29 / 55
第一部 最弱魔術師から最強剣士への成り上がり
29 戦闘経験の差
しおりを挟む
「お前が敵だな」
俺が告げた言葉を受けて、魔族の女は小さく笑う。
「ええ、その通りよ。私の名はエレジィ。紛い物ではない本物の魔族よ」
「エレジィ、お前がヌーイや隣国の騎士たちを魔族化させたんだな?」
「その通りよ。けれど魔族化についてまで知っているなんて、貴方こそ何者なのかしら?」
「――ただの剣士だ」
そこで一度会話を止め、ユナを見る。
魔心でエレジィの魔術を防いでいたようで、怪我をしている様子はない。
少しホッとする。
「大丈夫か、ユナ?」
「う、うん。私はなんとか。お父様も気絶しているけど命に別状はないよ。でも、町が隣国の騎士たちに襲われているの!」
「そっちなら問題ない。ティナを残してきた。今頃敵を無力化した頃だろう」
「……本当に?」
不安そうなユナの問いに、俺は頷く。
「ああ、それに俺たちが到着するまで町の騎士たちがよく守ってくれていたみたいで、町に被害はほとんど出ていない。優秀だな、この領地の騎士は」
「そ、それはルークが事前に魔族が現れたって教えてくれていたからだよ。対策を取ってたの。それだけでも感謝が尽きないのに、こうして助けに来てくれるなんて……本当にありがとう、ルーク」
心の底からの安堵と感謝を表したような笑みを浮かべるユナを見て、こんな状況にも関わらず胸が高鳴ってしまう。
けれど礼を言うのはまだ早い。
目の前にいるエレジィを倒した後に改めて聞かせてもらおう。
「エレジィ、質問がある」
「何かしら?」
「どうしてヌーイたちを魔族化させた? あの程度の力を持った存在を多数生み出したところで大した意味はないだろう」
「ヌーイくんとやらは例外として、彼らを魔族化させたのはただの気まぐれよ。彼らの領地を襲った際に殺してもよかったけど、従順な手足がいてもいいと思ったの。私に命を握られているからかしら? 熱心に働いてくれるわ」
命を軽く見すぎだと怒りをぶつけたいところだが、そんなことをしても無駄だということは分かっている。
俺は次の質問を投げかける。
「……そうか、ならばもう一つ聞かせろ。そもそも何故魔族がこちら側にいる? 戦妨滝(フリーデントーア)が存在する以上、移動は不可能なはずだ」
「その不可能を覆すだけの何かが起こった、とだけ教えておいてあげるわ。仲間を裏切る訳にはいかないもの」
なるほど、仲間がいるということはエレジィだけではなく、他の魔族もこちら側に来ていると考えるべきだろう。
移動の手段を早急に突き止める必要がある。
そのためにも、今この場の問題を解決しなくては。
剣を構え、切っ先をエレジィに向ける。
「あら、質問はもういいの?」
「ああ」
エレジィは強者だ。それは気配で分かる。
レーニスや特殊個体のロックドラゴンでは全く敵わないほどの実力。
間違いなく、俺がこちらの世界で戦ってきた誰よりも強いだろう。
聖剣を持たない俺が勝てるのか、それとも敵わないほどの実力なのか。
試させてもらおう。
「いくぞ」
「ええ、いらっしゃい」
地を蹴り、空を飛ぶエレジィに迫る。
だが彼女の視線はしっかりと俺を捉えていた。
「はあッ!」
「あまいわ!」
振るった剣も、余裕を持って躱される。
この速度に対応できるとは、予想以上の実力かもしれない。
「ならこれはどうだ」
「――っ」
俺の攻撃は止まらない。
力強く空を蹴り、無理やり足場を生み出すことによって空を駆ける。
音速を超える斬撃を縦横無尽に浴びせる!
「グラディウス・アーツ流、五の型――瞬雷(しゅんらい)」
「なんて、速さ――ッ!」
音速を遥かに超える連撃には、さすがのエレジィも対応できなかったようだ。
首を狙った斬撃のみは躱されたが、それ以外は的確にエレジィの体を切り刻む。
右腕と左足が吹き飛んでいくのが視界に映る。
「風爆!」
「む――」
このままではジリ貧だと考えたのか、エレジィは自身を中心に爆発を起こす。
俺はすぐさま距離を置き、その光景を見届ける。
まさか自殺したわけではないだろう。
「ルーク、倒せたの!?」
「いや、まだだ」
ユナの興奮した声に対し、俺は首を横に振る。
さすがにこれほど簡単に倒せるような相手ではないはずだ。
爆風が晴れる。
そこには傷だらけながらも戦意を失っていない瞳を持つエレジィの姿があった。
怒りを込めて俺を睨んでいる。
「まさか、これほどの実力とはね。もう少し警戒しておくべきだったわ」
「そうか。けど残念だったな、もう手遅れだ」
「手遅れ? バカなことを言わないでほしいわ。私が命を懸けるのはここからよ」
「――――ほう」
エレジィを中心として、魔力の暴風が渦巻く。
これは上位魔族が命と引き換えに発動する禁術、魔神化。
その名の通り、ほんの数分のみだが神にも等しい力を得るのだ。
数秒後、そこには体が元通りに復元され、莫大な魔力を纏うエレジィの姿があった。
彼女は自信に満ちた表情で叫ぶ。
「さあ、こうなった私に敵う者などいないわ! 無様に死になさい!」
そうして放たれた数々の最上級魔術を前に、俺は――
「お前、さっきからどこを見ているんだ?」
「――――え?」
――エレジィの背後から、そう告げた。
エレジィは驚愕に目を見開き振り向くが、もう遅い。
「グラディウス・アーツ流、六の型――無刈(むがい)」
振るわれた剣閃が、エレジィの心臓のみを両断する。
残像を残し、音を消し、一瞬で敵に肉薄し命を奪う暗殺技。
エレジィ程度の実力では、命を取られたことにすら気付かない。
「う、そ。なんで、こんな負け方……」
「冥土の土産に教えておいてやる、魔神化は周りに仲間がいるか守りを固めてから発動するものだ。隙だらけだからな」
「なんで、そんなことを、貴方が知って……申し訳ございません、魔…、…様――」
エレジィの言葉が最後まで紡がれることはなかった。
大気に溶けるように体が消滅していく。
人族が魔族化した時と同じような現象が、魔神化した者にも訪れるのだ。
俺の剣技にある程度対応できたことから考えても、エレジィは間違いなく才能があった。
けれど実戦経験はあまりなかったのだろう。魔神化の弱点すら知らなかったくらいだ。
今回俺はその隙をついて勝った。
別に魔神化したエレジィと真正面から戦っても勝てただろうが、面倒な展開は避けるに限るからな。
今回に限って、俺の目的は強者と戦うことではなくユナを助けることだ。
それを最優先するのは当然。俺はゆっくりと彼女に向かい歩いていく。
そしてその場に座り込む彼女に手を伸ばす。
「終わったぞ、ユナ」
「――うん、ルーク!」
ユナは満面の笑みを浮かべながら、俺の手を握った。
こうして、ミアレルト領での全ての戦いが終わりを告げた。
俺が告げた言葉を受けて、魔族の女は小さく笑う。
「ええ、その通りよ。私の名はエレジィ。紛い物ではない本物の魔族よ」
「エレジィ、お前がヌーイや隣国の騎士たちを魔族化させたんだな?」
「その通りよ。けれど魔族化についてまで知っているなんて、貴方こそ何者なのかしら?」
「――ただの剣士だ」
そこで一度会話を止め、ユナを見る。
魔心でエレジィの魔術を防いでいたようで、怪我をしている様子はない。
少しホッとする。
「大丈夫か、ユナ?」
「う、うん。私はなんとか。お父様も気絶しているけど命に別状はないよ。でも、町が隣国の騎士たちに襲われているの!」
「そっちなら問題ない。ティナを残してきた。今頃敵を無力化した頃だろう」
「……本当に?」
不安そうなユナの問いに、俺は頷く。
「ああ、それに俺たちが到着するまで町の騎士たちがよく守ってくれていたみたいで、町に被害はほとんど出ていない。優秀だな、この領地の騎士は」
「そ、それはルークが事前に魔族が現れたって教えてくれていたからだよ。対策を取ってたの。それだけでも感謝が尽きないのに、こうして助けに来てくれるなんて……本当にありがとう、ルーク」
心の底からの安堵と感謝を表したような笑みを浮かべるユナを見て、こんな状況にも関わらず胸が高鳴ってしまう。
けれど礼を言うのはまだ早い。
目の前にいるエレジィを倒した後に改めて聞かせてもらおう。
「エレジィ、質問がある」
「何かしら?」
「どうしてヌーイたちを魔族化させた? あの程度の力を持った存在を多数生み出したところで大した意味はないだろう」
「ヌーイくんとやらは例外として、彼らを魔族化させたのはただの気まぐれよ。彼らの領地を襲った際に殺してもよかったけど、従順な手足がいてもいいと思ったの。私に命を握られているからかしら? 熱心に働いてくれるわ」
命を軽く見すぎだと怒りをぶつけたいところだが、そんなことをしても無駄だということは分かっている。
俺は次の質問を投げかける。
「……そうか、ならばもう一つ聞かせろ。そもそも何故魔族がこちら側にいる? 戦妨滝(フリーデントーア)が存在する以上、移動は不可能なはずだ」
「その不可能を覆すだけの何かが起こった、とだけ教えておいてあげるわ。仲間を裏切る訳にはいかないもの」
なるほど、仲間がいるということはエレジィだけではなく、他の魔族もこちら側に来ていると考えるべきだろう。
移動の手段を早急に突き止める必要がある。
そのためにも、今この場の問題を解決しなくては。
剣を構え、切っ先をエレジィに向ける。
「あら、質問はもういいの?」
「ああ」
エレジィは強者だ。それは気配で分かる。
レーニスや特殊個体のロックドラゴンでは全く敵わないほどの実力。
間違いなく、俺がこちらの世界で戦ってきた誰よりも強いだろう。
聖剣を持たない俺が勝てるのか、それとも敵わないほどの実力なのか。
試させてもらおう。
「いくぞ」
「ええ、いらっしゃい」
地を蹴り、空を飛ぶエレジィに迫る。
だが彼女の視線はしっかりと俺を捉えていた。
「はあッ!」
「あまいわ!」
振るった剣も、余裕を持って躱される。
この速度に対応できるとは、予想以上の実力かもしれない。
「ならこれはどうだ」
「――っ」
俺の攻撃は止まらない。
力強く空を蹴り、無理やり足場を生み出すことによって空を駆ける。
音速を超える斬撃を縦横無尽に浴びせる!
「グラディウス・アーツ流、五の型――瞬雷(しゅんらい)」
「なんて、速さ――ッ!」
音速を遥かに超える連撃には、さすがのエレジィも対応できなかったようだ。
首を狙った斬撃のみは躱されたが、それ以外は的確にエレジィの体を切り刻む。
右腕と左足が吹き飛んでいくのが視界に映る。
「風爆!」
「む――」
このままではジリ貧だと考えたのか、エレジィは自身を中心に爆発を起こす。
俺はすぐさま距離を置き、その光景を見届ける。
まさか自殺したわけではないだろう。
「ルーク、倒せたの!?」
「いや、まだだ」
ユナの興奮した声に対し、俺は首を横に振る。
さすがにこれほど簡単に倒せるような相手ではないはずだ。
爆風が晴れる。
そこには傷だらけながらも戦意を失っていない瞳を持つエレジィの姿があった。
怒りを込めて俺を睨んでいる。
「まさか、これほどの実力とはね。もう少し警戒しておくべきだったわ」
「そうか。けど残念だったな、もう手遅れだ」
「手遅れ? バカなことを言わないでほしいわ。私が命を懸けるのはここからよ」
「――――ほう」
エレジィを中心として、魔力の暴風が渦巻く。
これは上位魔族が命と引き換えに発動する禁術、魔神化。
その名の通り、ほんの数分のみだが神にも等しい力を得るのだ。
数秒後、そこには体が元通りに復元され、莫大な魔力を纏うエレジィの姿があった。
彼女は自信に満ちた表情で叫ぶ。
「さあ、こうなった私に敵う者などいないわ! 無様に死になさい!」
そうして放たれた数々の最上級魔術を前に、俺は――
「お前、さっきからどこを見ているんだ?」
「――――え?」
――エレジィの背後から、そう告げた。
エレジィは驚愕に目を見開き振り向くが、もう遅い。
「グラディウス・アーツ流、六の型――無刈(むがい)」
振るわれた剣閃が、エレジィの心臓のみを両断する。
残像を残し、音を消し、一瞬で敵に肉薄し命を奪う暗殺技。
エレジィ程度の実力では、命を取られたことにすら気付かない。
「う、そ。なんで、こんな負け方……」
「冥土の土産に教えておいてやる、魔神化は周りに仲間がいるか守りを固めてから発動するものだ。隙だらけだからな」
「なんで、そんなことを、貴方が知って……申し訳ございません、魔…、…様――」
エレジィの言葉が最後まで紡がれることはなかった。
大気に溶けるように体が消滅していく。
人族が魔族化した時と同じような現象が、魔神化した者にも訪れるのだ。
俺の剣技にある程度対応できたことから考えても、エレジィは間違いなく才能があった。
けれど実戦経験はあまりなかったのだろう。魔神化の弱点すら知らなかったくらいだ。
今回俺はその隙をついて勝った。
別に魔神化したエレジィと真正面から戦っても勝てただろうが、面倒な展開は避けるに限るからな。
今回に限って、俺の目的は強者と戦うことではなくユナを助けることだ。
それを最優先するのは当然。俺はゆっくりと彼女に向かい歩いていく。
そしてその場に座り込む彼女に手を伸ばす。
「終わったぞ、ユナ」
「――うん、ルーク!」
ユナは満面の笑みを浮かべながら、俺の手を握った。
こうして、ミアレルト領での全ての戦いが終わりを告げた。
1
あなたにおすすめの小説
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~
月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』
恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。
戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。
だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】
導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。
「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」
「誰も本当の私なんて見てくれない」
「私の力は……人を傷つけるだけ」
「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」
傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。
しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる