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第二章 王都編
第24話 私たちの恩人【クロエ&アリアンナ視点】
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黒髪のポニーテールが特徴的な少女クロエ・ローズミスト。
恋愛アクションRPG『アルテナ・ファンタジア』のヒロインの一人でもある彼女は、亜麻色の長髪が特徴的な少女アリアンナを連れて王都にやってきていた。
「……すごい光景ね」
「うん、本当に……」
クロエとアリアンナは、王都の賑わいを前にし圧倒されていた。
彼女たちが暮らしてきた地方の様子とは、何から何まで違ったからだ。
「……はあ、何でこんなところにくる羽目になったんだか」
クロエはため息を吐き、ここに至るまでの経緯を思い出す。
クロエは『アルテナ・ファンタジア』に登場する五人のヒロインのうち、唯一の平民(という設定)。
大した特色もない地方の孤児院で育った活発な少女である。
しかしクロエは平民でありながら卓越した魔術と弓の才能を持っていた。
森で狩りをする姿を王国騎士団の者に見られ、その才能を買われた彼女は、なんと王立学園から直々にスカウトされる運びとなった。
乗り気ではない彼女に対し、王立学園はまず現地で説明を受けるだけでもと誘い出し、クロエは同じ孤児院で育ったアリアンナを引き連れて王都へとやってきた。
――のだが、既にクロエは地元に帰りたくなっていた。
「やっぱりアタシに王都暮らしなんて合ってないわ。早く断って帰りましょう」
「まあまあ、クロエ。これもせっかくの機会じゃない。入学を断るにせよ、せめて楽しまなくちゃ損だわ」
「……それもそうね」
孤児院の子供たちにお土産話を持って帰るためにも、クロエたちは王都を探索しようとする。
しかしこれだけの雑踏の中を歩くのは初めてだったこともあり、二人はすぐにはぐれてしまった。
「クロエ~どこに行ったの~」
クロエより一つ年上であり、姉のような存在であるアリアンナは声を張り上げながら町を歩く。
すると、
ドンッ!
「きゃっ! ご、ごめんなさい。ぶつかってしまったみたいで……」
よそ見をしていたせいで誰かの背中にぶつかり、反射的に謝る。
しかし、その相手が最悪だった。
アリアンナがぶつかった相手――豪華な服装に身を包んだ男が、不満げな表情で振り返る。
「貴様、私が偉大なるブラゼク伯爵と知っての狼藉か?」
名前こそ知らずとも、男が貴族であることはアリアンナにもすぐ分かった。
慌ててアリアンナは頭を下げる。
「も、申し訳ありません! 王都にやってきたばかりで、あまり詳しくなく……」
「ふんっ! 私を知らぬとはよっぽどの田舎者なのだな。さて、どんな罰を与えてやろうか……ん、待て、顔をよく見せてみろ」
そう言って、ブラゼクはアリアンナの顔をまじまじと見る。
「ふむ、悪くないな。よく聞け、いい提案をしてやる――」
そして直後、あろうことかブラゼクはアリアンナを買ってやろうと言ってきた。
当然すぐに断ったアリアンナだが、それによってブラゼクはさらに怒りを募らせる。
アリアンナを強引に連れ去ろうとした手を払ったのが、最後の一押しとなった。
「ええい! 私に逆らうような不届き物は、ここで成敗してやる!」
「きゃあっ!」
剣を振りかざすブラゼク。
アリアンナはクロエと違い戦闘の心得がないため、抵抗することもできず目をつむることしかできなかった。
しかし、直後にガキン! という音が辺り一帯に響く。
いつまで経っても痛みが襲ってこないことに驚きながら目を開くと、そこには一人の少年――クラウスが立っていた。
「あなたは……」
戸惑うアリアンナの前で、クラウスは堂々とブラゼクにタンカを切る。
そしてその流れのまま、なんと二人は戦闘を始めてしまった。
「アンナ! 大丈夫!?」
「クロエ……」
戦闘が始まって間もなくして、騒ぎを聞きつけたクロエがやってくる。
「何があったの?」
「それが……」
困惑しつつ、アリアンナはこれまでの経緯を話す。
全てを聞いたクロエは、目を丸くしてクラウスに視線を向けた。
「あの人が、アンナを助けてくれたのね……」
クロエにとって、アリアンナは何よりも大切な姉のような存在。
感謝の気持ちを抱きつつ、彼がピンチになるようなら、貴族相手だろうとお構いなく助けに入ろうと決意する。
しかし、その時がやってくることはなかった。
クラウスは圧倒という表現が生ぬるいほど、一方的にバドルグを手玉に取っていたからだ。
「すごい……」
クロエは王立学園直々にスカウトされたという経緯も相まって、自分は相当な実力者だという自負があった。
しかしそれは勘違いだったのだと思い知らされるほどの、圧倒的な実力に衝撃を受けていた。
否、今のクロエが抱いている感情はそれだけでなく――
「…………」
胸の奥底から沸き上がる、これまでに感じたことのない熱い何かを自覚しながら、クロエはただまっすぐその光景を見届ける。
そしてそれは、隣にいるアリアンナも同様だった。
数分後、ブラゼクを簡単に倒したクラウスは、名乗ることなく立ち去ろうとする。
「待って! せめてアタシの大切な家族を助けてくれたお礼だけでも言わせて――」
必死に呼び止めようとしたクロエだったが、クラウスは一瞬だけ立ち止まりかけた後、そのまま立ち去ってしまった。
「行っちゃったわね……」
「そうだね。助けてくれたお礼を言いたかったのに」
お礼を言う機会をなくしてしまったことにショックを受けるクロエとアリアンナ。
すると、周囲の人々が……
「それにしても、すごい戦いだったな」
「あの若さであれだけの強さなら、まず間違いなく王立学園の生徒だろう」
「ああ、それなら貴族相手に物怖じしないのも納得だ」
その言葉を聞いたクロエとアリアンナは、バッと顔を見合わせる。
「聞いた、アンナ?」
「ええ、クロエ」
「王立学園に入れさえすれば、きっと今の人にもう一度会えるはずよ……!」
心の中でとある決意を済ませるクロエだが……
ここで少し、ゲーム世界における二人の境遇について振り返る。
本来のゲーム世界において、アリアンナはブラゼクに逆らったことで殺害され、それを機にクロエは貴族に対する強い憎しみを抱くことになった。
貴族への復讐のため、彼女は王立学園に入り、強さを求めるというのが基本のエピソードとなる。
さらにクロエが黒髪持ちということから差別と戦う内容も含まれており、メインルートの中でもひときわダークな作風と言えるだろう。
そんな中、主人公に対する信頼度が高まった後、クロエが過去の出来事を語る話がある。
その時、イベントスチルにおいてアリアンナは後ろ姿だけが映される。
その記憶が残っていたからこそ、クラウスはアリアンナの顔は知らずとも、後ろ姿だけを見て見覚えがあるように感じたのだ。
しかしこの世界では、アリアンナがブラゼクに殺されることはなかった。
クロエは貴族に対する憎しみを抱くどころか、クラウスに対して強く感謝の念を抱く。
ゆえに、その答えにたどり着いた。
「事前の説明では、王立学園の入学には一人だけ従者を連れてきていいって言ってたわね」
「クロエ、それってもしかして……」
「うん、アンナさえよければだけど」
「っ、もちろん! 私の気持ちはクロエと同じだよ」
クロエとアリアンナは顔を合わせ、同時にこくりと頷く。
そして――
「決めたわ。アタシはあの人にお礼を言うため、王立学園に入学する!」
――ゲーム世界とは異なる理由で、クロエは王立学園への入学を決意するのだった。
◇◆◇
これにて、今回の騒動における変化は全ておしまい――というわけではなかった。
クラウスたちの戦闘が行われた道路に接する建物の屋根の上に、一人の少女が立っていた。
透き通るような青色のセミロングが特徴的な少女の名はエレノア・コバルトリーフ。
『アルテナ・ファンタジア』におけるヒロインの一人である。
彼女は先の戦闘を思い出し、半年前まで同級生だった彼に思いを馳せる。
「クラウスくん。どうして君が、我が流派に伝わる奥義の数々を使えるんだ……?」
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「うん、本当に……」
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彼女たちが暮らしてきた地方の様子とは、何から何まで違ったからだ。
「……はあ、何でこんなところにくる羽目になったんだか」
クロエはため息を吐き、ここに至るまでの経緯を思い出す。
クロエは『アルテナ・ファンタジア』に登場する五人のヒロインのうち、唯一の平民(という設定)。
大した特色もない地方の孤児院で育った活発な少女である。
しかしクロエは平民でありながら卓越した魔術と弓の才能を持っていた。
森で狩りをする姿を王国騎士団の者に見られ、その才能を買われた彼女は、なんと王立学園から直々にスカウトされる運びとなった。
乗り気ではない彼女に対し、王立学園はまず現地で説明を受けるだけでもと誘い出し、クロエは同じ孤児院で育ったアリアンナを引き連れて王都へとやってきた。
――のだが、既にクロエは地元に帰りたくなっていた。
「やっぱりアタシに王都暮らしなんて合ってないわ。早く断って帰りましょう」
「まあまあ、クロエ。これもせっかくの機会じゃない。入学を断るにせよ、せめて楽しまなくちゃ損だわ」
「……それもそうね」
孤児院の子供たちにお土産話を持って帰るためにも、クロエたちは王都を探索しようとする。
しかしこれだけの雑踏の中を歩くのは初めてだったこともあり、二人はすぐにはぐれてしまった。
「クロエ~どこに行ったの~」
クロエより一つ年上であり、姉のような存在であるアリアンナは声を張り上げながら町を歩く。
すると、
ドンッ!
「きゃっ! ご、ごめんなさい。ぶつかってしまったみたいで……」
よそ見をしていたせいで誰かの背中にぶつかり、反射的に謝る。
しかし、その相手が最悪だった。
アリアンナがぶつかった相手――豪華な服装に身を包んだ男が、不満げな表情で振り返る。
「貴様、私が偉大なるブラゼク伯爵と知っての狼藉か?」
名前こそ知らずとも、男が貴族であることはアリアンナにもすぐ分かった。
慌ててアリアンナは頭を下げる。
「も、申し訳ありません! 王都にやってきたばかりで、あまり詳しくなく……」
「ふんっ! 私を知らぬとはよっぽどの田舎者なのだな。さて、どんな罰を与えてやろうか……ん、待て、顔をよく見せてみろ」
そう言って、ブラゼクはアリアンナの顔をまじまじと見る。
「ふむ、悪くないな。よく聞け、いい提案をしてやる――」
そして直後、あろうことかブラゼクはアリアンナを買ってやろうと言ってきた。
当然すぐに断ったアリアンナだが、それによってブラゼクはさらに怒りを募らせる。
アリアンナを強引に連れ去ろうとした手を払ったのが、最後の一押しとなった。
「ええい! 私に逆らうような不届き物は、ここで成敗してやる!」
「きゃあっ!」
剣を振りかざすブラゼク。
アリアンナはクロエと違い戦闘の心得がないため、抵抗することもできず目をつむることしかできなかった。
しかし、直後にガキン! という音が辺り一帯に響く。
いつまで経っても痛みが襲ってこないことに驚きながら目を開くと、そこには一人の少年――クラウスが立っていた。
「あなたは……」
戸惑うアリアンナの前で、クラウスは堂々とブラゼクにタンカを切る。
そしてその流れのまま、なんと二人は戦闘を始めてしまった。
「アンナ! 大丈夫!?」
「クロエ……」
戦闘が始まって間もなくして、騒ぎを聞きつけたクロエがやってくる。
「何があったの?」
「それが……」
困惑しつつ、アリアンナはこれまでの経緯を話す。
全てを聞いたクロエは、目を丸くしてクラウスに視線を向けた。
「あの人が、アンナを助けてくれたのね……」
クロエにとって、アリアンナは何よりも大切な姉のような存在。
感謝の気持ちを抱きつつ、彼がピンチになるようなら、貴族相手だろうとお構いなく助けに入ろうと決意する。
しかし、その時がやってくることはなかった。
クラウスは圧倒という表現が生ぬるいほど、一方的にバドルグを手玉に取っていたからだ。
「すごい……」
クロエは王立学園直々にスカウトされたという経緯も相まって、自分は相当な実力者だという自負があった。
しかしそれは勘違いだったのだと思い知らされるほどの、圧倒的な実力に衝撃を受けていた。
否、今のクロエが抱いている感情はそれだけでなく――
「…………」
胸の奥底から沸き上がる、これまでに感じたことのない熱い何かを自覚しながら、クロエはただまっすぐその光景を見届ける。
そしてそれは、隣にいるアリアンナも同様だった。
数分後、ブラゼクを簡単に倒したクラウスは、名乗ることなく立ち去ろうとする。
「待って! せめてアタシの大切な家族を助けてくれたお礼だけでも言わせて――」
必死に呼び止めようとしたクロエだったが、クラウスは一瞬だけ立ち止まりかけた後、そのまま立ち去ってしまった。
「行っちゃったわね……」
「そうだね。助けてくれたお礼を言いたかったのに」
お礼を言う機会をなくしてしまったことにショックを受けるクロエとアリアンナ。
すると、周囲の人々が……
「それにしても、すごい戦いだったな」
「あの若さであれだけの強さなら、まず間違いなく王立学園の生徒だろう」
「ああ、それなら貴族相手に物怖じしないのも納得だ」
その言葉を聞いたクロエとアリアンナは、バッと顔を見合わせる。
「聞いた、アンナ?」
「ええ、クロエ」
「王立学園に入れさえすれば、きっと今の人にもう一度会えるはずよ……!」
心の中でとある決意を済ませるクロエだが……
ここで少し、ゲーム世界における二人の境遇について振り返る。
本来のゲーム世界において、アリアンナはブラゼクに逆らったことで殺害され、それを機にクロエは貴族に対する強い憎しみを抱くことになった。
貴族への復讐のため、彼女は王立学園に入り、強さを求めるというのが基本のエピソードとなる。
さらにクロエが黒髪持ちということから差別と戦う内容も含まれており、メインルートの中でもひときわダークな作風と言えるだろう。
そんな中、主人公に対する信頼度が高まった後、クロエが過去の出来事を語る話がある。
その時、イベントスチルにおいてアリアンナは後ろ姿だけが映される。
その記憶が残っていたからこそ、クラウスはアリアンナの顔は知らずとも、後ろ姿だけを見て見覚えがあるように感じたのだ。
しかしこの世界では、アリアンナがブラゼクに殺されることはなかった。
クロエは貴族に対する憎しみを抱くどころか、クラウスに対して強く感謝の念を抱く。
ゆえに、その答えにたどり着いた。
「事前の説明では、王立学園の入学には一人だけ従者を連れてきていいって言ってたわね」
「クロエ、それってもしかして……」
「うん、アンナさえよければだけど」
「っ、もちろん! 私の気持ちはクロエと同じだよ」
クロエとアリアンナは顔を合わせ、同時にこくりと頷く。
そして――
「決めたわ。アタシはあの人にお礼を言うため、王立学園に入学する!」
――ゲーム世界とは異なる理由で、クロエは王立学園への入学を決意するのだった。
◇◆◇
これにて、今回の騒動における変化は全ておしまい――というわけではなかった。
クラウスたちの戦闘が行われた道路に接する建物の屋根の上に、一人の少女が立っていた。
透き通るような青色のセミロングが特徴的な少女の名はエレノア・コバルトリーフ。
『アルテナ・ファンタジア』におけるヒロインの一人である。
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