【完結】 来たのは、王子さんじゃなく、おおおじさん！！逢瀬の邪魔です。

馴れ初め

「君といると落ち着く」

そう本音を零した王子様は、年齢相応に笑った。
「あんなギラギラした中では、目も頭も痛くなりそう。」

そう言った私にさらに笑う。

婚約者を決めるお茶会で、本を読んでいた私は王子様と仲良くなった。


その後も勉強の話や紹介してくれた本を読んで
共有していくうちに


知識欲のある令嬢と王と王妃にも気に入られ
王子様の婚約者となるのは、はやかった、


「美人に恋して婚約破棄、ありそうかも。」

と思った私だけど、穏やかな王子と時間を重ねる。



久々に会える今日は、落ち着かなかった。
いつもの大人びたマナーも今は年相応、恋する女のものだった。

「変じゃない？」

「お美しいですよ、お嬢様。」


後は王子様を迎えるだけだった。