【完結済み】「何なのよ!アイツっもおお!メイド、お茶ぁ」と貴族の女の子は荒れています。<短編>

BBやっこ

文字の大きさ
1 / 10

婚約者、気に入らない。

しおりを挟む
あたしには、婚約者がいる。


『パパの昔からの友人に息子でな。サーシャちゃんのお婿さんに良いと思ってね。』
『ママも知っている子よ?誕生日に贈り物を届けてくださったでしょ?』

当時、どれのことか分からなかった。

「うちには、パパ、ママ、ナタリー(乳母)、セシル(メイド)、セス(執事)に
いっぱいいるけど、プレゼントはいっぱいくるのよ?」

「そうねえ。薔薇の花が添えられていた…」

「ああ。ママのおどうぐ!」
「そうよ、化粧道具で、サーシャのもあったでしょう?」

やっぱりどれか特定できない。
成長したあたしに相応しいプレゼントが、お化粧どうぐばかりになってきた。

「あたし、おおきいクマちゃんが欲しいわ。」
「パパに頼んでみましょうね。」



その数日ご、パパが用意してくれたのは、クマちゃんじゃなかった。

「この子は、うちの遠い親戚でね。令嬢教育をうちで受けれるように
住まわせることにしたんだ。妹と思って仲良くな!」

「まだ小さいし、サーシャちゃんもまだのんびりお勉強始めたところですのよ?」

「そうだな。この子の家は今、荒れているようでなあ。借金もあるらしい。そのせいで
仕事をさせられそうだったんだ。」

「それは?!可哀想ですわっ。」
「そうだろう?サーシャちゃんより数ヶ月遅い生まれだから、妹だ!」

パパとママはまだおはなししている。
この子がうちにいるらしいのは決定だ。

「名前は?」

「アリスティン」

「そう、あたしがお姉ちゃんだからね?ちゃんと言うこと聞きなさい!」


これが、今あたしの2杯目のお茶を淹れているメイド。
アリスティンと初めて会った日だ。

この年齢であたし付きのメイドをして、お給料は実家に仕送りしているらしい。
その実家もうちの支援で持ち直しているから

まあ、良い関係なんじゃないの?


なんでこんな思考を過去に飛ばしているかって…


あたしが、婚約者とお茶してるからよ!


ちょっとの会話も成り立たない、この男が…




「サーシャ・コンフォルト侯爵家の長女の相手、
未来の侯爵で、お父様の跡を継ぐですって?!」


自室に入った途端、あたしは叫ぶ。



「ないわ!!




あの婚約者、気に入らない!
パパ…んんっ。お父様はあたしのためを思って

婚約をしたんでしょうけどっ

なんで!あんなの?!

なよっとしてるし、話しかけても返事もしないっ
声もか弱いんだもの

何、

言ってんの?

会話のリードくらい!


してみろっつーのよ!!?」


あたしの枕は、丈夫に作られているからどんな衝撃でも耐えていた。

それより、あたしがあの婚約者に耐えられない。


「どうすれば良いのよぉぉ!」



とりあえず、叫んだ。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【短編】婚約破棄?「喜んで!」食い気味に答えたら陛下に泣きつかれたけど、知らんがな

みねバイヤーン
恋愛
「タリーシャ・オーデリンド、そなたとの婚約を破棄す」「喜んで!」 タリーシャが食い気味で答えると、あと一歩で間に合わなかった陛下が、会場の入口で「ああー」と言いながら膝から崩れ落ちた。田舎領地で育ったタリーシャ子爵令嬢が、ヴィシャール第一王子殿下の婚約者に決まったとき、王国は揺れた。王子は荒ぶった。あんな少年のように色気のない体の女はいやだと。タリーシャは密かに陛下と約束を交わした。卒業式までに王子が婚約破棄を望めば、婚約は白紙に戻すと。田舎でのびのび暮らしたいタリーシャと、タリーシャをどうしても王妃にしたい陛下との熾烈を極めた攻防が始まる。

父は、義妹と義母の味方なのだと思っていましたが、どうも違っていたようです

珠宮さくら
恋愛
1話完結。短いです。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

【完結】私の妹を皆溺愛するけど、え? そんなに可愛いかしら?

かのん
恋愛
 わぁい!ホットランキング50位だぁ(●´∀`●)ありがとうごさいます!  私の妹は皆に溺愛される。そして私の物を全て奪っていく小悪魔だ。けれど私はいつもそんな妹を見つめながら思うのだ。  妹。そんなに可愛い?えぇ?本当に?  ゆるふわ設定です。それでもいいよ♪という優しい方は頭空っぽにしてお読みください。  全13話完結で、3月18日より毎日更新していきます。少しでも楽しんでもらえたら幸いです。

聖女は神の力を借りて病を治しますので、神の教えに背いた病でいまさら泣きついてきても、私は知りませんから!

甘い秋空
恋愛
神の教えに背いた病が広まり始めている中、私は聖女から外され、婚約も破棄されました。 唯一の理解者である王妃の指示によって、幽閉生活に入りましたが、そこには……

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

処理中です...