【完結済み】当主代理ですが、実父に会った記憶がありません。

BBやっこ

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貴族子息の義務

7-1

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大人の話し合いが終わり
やっと出発する

滞在地点まで行って
野営の準備、午後に狩りとのこと

ガイサスおじさんはヤレヤレと言った雰囲気だったので
何かはあっただろうけど、
話を聞き出すのはやめた。必要なら話してくれるだろう。

ツァルト家が先頭、次にうちのヴェーネン家が入り
トベルタ家が続き、ジョルバン家が後ろを守るようだ。

うちは冒険者5人のパーティと、ガイサスおじさんのみの
少人数だ。

「アイリス!」と呼べば、「ウォン!!」と返事が帰ってきた。
狼の従魔と、
馴染みの冒険者パーティに私は駆け寄った。

「今日はよろしくね~」撫でながら言えば自然と笑みが浮かぶ。
バランスの良く、森に慣れたメンバーだ。
この辺りの採取、討伐依頼も結構受けていて詳しい。

話しながら歩いていると

前の団体からは、新兵の雰囲気を持つ30人くらい
力自慢、無骨な男達の不躾な視線を感じる。

“遊びに来ている貴族の子供”
“非力で邪魔になりそう”
と言ったとこだろうか。

(後ろは静かなんだけど)
ちらりと見ればローブの集団ぼそぼそと何か討論、観察しながら
歩いている。

その後ろは整然と隊列を乱さずと言った雰囲気だ。
慣れている組と
新人教育の意味合いがあるようだ。


「毎回、こんな感じなのかな。」
ため息まじりにセリュートが呟けば

「なんだ?もう疲れたのか。」とオルフが声をかける
アイリスのパートナーで格闘家だ。

ニカっと笑いながら絡んでくる。
ちなみに酒に弱い。すぐ酔う。

「緊張してんのか~?」
「気疲れしてる」

気軽な会話を楽しむ
身軽に動けるヴェーネン家の7人と1匹は徒歩でマジックバッグに
入る野営の品のみ。

前は馬に乗って荷物も受け持っているようで
ローブの団体は荷物持ちを雇っている。
トベルタ家の当主と数人が馬に乗っている。

そして、遠く小さく見える。
後ろ、馬車なんだけど?!
荷物が多いの?

この森に入るも道は今回の目的地まで
道が拓かれている。
一般的な馬車では難しいけど入れるらしい。

意外で驚いた。

森の中での機動力は期待できない。
荷物を運ぶためだけに使われるわけだ。

砦への伝令には向いているのか?
目立って良い的になりそう。

とこっそりはなせば、「お貴族様だからな!」で済まされた。

「貴方と話してる私も、貴族なんですけど?」
と文句を言えば

ハハハッ忘れてた!
他のメンバーまで笑う。

(全く。)
そこまで貴族に見えないのか。

セリュートの格好は、そのまま冒険者パーティに入っていると
思われるような装備だった。

貴族らしい煌びやかさも高価なものも見られない。
しかし実際は、弓矢の魔石、
実践向きの質の良い装備でかためてある。

ヴェーネン家の跡取りを守る布陣ができていた。

しかし

麗かな天気とは正反対に、問題ごとが起きないわけがないと
気が重いセリュートだった。
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