【完結済み】俺たちと番の女のハネムーン[R-18]

BBやっこ

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本編

夕食情報

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夕食の席は、商業ギルド長が1人既婚者で顔見知り。

番を見つかって早々、「結婚相手にどうだ?」ーはないようでひと安心。

今回、番と言ってくれているロードも居て、そんなことになったら
目も当てられない。


ドレスもメイクもし終わったセリは、メイドに会話の相手をしてもらって
お茶休憩している。

実際は情報収集をしているセリだが、
休憩させてあげたかったのもある。

オロオロさせてしまったお詫びもある。

ロードもカナンも客扱いとはいえ、
屈強な冒険者と話し合いは緊張しただろう。

そこは私が入って緩衝材になれれば良かったけど
寝てしまったから。うん。

理由もお察しだろう。

それに触れないよう、配慮してもらいながら
おしゃべりだ。

「ロマンスですね!」

「ちょっとアンヌ」

顔に出る。まだ見習い期間中らしいアンヌとは、髪のゆい方が上手い。
教育係のマリアは、ペース配分や気配り上手だ。

セリを淑女に完成させてくれた。


この屋敷のメイドだけあるなあ。レベルが高い。
そんな2人もリラックスすれば同年代の女性だ。

マリア、私、アンヌの年齢順かな。
2人も未婚らしい。

メイドの結婚のタイミングは仕えている家の事情とも関わる。
遅れてしまうこともあるが

出会いはある。
特にここはお客さんが多いだろうし。

獣人の番と言えばロマンス劇の題材にある。
アンヌがそれを言っている。

ロマンスにはトラブルもままあるのが実情だ。
とくに結婚している相手を番と言い出すと、ね。

アンヌはそこらへんを知っているのだろう
文化の違いや頑強さにお世話しづらいこともあるだろうね。

「当人なのだけど、混乱してる。」

お話しの中のことが現実になったって、現実も押し寄せる。
“運命の番”とは甘美な言葉だが、
実際は婚約者?結婚が視野に入っていると付くけど。



出方を間違えないように
自分を守らなけれければ。

お相手が上位の冒険者でも。


距離をどうとるかかな。
今のところ流されてコトに及ぶことになってる
断り方とか

怒る話題とか?

そこら辺を解決するには
カナンの方を味方につけるのが先決だろう。


べったりなロードに不満は今のところないけど
よくわからないのが本当のところ。

展開が早過ぎる。


(ちゃんと考えないとなあ)
美味しいお茶を飲んでやっとひとごこちついた。


コンコンとノックされ、
「ロード様とカナン様がおいでです。お開けしてもよろしいですか?」

フットマンらしい。

アンヌに許可をして
「どうぞ」と声をかけた。


扉が開かれ
ロードが入ってくる。


王子様なんて見た事ことはないが
とても素敵だ。

誂えたような礼装。
髪が撫でつけられ、体格の良さにも負けないデザインの洗練されている。

「似合っている」と見つめながら褒めてくれたロードに、

「素敵ね?」と胸のあたりをボディタッチする。

頬を染めてセリは、褒め言葉を伝えたのだった。


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