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4-旅程
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魔国の旅行
と勘違いしそうな旅程は、
3か月の留学期間。
行きは飛竜で、帰りは鉄道。
向こうの施設で留学してきた研究員として
案内役がつくとのこと。
以上のことを聞き出した。
目的は
魔道具の勉強をしてくること
ざっくりしていたのには理由がある
裏事情として、この主張、“最期の旅行”と呼ばれているそうだ。
貴族の坊ちゃんを宥める用の出張らしい
どういうことかというと。
貴族の権力を振り回すコネ就職の
男をなんとか追い出したい研究院が捻り出した案で、
留学という形で他国に追いやり、
帰ってきて
異動の辞令までがセットらしい。
『さすがにクビにならないよね?』
とこの噂を聞いた後、室長室で睨んでおいた。
お飾り室長、縮み上がってた。
そこんとこの
ありそうでなかった、ホントの話
あるようなないような事を聞き回りながら
なんとか概要を掴んだ。
方法としては
お世話になってる先輩に
お土産はいかがしましょう?の話をもっていくと同時に、情報収集。
学会が開かれた時、聴講しに行ったことがあるという
古株の女史のお話が聞けた。
化粧水がお土産で。
「学校との共同研究、新鮮な目で見れるわ」
この国にはない仕組みに驚く。
夢物語のような情報の有無は、
「見てきなさい」と躱されお暇した。
「気をつけてね」
のセリフは何についてだろうか?と疑問を持ちつつ。
帰る前に
『魔国旅行手記』を図書館で借りる。
自費出版の旅行物語だ。
鉄道が敷かれてすぐの
20年は前の手記が元になっているらしい。
著者はこの国の人で
今は魔国に住んでいるとか。
パラリとベッドでのんびり読む体勢に入った。
枕を背もたれに
物語りに入っていく。
その開発と進展の歴史は
魔法の世界のようだ。
しかしこれは、技術力の成果なのだ
宗教の観点から
差し止められることも多いその内容に触れられた手記。
国の独自文化が飲み込まれないようにとの
観光案内風に書かれた文章の中に予感させる
魔力の研究
様々な種族が集まり
病を払うことから一歩を踏み出す
永久に続く道のり
執刀による手術方法は国によって避けられ
信仰と対立を見せる。
歴史の一部だ
思考の波に巻き込まれながら、
旅行の景色を眺めて
発展していく街並みを見た著者は
こう締め括った。
“見て感じて欲しい
あなたの旅路に幸運を願っている”
読み終わった。
少し白くなる空に気づいた。
日をまたいで読みきってしまった。
充足感と期待
寝不足からかふわふわした頭ともう朝だと言う現実。
朝になってしまったのでこのまま
寝ないことを決め
通貨も替えないと思いついた準備をする。
どんな景色があるか楽しみだ。
と勘違いしそうな旅程は、
3か月の留学期間。
行きは飛竜で、帰りは鉄道。
向こうの施設で留学してきた研究員として
案内役がつくとのこと。
以上のことを聞き出した。
目的は
魔道具の勉強をしてくること
ざっくりしていたのには理由がある
裏事情として、この主張、“最期の旅行”と呼ばれているそうだ。
貴族の坊ちゃんを宥める用の出張らしい
どういうことかというと。
貴族の権力を振り回すコネ就職の
男をなんとか追い出したい研究院が捻り出した案で、
留学という形で他国に追いやり、
帰ってきて
異動の辞令までがセットらしい。
『さすがにクビにならないよね?』
とこの噂を聞いた後、室長室で睨んでおいた。
お飾り室長、縮み上がってた。
そこんとこの
ありそうでなかった、ホントの話
あるようなないような事を聞き回りながら
なんとか概要を掴んだ。
方法としては
お世話になってる先輩に
お土産はいかがしましょう?の話をもっていくと同時に、情報収集。
学会が開かれた時、聴講しに行ったことがあるという
古株の女史のお話が聞けた。
化粧水がお土産で。
「学校との共同研究、新鮮な目で見れるわ」
この国にはない仕組みに驚く。
夢物語のような情報の有無は、
「見てきなさい」と躱されお暇した。
「気をつけてね」
のセリフは何についてだろうか?と疑問を持ちつつ。
帰る前に
『魔国旅行手記』を図書館で借りる。
自費出版の旅行物語だ。
鉄道が敷かれてすぐの
20年は前の手記が元になっているらしい。
著者はこの国の人で
今は魔国に住んでいるとか。
パラリとベッドでのんびり読む体勢に入った。
枕を背もたれに
物語りに入っていく。
その開発と進展の歴史は
魔法の世界のようだ。
しかしこれは、技術力の成果なのだ
宗教の観点から
差し止められることも多いその内容に触れられた手記。
国の独自文化が飲み込まれないようにとの
観光案内風に書かれた文章の中に予感させる
魔力の研究
様々な種族が集まり
病を払うことから一歩を踏み出す
永久に続く道のり
執刀による手術方法は国によって避けられ
信仰と対立を見せる。
歴史の一部だ
思考の波に巻き込まれながら、
旅行の景色を眺めて
発展していく街並みを見た著者は
こう締め括った。
“見て感じて欲しい
あなたの旅路に幸運を願っている”
読み終わった。
少し白くなる空に気づいた。
日をまたいで読みきってしまった。
充足感と期待
寝不足からかふわふわした頭ともう朝だと言う現実。
朝になってしまったのでこのまま
寝ないことを決め
通貨も替えないと思いついた準備をする。
どんな景色があるか楽しみだ。
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