「行き遅れは魔国で結婚してきなさい」って言われました。

BBやっこ

文字の大きさ
7 / 10

6-モテた気分

しおりを挟む
「お迎えが遅れて申し訳ありません!」
と焦ってきた人、いや案内の子。

なんとなく丁寧過ぎる印象を受けたのは、
この3ヶ月の留学の裏事情を聞いていたから。

私より少し背が低く、その表情はまだ若い印象だ。


国では大柄な私より少し小柄ならそれほど低い背ではない。
何より背の高さで圧迫感を与えていないと思いたい。

だってすごく緊張の面持ちなんですもの。

「帰ってしまわれましたか?」

「研究所から来たのは、私ひとりよ?」

驚きの顔。


「セイレルです。案内を務めさせていただきます。」

自己紹介をしあって、移動しながら話をする。

何でも、予定の人が来れなくなったので
急遽こちらに来たらしい。

それは焦るわ。申し渡しもなかっただろう。
相手を呪いたいほど焦るのよねえ。

どんな位置になているのか?
魔国の内情もチラッと聴けるかなー。

「私みたいに留学に来た人を案内するってよくあるの?」

「ええ!ありますよ。学生のバイトで声をかけてもらうんです。
他国のことも聴けて有意義です。」

初対面の第一声から一転、嬉しそうな声で話してくれる。
変な緊張とかなくなったようでよかった。

「来てくださった人の希望で施設を回るんですが…。」

(あ、これはさっぱり情報がきてないわね?)

「最初は学校に案内して、申請をします。
経費も出ますが、場合によっては自費でお願いします。」

まあ当然ね。

学生さんの施設


箱型の馬車は馴染みがある形
でも装飾はシンプルでありながらデザイン性があった。

馬は鱗見える。

変な馬ね?

「ドラゴンホースです結構速い移動で酔う人もいますけど、大丈夫ですか?」
「私は楽しみだわ。」

雪が積もる山
旅の景色

竜酔い?

大丈夫だったわ!

真っ青な同乗者に同情してたくらいだし。


学園からご案内します
と着いた先

「お帰りなさーい」と若い子が出迎えてくれる。顔見知りのようだ。
「可愛い人の旅行について行くの?!うらやまー」
「良いだろ?ほら、仕事しろよ!」


(可愛いとか言ってくれる爽やかさが、若さかなあ。)

“よいしょ”とわかっている
でもトキメキってこういうのだっけ。

手を貸してもらい馬車を降りる。



珍しいのか学生さん達から視線を感じる


「誰?」と囁きに振り向かず、

真っ直ぐ歩く。


国での陰口に比べるまでもなく
気持ちイイ!


小さくなってなくて良いのだ
身長もね!

私が輪に入っても気にならないくらい背があるなあ皆。
道すがら観察する。

シンプルな服装の子
たまにオシャレしてる!って子

制服はあるけど、式典とか意外には
自由らしい。

ドレスコード
みたいな考え方だ

あ、やなこと思い出した。

タイトめのスカートなんか来た日には、「ヒュ~!」って何の反応だ?!
『うるさい。お前のためじゃない』
とおっさん連中にうんざりする羽目になる。


この雰囲気なら、スカートでも
動きやすい地味な格好でも変に浮かない気がする。


(いいなー。)

と自分の学生の頃を思い出し、こんな環境で勉強してみたかったわ。
そびえ立つ塔のような場所へ向かった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。

古森真朝
ファンタジー
 「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。  俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」  新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは―― ※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。

「お前を愛する事はない」を信じたので

あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」 お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。

逆ハーレムの構成員になった後最終的に選ばれなかった男と結婚したら、人生薔薇色になりました。

下菊みこと
恋愛
逆ハーレム構成員のその後に寄り添う女性のお話。 小説家になろう様でも投稿しています。

星に願っても叶わなかったので自分で叶えることにしました

空橋彩
恋愛
子爵家の次女、オリヴィア・ワンフルールは100万人に一人と言われる『回復魔法の使い手』だった。 家族や友達に愛され、幸せな日々を過ごす一方で魔獣退治や戦いで傷ついた兵士たちを癒すために冒険者登録をして活躍をしていた。 17歳になったある日、オリヴィアの貴重な回復魔法の遺伝子と、この国の名誉公爵であり、稀代の傑物と呼ばれる、ヴィクトール・ツーデンの遺伝子を残すべく、国王より勅命がくだされる。 国のため、家族のためにと思いヴィクトールの元へと嫁ぐ決心をする。 しかし、ヴィクトールは結婚式ではベールすら上げず、もちろん初夜も訪れはない。 食事も別で、すれ違っても挨拶もしない。 主人が冷遇する女主人程立場が弱いものはなく、使用人達からも辛く当たられる事になったオリヴィアは星に願う。 『どうか、少しでも私を受け入れてくださいますように。』 しかしオリヴィアの願いは叶う事なく、冷遇はさらに続き、離れへと追いやられてしまう。 誰も助けてくれないなら自分で道を切り開くのみ、とやられたらただでは起きない逞しさを発揮して、この現状から抜け出そうとする、たくましい子爵令嬢のお話。 ファンタジー創作のご都合主義。 細かい事は気にするな!の精神で書いててます。 間違っている事だらけだけど、このお話の世界はそうなんだ、と流してください。 3話まではほぼ説明回。4話から主人公視点で物語が動き始めます。 以前投稿したものを大幅に見直し、改稿しています。少しでも読みやすく楽しんでいただけるようにしました。

あっ、追放されちゃった…。

satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。 母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。 ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。 そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。 精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。

【完結】 メイドをお手つきにした夫に、「お前妻として、クビな」で実の子供と追い出され、婚約破棄です。

BBやっこ
恋愛
侯爵家で、当時の当主様から見出され婚約。結婚したメイヤー・クルール。子爵令嬢次女にしては、玉の輿だろう。まあ、肝心のお相手とは心が通ったことはなかったけど。 父親に決められた婚約者が気に入らない。その奔放な性格と評された男は、私と子供を追い出した! メイドに手を出す当主なんて、要らないですよ!

裏庭係の私、いつの間にか偉い人に気に入られていたようです

ルーシャオ
恋愛
宮廷メイドのエイダは、先輩メイドに頼まれ王城裏庭を掃除した——のだが、それが悪かった。「一体全体何をしているのだ! お前はクビだ!」「すみません、すみません!」なんと貴重な薬草や香木があることを知らず、草むしりや剪定をしてしまったのだ。そこへ、薬師のデ・ヴァレスの取りなしのおかげで何とか「裏庭の管理人」として首が繋がった。そこからエイダは学び始め、薬草の知識を増やしていく。その真面目さを買われて、薬師のデ・ヴァレスを通じてリュドミラ王太后に面会することに。そして、お見合いを勧められるのである。一方で、エイダを嵌めた先輩メイドたちは——?

うっかり結婚を承諾したら……。

翠月 瑠々奈
恋愛
「結婚しようよ」 なんて軽い言葉で誘われて、承諾することに。 相手は女避けにちょうどいいみたいだし、私は煩わしいことからの解放される。 白い結婚になるなら、思う存分魔導の勉強ができると喜んだものの……。 実際は思った感じではなくて──?

処理中です...