【完結済み】ハニーBeeは香り高い味がする<BLジャンル>

ケーキ実食

団体生活での秘密を持つには、秘密の場所を持つのが重要だ。

城の敷地内、あまり人通りがないスポットだと
睦合いを目撃してしまうので注意。

日中僕がいる時間でも、出会ってしまう。出歯亀の趣味はありません。

ただ、ひとりでぼんやりできる場所っていうのは必要で
入り込める庭や休憩所はだいたい把握ができるようになった。

今、その一つに向かっている。

何故かって。いただいた物だよ！
ケーキ♡

これって超高級品です。
砂糖はあるんですよ、そのままかじったり飴にしてあったりする。

甘いもの好きも糖分摂取って人もいる。クッキーをもらったこともある。

けどこの世界だとケーキみたいにいろんな素材や工程を経た完成品は、高級品。

材料も集めて高価で、道具と設備に、技術力！
この手の中にあるケーキだけで

血が流れる。
血の涙がね！

そんだけ人気のぶつなのですよ？もう憧れでひと口は食べたいと憧れるもの。

そんなの持って帰ってどうするよ？
もう一度。血が流れます、物理で。


僕の選択肢はひとつ。
ただ一つ

ひとりで食べる！証拠隠滅だ。
これもみんなのため。争いのタネは持ち帰らないのが平和なのさ。

え、貰わなきゃいいじゃんて？ムリ～。
ほんとに美味しそ～なケーキ、見た瞬間目が釘付けです。

僕に拒否の選択肢はなく、貰えるものはもらいましょう。
高級取りになれば、食べれるらしいんだけど。今の僕達には買えないものらしい。

以前、パンケーキを作ってもらったら、戦場になったから。
もったりとふわふわのどちらが良いか？気分と付け合わせでしょ。

「何処でこんな作り方知ったんだ！？」って揺すられた。物理で前後に。
城の料理を見て思いついたって誤魔化したよ。

夢で見たとか、前世より良いよねー。

さて、やっと目的地です。
階段を上がり、ベンチが湖の場所を向く。

夕方には、恋人達の休憩所となるこの場所は
仕事時間なので、人はいない。

たまに掃除の人が見えるけど。

いただいた、ケーキを開ける。
カラトリーなんで洒落たものはいらない。

手掴みでガブっと先端に齧り付いた。ふわんと柔らかい生地、
甘い生クリームより軽い口当たり。カリッと数種類の木の実が歯応えを変え

濃厚な甘さを舌と香りに残す。ハチミツ

ハニーの花を思わせる甘さに驚く

ほっぺた落ちちゃいそ～♪と足をジタバタさせ、残りも味わって食べた。


これはとんでもなく良いご褒美だったね！
インテリ眼鏡様ありがとうございます(拝む)

高官のひとに好感ってね！
妙に上がった気分で、ゴチソー様でしたとその場を後にしたのでした。