妖精の末路 

BBやっこ

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ある研究者の記録ノート

記録①

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私は妖精という存在が、愛でるだけの対象でないことを知っている。
あの可愛らしい姿とは別の一面を見たからだ。

妖精に悪意というものがあるわけではないだろう。
あれは、“無垢”故の横暴だ。

欲しいと思えば、行動に移す。
そこに人のことわりはなく、ただその個体の願望によるものだ。

姿もあって神聖視される地域があるものの


…アレはそんなものじゃない。


自由を奪い、幻を見せ、甘言で人を拐う。
人間であれば犯罪者じゃないか。

それを知った人間として、妖精の悪行を見つける役目を担った。
私の兄夫婦の不幸に気付けなかった私の…罪滅ぼしだ。

妖精は、
美しい物を欲しがり
気に入った物を閉じ込め
思うままに行動する

魔法や魔草を使ったあの行動力は、眉唾物の話として流れるが
事実も過分に含まれる。
幸福を招くとされるのも、付き合い方がわかっている者と

その話の最後まで聞いていないからだ。

妖精との交流が穏やかなのは、それぞれの領分が明確な時だけ。
あるがままであればその猛威を人間へふるう。

それが妖精、
我々の隣人である彼らの一面である。
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