【全7話・完結】昔からの婚約者。けど2度とその手はとりません。

7

新年が明け、働きに出た。

婚約していた昨年より、心配されながらいる実家のが穏やかとは。

新しいことに慣れて、進んでいく気持ちを変えて
図書館の業務に勤しむ。


未婚の行き遅れ
あの人結婚してたことあるらしいよ


出戻り？

なんて自分の噂が一人歩きしているようだけど。


婚約までで、結婚はしていないと修正するのもバカらしい。


お相手の話もいただくが、今は仕事に専念したい。

ちょっと男女の関係性を考えたい気分と
本を借りたり、1人の時間を過ごしている事が多くなった。


「これぞ、穏やかな1日だ。」

そう日々の充実を噛み締めていた矢先。

帰り時刻で、守衛さんに



誰か呼んで欲しいと指名で人が来ている、って。
「婚約をした仲と言っているが？」

1人思いついたが、

「元婚約者はいますが、断っていただけますか。」


そして家に帰って、会いたいと手紙に


私は用がないです。

図書館では、仕事の用だけにしてくださいね？

と書いて返信した。


今日も一日が終わる。

私のお相手は、穏やかな人が合うらしいと。


3年後、結婚してわかったのだった。
相手は図書館の司書で、3つ年上だ。


一緒に幸せになろう。


それに「はい」と応えたのでした。

言っときますが、初婚ですよ？