偽りの報告をした。
私の進む女の道を閉し、武器を持たせた。

弟まで、あんな仕打ちを病に倒れたのですよ？！

領主として、父親としても

貴方を認めない。裁きを受けなさい。


領主代行として、命令です。

最後のね。」

王都からの騎士へ引き渡せた。
そして、あるべき場所に、役目に戻して私は

「婚約者探しかな。」

ある昼下がりの執務室にて。3人でお茶をしていた。

「この姉を娶ってくれる男っているんですか？」
「その前に俺らも嫁に来てもらわねーと。」


兄弟と私。仲良くやっている。

「お嫁さん、声をかけてきてあげようか？」

「やめて」
「やめろ」


私、モテるのに。

今のところ女性にだけど。