【完結】何やってるんですか!って婚約者と過ごしているだけですが。どなたですか?

BBやっこ

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誰?

「すまない、待たせたかい?」

「いいえ、本を読んでいたから。」

少し待ったのが本当だが、教室が離れている上に急いで来てくれた
婚約者の姿に、自然と笑顔になった。

ひとつ年上の彼と学園生活を送れるのは嬉しい。

しかし、学科も違うため会える時間が減ってきたのも確かだ。
実際、お互い忙しい。その中で会える時間に、同じ歳だったらもう一年一緒にいられたのに

と思ってしまうのは、栓なきことなのだけど。

今日も芝生の上で最近の話をしたら、別れるのだろう。

会ったばかりで、考えることではないのだけど。
離れ難いなと思う。

これが、惚れた弱みかとしみじみ感じている今日この頃だ。


「どうした?ボーッとしているけど。」

つい、顔を見ながら考え込んでしまった。

「あ、日差しかしら?」

誤魔化しに、天気の良いのを理由にした

「ダメじゃないか、室内に入ろうか?」

そっと肩を支えて、エスコートしてくれる婚約者に惚れ直しながら
移動するところで…


「何やってるんですか!」

女の子の高い声が響いた。

何かあったのかしら?と周囲を見ても、のんびり過ごしていた
カップル数組みがこちらを見ている。

「あなたち、不純な行為は良くないです!」

「不純?」どうやら私に向かって言っている女子学生に、面識はない。

しかし、その制服は真っ白で神官を目指す学科のものとわかる。
通称、聖女科。


「婚約者と過ごしているだけですが」

「そんな近づいて!女神様の教えに背いてますよっ」

女神様は特別なにか禁じていない。

思いつくのは複数の相手との秘事を禁止していることか?


ギギっと首をうごかし、婚約者の顔を見やる。
「知っている子?」

思った以上に低っっい自分の声。


彼は絞り切った声色で言ったのは、
「どなたですか?」と女子学生に言ったのだった。
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