【完結】婚約に浮かれるのはわかるけど、現実も見てくれない？継子なんだからさ。婚約破棄になりそうなの？！

兄へ詰め寄る

「どういうことよ、コレ！？」


私は兄に借用書を突きつけた。

我が家は裕福じゃない。確かに領地経営し、古い家柄だけど田舎だ。

今回、婚約したお義姉様は爵位も資産も上の方。

浮かれている親戚も兄も、現実の準備にまで手を貸してくれず

独身を謳歌しているらしい。


そんな経費担当にされていた私は、兄が借財で買ってきた兄の婚礼用の服のことで

怒っていた。
「もう準備したて言ったよね？」

予算を組み、可能な限りのことをしている。兄の服がお下がりになるのは無理もない。
女性の方が圧倒的におかねがかかるものなのだ。

「ダサいからヤダ」

「花嫁さん優先に決まっているでしょ！」

しめるところはしめる。

そうしなきゃ、式さえあげれない。

「どこにそんなお金あるのよ。」

高品質な婚礼用の服は派手で、あまり花嫁さんのドレスと合わない気がした。