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とばっちり
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文句を言うだけなら可愛い。意味不明な指図に文句は、やめてほしい。
「そこは邪魔よ、退いて。」
明確でシンプル。先輩が怖いので早々に動いた。
「先生に資料を頼まれましたの。持ってくださる?」
(お嬢様は持ちませんものね。)「承ります。」
「この手紙をあの方へ、渡してきなさい。」
(誰?)押し付けられた恋文を送り届けるのって、たまにあるのよね。
食べ物があったら断ってる。だいたい従者の方に渡せばわかってくれる。
頼まれただけと言えば、相手方に警戒はされないかな。
頼まれるなら、快活でわかりやすい人のが好きだ。
お淑やかで性格の良い人は、すでに御用聞きの従者がいらっしゃる。
子爵、侯爵家の方
しかも性格が悪いと言われる人だ。
もしくは恋文をバレたくないので
通りがかりの学年が下の学生に頼んでいる。
「これ、届けて!絶対、本人に直接よ!?」
男爵家の女の子に、凄い勢いで頼まれた。
隣のクラスの子だっけ。接点はない。
本人に直接を、面識ないわたしに頼むってどういうこと??
警戒
護衛の先輩がいる
お世話係をお家が雇っている
従者
取り巻きなんて言われる人達。
妙な連帯感を感じるけど、そこが今後がかかっている。
見知らぬ人からの物を渡すって、不敬よね?
宛先…。
「高望みだなあ」
第3王子様の名前?
恋文というよりファンレター扱いのもの?
ちょうど、行く先
アルバイトの前に行きましょうか。
捨てられなかったので、渡す選択をした。
義理より、自分の小心な考えの結果だった。
「暇なのか?羨ましいことだ。全くお前のようなやつが!」
犬獣人の先輩が怒っている。ウウウとうなりそうな不機嫌だ。
実家の猟犬が不機嫌な時と同じ。
頑張ってるなあ。
後継でない男子生徒のうちに、なんとかねじ込まないと先がない。
2番目の兄が頑張って動いている姿を見ていた。
「何でそんなに、頑張るの?」と聞いたことがある。
将来に繋げるためさ。
わたしは、婚約者探しかあ。
「忙しいのに、煩わせてっ下級貴族が。」
ぶつぶつ言っているのを頭を下げて、お暇した。
仕事があるのだろう。書類で前が見えない心配をしつつ見送った。
下っ端根性だなあ。おつかれ様です。
3年(最終学年)の先輩だった。今後がかかっている、か。
怒鳴られて楽しいものじゃない。手紙を仲介したことが悪いと思わないけど、凹んだ。
「ワン!」
ぶんぶん尻尾を振っている犬がいる。
食堂裏で愛想を振りまいている学園のアイドルだ。
ヨシヨシと撫でると嬉しそうにする。
じわっと涙が出そうになったけど、ペロリと目元を舐められた。
びっくりして、ちょっと気持ちが上向く。
ふふふっ
「大変なのを比べてどうするのよ。ねー?」
犬に慰められた。
ひとおり撫で回してから
しっかりとした足取りで、わたしはアルバイトへと向かった。
「そこは邪魔よ、退いて。」
明確でシンプル。先輩が怖いので早々に動いた。
「先生に資料を頼まれましたの。持ってくださる?」
(お嬢様は持ちませんものね。)「承ります。」
「この手紙をあの方へ、渡してきなさい。」
(誰?)押し付けられた恋文を送り届けるのって、たまにあるのよね。
食べ物があったら断ってる。だいたい従者の方に渡せばわかってくれる。
頼まれただけと言えば、相手方に警戒はされないかな。
頼まれるなら、快活でわかりやすい人のが好きだ。
お淑やかで性格の良い人は、すでに御用聞きの従者がいらっしゃる。
子爵、侯爵家の方
しかも性格が悪いと言われる人だ。
もしくは恋文をバレたくないので
通りがかりの学年が下の学生に頼んでいる。
「これ、届けて!絶対、本人に直接よ!?」
男爵家の女の子に、凄い勢いで頼まれた。
隣のクラスの子だっけ。接点はない。
本人に直接を、面識ないわたしに頼むってどういうこと??
警戒
護衛の先輩がいる
お世話係をお家が雇っている
従者
取り巻きなんて言われる人達。
妙な連帯感を感じるけど、そこが今後がかかっている。
見知らぬ人からの物を渡すって、不敬よね?
宛先…。
「高望みだなあ」
第3王子様の名前?
恋文というよりファンレター扱いのもの?
ちょうど、行く先
アルバイトの前に行きましょうか。
捨てられなかったので、渡す選択をした。
義理より、自分の小心な考えの結果だった。
「暇なのか?羨ましいことだ。全くお前のようなやつが!」
犬獣人の先輩が怒っている。ウウウとうなりそうな不機嫌だ。
実家の猟犬が不機嫌な時と同じ。
頑張ってるなあ。
後継でない男子生徒のうちに、なんとかねじ込まないと先がない。
2番目の兄が頑張って動いている姿を見ていた。
「何でそんなに、頑張るの?」と聞いたことがある。
将来に繋げるためさ。
わたしは、婚約者探しかあ。
「忙しいのに、煩わせてっ下級貴族が。」
ぶつぶつ言っているのを頭を下げて、お暇した。
仕事があるのだろう。書類で前が見えない心配をしつつ見送った。
下っ端根性だなあ。おつかれ様です。
3年(最終学年)の先輩だった。今後がかかっている、か。
怒鳴られて楽しいものじゃない。手紙を仲介したことが悪いと思わないけど、凹んだ。
「ワン!」
ぶんぶん尻尾を振っている犬がいる。
食堂裏で愛想を振りまいている学園のアイドルだ。
ヨシヨシと撫でると嬉しそうにする。
じわっと涙が出そうになったけど、ペロリと目元を舐められた。
びっくりして、ちょっと気持ちが上向く。
ふふふっ
「大変なのを比べてどうするのよ。ねー?」
犬に慰められた。
ひとおり撫で回してから
しっかりとした足取りで、わたしはアルバイトへと向かった。
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