5 / 24
あらすじ
香り
しおりを挟む
部隊を置いて来たことに、怒鳴られるくらいした。
しかしそれだけだ。日常的にデカい声を上げている相手だ。うるせえなで済んだ。
結果は出ているのだ。
ヒョウの魔物は、解体され商人達が集っていた。
毛皮、牙、魔石もグレードが高い。
それを競売にかけ、賑わいによっしゃあ!と声を上げる者がいる。
ロードにも褒賞として金と、食用の肉が配分される。
半分は病棟の食事に出せるよう頼んだ。
煮込むとても柔らかくなるところなら、食べられるだろうか。
毛皮で何か作ってやるか?好みがわかってからのが喜びそうだ。
仕事の処理をしていても、
声をかけられ、何やら渡されても
番のことばかり考えていた。
渡された物は果物だった。
魔獣の被害に遭った商人の家族らしい。
甘味も貴重だが、賄賂になりかねないので申請すれば良いだろう。
手間が増えるが、果物なら食べやすい。
(後で病室に行こう。)
そう思いついたが、医師にやんわり止められた。
俺の番が目が覚めたと連絡はない。
目は覚めているが、眠りが長く面会の許可がでていない。
(俺の番なのに)
「竜人は魔力が強く、体に悪いかもしれない。」と言われれば引き下がった。
「俺の番なのに。」
声にも出た。恨めしげに見るくらいいいだろう。
そのうちに仕事を片付けた。
片手間で終わる。
今か今かと、待つ。
「待てるか!!」
仕事を放り投げ、議会が終わった頃に
強行突破する。議長に面会の許可を取れれば、いつでも会いに行ける。
直接あって、面会禁止にされればまた、数日会えない。
急がば回れ。
そこは冷静に、邪魔されないようにする。
はやく部屋に連れ帰りたい。
会議が終わったらしい、中の気配。
突っ立っている守衛に、
「入れろ。」と即急に要求する。
香りがする
番だ。いる。
興奮に瞳が変化しているかもしれない。
だが。抑えられない。
抑える気もない。
許可の確認に扉を開けたところで、
さっさと扉の中へ入った。人が転がったが知るか。
議長のところに…
“いた“!
さっさと近づく。
俺のだ。
周りに近づくなと言うのも忘れ、目が釘付けになる。
やっと会える。
ワクワクしている。かつてないくらい。
頭が花畑になっているってやつか?
その油断、周りのことなどどうでも良かったんだが
議長に拘束魔法を食らった。
(邪魔すんなよ)と言うのもできず、首が動かせない。
番、俺の番!
その瞳を驚きに見開いて、”俺の唯一“が立っていた。
さっさとこの拘束を解かないと抱きしめられない。
魔力を練るのも面倒で、
弾くと番に危険が及ぶかもしれない。
(ギッチギチに固めやがって!)
単純に、筋力で魔法を弾くことにした。一部の筋肉バカがやる手段だが今はなりふり構わない。
パリリンっと崩れた魔法を眩しく見ていた少女を抱きしめる。
温かい。
ギュッと抱きしめた身体は甘やかで、落ち着く香りがした。
ちゃんと食ってたようだ。気持ちふっくらした頬。
こんな可愛いんだ
はやく匂い付けしないと。
俺は、
愛しの番を腕の中に閉じ込めた。
しかしそれだけだ。日常的にデカい声を上げている相手だ。うるせえなで済んだ。
結果は出ているのだ。
ヒョウの魔物は、解体され商人達が集っていた。
毛皮、牙、魔石もグレードが高い。
それを競売にかけ、賑わいによっしゃあ!と声を上げる者がいる。
ロードにも褒賞として金と、食用の肉が配分される。
半分は病棟の食事に出せるよう頼んだ。
煮込むとても柔らかくなるところなら、食べられるだろうか。
毛皮で何か作ってやるか?好みがわかってからのが喜びそうだ。
仕事の処理をしていても、
声をかけられ、何やら渡されても
番のことばかり考えていた。
渡された物は果物だった。
魔獣の被害に遭った商人の家族らしい。
甘味も貴重だが、賄賂になりかねないので申請すれば良いだろう。
手間が増えるが、果物なら食べやすい。
(後で病室に行こう。)
そう思いついたが、医師にやんわり止められた。
俺の番が目が覚めたと連絡はない。
目は覚めているが、眠りが長く面会の許可がでていない。
(俺の番なのに)
「竜人は魔力が強く、体に悪いかもしれない。」と言われれば引き下がった。
「俺の番なのに。」
声にも出た。恨めしげに見るくらいいいだろう。
そのうちに仕事を片付けた。
片手間で終わる。
今か今かと、待つ。
「待てるか!!」
仕事を放り投げ、議会が終わった頃に
強行突破する。議長に面会の許可を取れれば、いつでも会いに行ける。
直接あって、面会禁止にされればまた、数日会えない。
急がば回れ。
そこは冷静に、邪魔されないようにする。
はやく部屋に連れ帰りたい。
会議が終わったらしい、中の気配。
突っ立っている守衛に、
「入れろ。」と即急に要求する。
香りがする
番だ。いる。
興奮に瞳が変化しているかもしれない。
だが。抑えられない。
抑える気もない。
許可の確認に扉を開けたところで、
さっさと扉の中へ入った。人が転がったが知るか。
議長のところに…
“いた“!
さっさと近づく。
俺のだ。
周りに近づくなと言うのも忘れ、目が釘付けになる。
やっと会える。
ワクワクしている。かつてないくらい。
頭が花畑になっているってやつか?
その油断、周りのことなどどうでも良かったんだが
議長に拘束魔法を食らった。
(邪魔すんなよ)と言うのもできず、首が動かせない。
番、俺の番!
その瞳を驚きに見開いて、”俺の唯一“が立っていた。
さっさとこの拘束を解かないと抱きしめられない。
魔力を練るのも面倒で、
弾くと番に危険が及ぶかもしれない。
(ギッチギチに固めやがって!)
単純に、筋力で魔法を弾くことにした。一部の筋肉バカがやる手段だが今はなりふり構わない。
パリリンっと崩れた魔法を眩しく見ていた少女を抱きしめる。
温かい。
ギュッと抱きしめた身体は甘やかで、落ち着く香りがした。
ちゃんと食ってたようだ。気持ちふっくらした頬。
こんな可愛いんだ
はやく匂い付けしないと。
俺は、
愛しの番を腕の中に閉じ込めた。
2
あなたにおすすめの小説
立派な淑女に育てたはずなのに
茜菫
恋愛
愛する男と親友に裏切られた魔女レアケは、森の奥にある古びた塔に住んでいた。
その塔は国が管理しており、魔女には身の回りの世話をする侍女がつけられていた。
ある日、新しい侍女として年若い、口悪い、礼儀のなっていないやせ細った少女がやってきた。
レアケは少女の秘めた才を見出し、少女を立派な淑女に育て、同時に立派な魔法使いに育てた。
少女が塔から去り、数年経ったある日のこと。
「迎えに来ましたよ、私の魔女。さあ、結婚しましょう」
「……いや、あなただれよ!?」
少女を立派な淑女に育てたはずなのに、後に見知らぬ紳士に求婚される魔女の話。
(2024/12/01 改稿)
ムーンライトノベルズにも投稿しています。
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。
【番外編完結】聖女のお仕事は竜神様のお手当てです。
豆丸
恋愛
竜神都市アーガストに三人の聖女が召喚されました。バツイチ社会人が竜神のお手当てをしてさっくり日本に帰るつもりだったのに、竜の神官二人に溺愛されて帰れなくなっちゃう話。
【完】麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜
こころ ゆい
恋愛
※完結しました!皆様のおかげです!ありがとうございました!
※既に完結しておりますが、番外編②加筆しました!(2025/10/17)
狼獣人、リードネストの番(つがい)として隣国から攫われてきたモモネリア。
突然知らない場所に連れてこられた彼女は、ある事情で生きる気力も失っていた。
だが、リードネストの献身的な愛が、傷付いたモモネリアを包み込み、徐々に二人は心を通わせていく。
そんなとき、二人で訪れた旅先で小さなドワーフ、ローネルに出会う。
共に行くことになったローネルだが、何か秘密があるようで?
自分に向けられる、獣人の深い愛情に翻弄される番を描いた、とろ甘溺愛ラブストーリー。
脅迫して意中の相手と一夜を共にしたところ、逆にとっ捕まった挙げ句に逃げられなくなりました。
石河 翠
恋愛
失恋した女騎士のミリセントは、不眠症に陥っていた。
ある日彼女は、お気に入りの毛布によく似た大型犬を見かけ、偶然隠れ家的酒場を発見する。お目当てのわんこには出会えないものの、話の合う店長との時間は、彼女の心を少しずつ癒していく。
そんなある日、ミリセントは酒場からの帰り道、元カレから復縁を求められる。きっぱりと断るものの、引き下がらない元カレ。大好きな店長さんを巻き込むわけにはいかないと、ミリセントは覚悟を決める。実は店長さんにはとある秘密があって……。
真っ直ぐでちょっと思い込みの激しいヒロインと、わんこ系と見せかけて実は用意周到で腹黒なヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真のID:4274932)をお借りしております。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
獣人の世界に落ちたら最底辺の弱者で、生きるの大変だけど保護者がイケオジで最強っぽい。
真麻一花
恋愛
私は十歳の時、獣が支配する世界へと落ちてきた。
狼の群れに襲われたところに現れたのは、一頭の巨大な狼。そのとき私は、殺されるのを覚悟した。
私を拾ったのは、獣人らしくないのに町を支配する最強の獣人だった。
なんとか生きてる。
でも、この世界で、私は最低辺の弱者。
英雄の可愛い幼馴染は、彼の真っ黒な本性を知らない
百門一新
恋愛
男の子の恰好で走り回る元気な平民の少女、ティーゼには、見目麗しい完璧な幼馴染がいる。彼は幼少の頃、ティーゼが女の子だと知らず、怪我をしてしまった事で責任を感じている優しすぎる少し年上の幼馴染だ――と、ティーゼ自身はずっと思っていた。
幼馴染が半魔族の王を倒して、英雄として戻って来た。彼が旅に出て戻って来た目的も知らぬまま、ティーゼは心配症な幼馴染離れをしようと考えていたのだが、……ついでとばかりに引き受けた仕事の先で、彼女は、恋に悩む優しい魔王と、ちっとも優しくないその宰相に巻き込まれました。
※「小説家になろう」「ベリーズカフェ」「ノベマ!」「カクヨム」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる