【完結】 さよなら人生〜楽ありゃ9もあるさ〜

BBやっこ

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二回め

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そう思って死んだと思ったら、自分は酸素を求めるように
唐突に息を吹き返した。

にゃ、にゃんだ?

キョロキョロと動かしたつもりが、もぞりとできただけ。
声を出したはずが「みゅー」
甘えた小動物の声。

「みゅー」「みゅー」

あ、なんかいっぱいいる。


甘い匂いに誘われるまま、
飲んだには、母親猫のミルクだった。


「どーいうことなの?」

ようやく、乳離れし他の猫と交流が持てるようになった
物知り猫のばあちゃんに聞いてみた。

今世の自分は、ネコ。子猫だ。自分がどんなだかは手足しか見れないが、

オスだ。

「そりゃあ、一回めの生かねえ。」

「一回め?!」

「猫は九生って言われる。たまにあんたみたいに変わった子がいるねえ。」


転生という言葉を思い出す。

なんと、猫として生きろというのか。


ソワソワと落ち着かない気持ち。


…も続かず、お腹が空いたので、母ちゃんのところへ帰ることにする。


今世は兄弟と戯れながらのんびり生きれたらなと思う。
飼い主を得るかも考えておこう。

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