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第二章 王都編
第39話 ヒロイン全員で貴族をやっつけよう!
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エレノアたちとブラゼクの戦闘は苛烈を極めていた。
カンカン! キンキンキン!
「ふはは、どうしたエレノア嬢! 私の華麗な剣技を前に手も足も出ないか!?」
「――ッ」
ブラゼクは漆黒の魔力によって強化され、歴戦の騎士すら上回る力で次々と剣を振るう。
力では敵わないと見切ったエレノアは、卓越した技術を駆使することによって何とか渡り合っていた。
(やはり、普段のブラゼク伯爵とは強さが二回りほど違う。いくら技術でこちらが勝っているとはいえ、このままだと勢いに呑まれてやられてしまうだろう――1対1なら)
エレノアがブラゼクの剣を躱して後ろに飛び退いたタイミングで、後方から二つの声が響く。
「【影鞭】」
「【螺旋の矢」!」
右側からは漆黒の鞭が伸び、左側からは矢が円を描くように飛んでいく。
それらはエレノアを超え、そのままブラゼクの体に直撃した。
「くうっ、小癪な!」
「ちっ、やっぱり効いてないのね」
実力に差があるせいかダメージが入るとまではいかず、クロエが不満げに舌打ちする。
とはいえ、彼女たちの攻撃がブラゼクの意識を割いているのは事実だ。
特に、優秀なのがマリーだった。
「【影槍】、【影斬撃】」
「ちぃっ! いつの間に背後に!」
全員の意識の隙間をつくようにして、いつの間にかブラゼクの背後に回り込んだマリーが次々と魔術を浴びせていく。
彼女はクロエと違い、ダメージではなく完全にブラゼクの妨害をすることだけに集中していた。
その戦い方は、まるで長年の経験を積んだ暗殺者のようだ。
マリーとクロエの尽力によりブラゼクが立ち止まったのを見て、エレノアは加速した。
「感謝する、二人とも! コバルトリーフ流剣術――【双閃】!」
「がはっ!」
エレノアの放った二重の斬撃を浴び、ブラゼクが嗚咽を零す。
どうやらこの三人の中で唯一、エレノアの攻撃だけは通るみたいだ。
(よし、このまま着実にダメージを重ねていけばいずれ倒れるはずだ!)
「まだまだいくぞ――【紫電】!」
エレノアはそう確信して追撃を浴びせる。
しかし、その直後だった。
「あまいぞ、エレノアァァァ!」
「なっ!?」
あろうことかブラゼクは防御を放棄し、両手で高く剣を掲げる。
エレノアの剣が直撃したのにも構わず、そのままカウンターを仕掛けるつもりのようだった。
(まずい! 今の私に、ここから切り返すための技はない――)
しかもこのタイミングからでは、マリーやクロエの援護も間に合わない。
エレノアが死を覚悟した瞬間、彼女の脳裏に数日前の光景がよぎった。
それは彼女の中にいる師匠が戦う姿。
その光景に突き動かされるように、エレノアは覚悟を決める。
(あれからたった2日、度重なる修練の中でさえ一度も成功していないが関係ない! 今ここで、限界を超えろ!)
決意とともに、エレノアは剣を両手で強く握りしめる。
そして想像の中だけにある、理想の姿を辿った。
「コバルトリーフ流剣術――最終奥義【星煌剣舞】!」
それは、たった0.1秒の間に十七回剣を振るうことで幾重もの斬光を生じさせる必殺技。
音速を超える刃が通った後には純白の光が走り、十七本の線が同時に生じることで空中に星座が浮かび上がるのだ。
剣の舞によって空に描かれる星々の煌めき――ゆえに【星煌剣舞】。
十七の斬撃を内包した一撃は、見事にブラゼクの狙いを打ち砕いた!
「なにぃっ!? まさか貴様ごときに、私の剛剣が破られるなど――がはぁっ!!!」
エレノアの一撃はそのままブラゼクに直撃し、その丸々とした体を吹き飛ばした。
それと同時に、エレノアはその場に膝をつく。
追い詰められた状態で奥義を使ったことによる反動がきたのだ。
「大丈夫ですか?」
「ちょっとアンタ、平気なの!?」
「ああ、少し休めばよくなる。それよりも……」
マリーとクロエの心配をよそに、エレノアはブラゼクに視線をやる。
すると予想通りというべきか、あれだけの攻撃を浴びてなお、ブラゼクは立ち上がろうとしていた。
(やはりまだ立ち上がるか。恐らくはこれも、あの漆黒の魔力の影響……)
警戒するエレノアの前で、ブラゼクは気味の悪い笑みを零す。
「く、くはは、残念だったなエレノア嬢よ。そして後悔せよ、こうなった以上は仕方ない、奴が来る前だが私の全身全霊を見せてやる」
膨れ上がる漆黒の魔力。
そこから感じる威圧感は、これまで以上。
だが、エレノアに戸惑いはなかった。
「悪いが、ブラゼク伯爵――その決断に至るのが、少しばかり遅かったぞ」
「なに?」
「さあ、君の出番だ――ソフィア」
エレノアが視線を後ろにやると、そこには目をつむりながら宝剣を高く構えるソフィアがいた。
彼女は青色の眼を開き、こくりと頷く。
「ええ、ありがとう三人とも。おかげで準備できました」
ソフィアの持つ宝剣――名を【希望を導く剣】。
周囲の者から魔力を集め放つという、シンプルな能力を有している。
エレノアたちがブラゼクと戦っている間に、ソフィアは結界内にいる国民に語りかけ魔力を分け与えてもらっていた。
そしてその魔力を放つための準備が、ようやく整ったのだ。
集まった魔力の総量は、ブラゼクの漆黒の魔力を優位に上回る。
それを今、ソフィアは解き放とうとしていた。
「なっ! たかだか王女風情が、これだけの魔力量を操れるだと!?」
ブラゼクは驚愕に目を見開き、無意識にその場から後ずさる。
その時点で格付けは済んだ。
ブラゼクの叫びを聞き、ソフィアは小さく笑う。
(確かに昨日までの私なら、これだけの魔力を行使できなかったでしょう――だけど今は違います!)
左手につけられた指輪がキランと輝くのを見て、ソフィアはある青年のことを思い出す。
そして、
「――喰らいなさい。これが、人々の怒りです!」
剣を振り下ろし、巨大な魔力の奔流を解き放った。
魔力はまっすぐにブラゼクへと向かう。
「そんな、馬鹿な、まさか私が奴と遭遇するまでもなく、やられるなどぉぉぉぉぉ!!!」
真正面から魔力の奔流を浴びたブラゼクは、悲鳴にも近い叫び声とともに意識を失うのだった。
「……終わったのですね」
ブラゼクが気絶したのを見届けて、ソフィアは呆然とした表情で呟く。
最終奥義を放ったエレノアと同様、大量の魔力を行使した反動がきているのだ。
「どうやら結界も解除されたようだ、まず間違いないだろう」
「思っていた以上に厄介な強敵でした」
「骨が折れたわね」
各々の感想を零すエレノアたち。
そして戦闘が終わったのを察してか、遠くから眺めていた国民が顔を覗かせる。
「終わったのか……?」
「彼女たちが倒してくれたんだ!」
「ありがとう! 助かったぁ!」
命が助かったことに安堵した国民が、一斉にエレノアたちを称える。
その称賛を浴び、彼女たちが誇らしく思った、その瞬間。
「いやいや、まだ終わってなんかいない。むしろここからが本番だ」
「「「「っっっっっ!」」」」
この場にいる全員の視線が、声のした頭上に向けられる。
そこには額から生えた角と赤色の眼が特徴的な男が浮かんでいた。
男から漂う魔力を見たエレノアは、確信とともに尋ねる。
「間違いない、魔族だ! そしてブラゼク伯爵に力を与えたのもお前だな!?」
「ご名答。戦闘は一部始終見させてもらった、さすがの観察眼のようだな」
そう答えたあと、魔族はブラゼクのそばに降り立つ。
そして、
「では、お前が集めた分の悪意は返してもらうぞ」
ブラゼクの体から、漆黒の魔力が漏れて魔族のもとに流れていく。
それを確認した魔族は「ほう」と頷いた。
「逃げ惑う人々の恐怖が集った、質と量ともに申し分ない悪意だ。これなら満足いく【門】が開けそうだな」
ブツブツと何かを呟く魔族に対して、エレノアは告げる。
「お前はいったい、何の目的でここに来た!?」
「ふむ、そう言えばまだ言っていなかったか。いいだろう、答えてやる」
魔族はブラゼクの体を軽く足蹴にする。
「俺がコイツに力を貸したのは、邪悪な力を街中で振るうことによって人々の悪意を集めてもらうためだ」
「悪意を集めて、いったい何になると言うんだ?」
「決まっているだろう? これを使って魔物を召喚するんだ。悪意の大きさに応じた強力な存在を召喚することこそ、俺の固有魔術」
そこまでを語った後、魔族は両腕を大きく広げ、困惑するエレノアたちに告げた。
「申し遅れた。俺は魔王軍幹部、四天王の一人【異界のゲートリンク】。これより、悪意を用いてこの地で最も凶悪な存在を召喚し、王都を破壊させてもらう」
――――――――――――――――――――
鳴物入りでやってきたゲートリンクくん。
自信満々な様子ですが、はたして彼は目的を達成することができるのか⁉︎
ぜひ感想欄などで予想をお聞かせください!
※ヒント:次回は数話ぶりにクラウスが登場! ちなみに現在は隠しダンジョン攻略中です。
カンカン! キンキンキン!
「ふはは、どうしたエレノア嬢! 私の華麗な剣技を前に手も足も出ないか!?」
「――ッ」
ブラゼクは漆黒の魔力によって強化され、歴戦の騎士すら上回る力で次々と剣を振るう。
力では敵わないと見切ったエレノアは、卓越した技術を駆使することによって何とか渡り合っていた。
(やはり、普段のブラゼク伯爵とは強さが二回りほど違う。いくら技術でこちらが勝っているとはいえ、このままだと勢いに呑まれてやられてしまうだろう――1対1なら)
エレノアがブラゼクの剣を躱して後ろに飛び退いたタイミングで、後方から二つの声が響く。
「【影鞭】」
「【螺旋の矢」!」
右側からは漆黒の鞭が伸び、左側からは矢が円を描くように飛んでいく。
それらはエレノアを超え、そのままブラゼクの体に直撃した。
「くうっ、小癪な!」
「ちっ、やっぱり効いてないのね」
実力に差があるせいかダメージが入るとまではいかず、クロエが不満げに舌打ちする。
とはいえ、彼女たちの攻撃がブラゼクの意識を割いているのは事実だ。
特に、優秀なのがマリーだった。
「【影槍】、【影斬撃】」
「ちぃっ! いつの間に背後に!」
全員の意識の隙間をつくようにして、いつの間にかブラゼクの背後に回り込んだマリーが次々と魔術を浴びせていく。
彼女はクロエと違い、ダメージではなく完全にブラゼクの妨害をすることだけに集中していた。
その戦い方は、まるで長年の経験を積んだ暗殺者のようだ。
マリーとクロエの尽力によりブラゼクが立ち止まったのを見て、エレノアは加速した。
「感謝する、二人とも! コバルトリーフ流剣術――【双閃】!」
「がはっ!」
エレノアの放った二重の斬撃を浴び、ブラゼクが嗚咽を零す。
どうやらこの三人の中で唯一、エレノアの攻撃だけは通るみたいだ。
(よし、このまま着実にダメージを重ねていけばいずれ倒れるはずだ!)
「まだまだいくぞ――【紫電】!」
エレノアはそう確信して追撃を浴びせる。
しかし、その直後だった。
「あまいぞ、エレノアァァァ!」
「なっ!?」
あろうことかブラゼクは防御を放棄し、両手で高く剣を掲げる。
エレノアの剣が直撃したのにも構わず、そのままカウンターを仕掛けるつもりのようだった。
(まずい! 今の私に、ここから切り返すための技はない――)
しかもこのタイミングからでは、マリーやクロエの援護も間に合わない。
エレノアが死を覚悟した瞬間、彼女の脳裏に数日前の光景がよぎった。
それは彼女の中にいる師匠が戦う姿。
その光景に突き動かされるように、エレノアは覚悟を決める。
(あれからたった2日、度重なる修練の中でさえ一度も成功していないが関係ない! 今ここで、限界を超えろ!)
決意とともに、エレノアは剣を両手で強く握りしめる。
そして想像の中だけにある、理想の姿を辿った。
「コバルトリーフ流剣術――最終奥義【星煌剣舞】!」
それは、たった0.1秒の間に十七回剣を振るうことで幾重もの斬光を生じさせる必殺技。
音速を超える刃が通った後には純白の光が走り、十七本の線が同時に生じることで空中に星座が浮かび上がるのだ。
剣の舞によって空に描かれる星々の煌めき――ゆえに【星煌剣舞】。
十七の斬撃を内包した一撃は、見事にブラゼクの狙いを打ち砕いた!
「なにぃっ!? まさか貴様ごときに、私の剛剣が破られるなど――がはぁっ!!!」
エレノアの一撃はそのままブラゼクに直撃し、その丸々とした体を吹き飛ばした。
それと同時に、エレノアはその場に膝をつく。
追い詰められた状態で奥義を使ったことによる反動がきたのだ。
「大丈夫ですか?」
「ちょっとアンタ、平気なの!?」
「ああ、少し休めばよくなる。それよりも……」
マリーとクロエの心配をよそに、エレノアはブラゼクに視線をやる。
すると予想通りというべきか、あれだけの攻撃を浴びてなお、ブラゼクは立ち上がろうとしていた。
(やはりまだ立ち上がるか。恐らくはこれも、あの漆黒の魔力の影響……)
警戒するエレノアの前で、ブラゼクは気味の悪い笑みを零す。
「く、くはは、残念だったなエレノア嬢よ。そして後悔せよ、こうなった以上は仕方ない、奴が来る前だが私の全身全霊を見せてやる」
膨れ上がる漆黒の魔力。
そこから感じる威圧感は、これまで以上。
だが、エレノアに戸惑いはなかった。
「悪いが、ブラゼク伯爵――その決断に至るのが、少しばかり遅かったぞ」
「なに?」
「さあ、君の出番だ――ソフィア」
エレノアが視線を後ろにやると、そこには目をつむりながら宝剣を高く構えるソフィアがいた。
彼女は青色の眼を開き、こくりと頷く。
「ええ、ありがとう三人とも。おかげで準備できました」
ソフィアの持つ宝剣――名を【希望を導く剣】。
周囲の者から魔力を集め放つという、シンプルな能力を有している。
エレノアたちがブラゼクと戦っている間に、ソフィアは結界内にいる国民に語りかけ魔力を分け与えてもらっていた。
そしてその魔力を放つための準備が、ようやく整ったのだ。
集まった魔力の総量は、ブラゼクの漆黒の魔力を優位に上回る。
それを今、ソフィアは解き放とうとしていた。
「なっ! たかだか王女風情が、これだけの魔力量を操れるだと!?」
ブラゼクは驚愕に目を見開き、無意識にその場から後ずさる。
その時点で格付けは済んだ。
ブラゼクの叫びを聞き、ソフィアは小さく笑う。
(確かに昨日までの私なら、これだけの魔力を行使できなかったでしょう――だけど今は違います!)
左手につけられた指輪がキランと輝くのを見て、ソフィアはある青年のことを思い出す。
そして、
「――喰らいなさい。これが、人々の怒りです!」
剣を振り下ろし、巨大な魔力の奔流を解き放った。
魔力はまっすぐにブラゼクへと向かう。
「そんな、馬鹿な、まさか私が奴と遭遇するまでもなく、やられるなどぉぉぉぉぉ!!!」
真正面から魔力の奔流を浴びたブラゼクは、悲鳴にも近い叫び声とともに意識を失うのだった。
「……終わったのですね」
ブラゼクが気絶したのを見届けて、ソフィアは呆然とした表情で呟く。
最終奥義を放ったエレノアと同様、大量の魔力を行使した反動がきているのだ。
「どうやら結界も解除されたようだ、まず間違いないだろう」
「思っていた以上に厄介な強敵でした」
「骨が折れたわね」
各々の感想を零すエレノアたち。
そして戦闘が終わったのを察してか、遠くから眺めていた国民が顔を覗かせる。
「終わったのか……?」
「彼女たちが倒してくれたんだ!」
「ありがとう! 助かったぁ!」
命が助かったことに安堵した国民が、一斉にエレノアたちを称える。
その称賛を浴び、彼女たちが誇らしく思った、その瞬間。
「いやいや、まだ終わってなんかいない。むしろここからが本番だ」
「「「「っっっっっ!」」」」
この場にいる全員の視線が、声のした頭上に向けられる。
そこには額から生えた角と赤色の眼が特徴的な男が浮かんでいた。
男から漂う魔力を見たエレノアは、確信とともに尋ねる。
「間違いない、魔族だ! そしてブラゼク伯爵に力を与えたのもお前だな!?」
「ご名答。戦闘は一部始終見させてもらった、さすがの観察眼のようだな」
そう答えたあと、魔族はブラゼクのそばに降り立つ。
そして、
「では、お前が集めた分の悪意は返してもらうぞ」
ブラゼクの体から、漆黒の魔力が漏れて魔族のもとに流れていく。
それを確認した魔族は「ほう」と頷いた。
「逃げ惑う人々の恐怖が集った、質と量ともに申し分ない悪意だ。これなら満足いく【門】が開けそうだな」
ブツブツと何かを呟く魔族に対して、エレノアは告げる。
「お前はいったい、何の目的でここに来た!?」
「ふむ、そう言えばまだ言っていなかったか。いいだろう、答えてやる」
魔族はブラゼクの体を軽く足蹴にする。
「俺がコイツに力を貸したのは、邪悪な力を街中で振るうことによって人々の悪意を集めてもらうためだ」
「悪意を集めて、いったい何になると言うんだ?」
「決まっているだろう? これを使って魔物を召喚するんだ。悪意の大きさに応じた強力な存在を召喚することこそ、俺の固有魔術」
そこまでを語った後、魔族は両腕を大きく広げ、困惑するエレノアたちに告げた。
「申し遅れた。俺は魔王軍幹部、四天王の一人【異界のゲートリンク】。これより、悪意を用いてこの地で最も凶悪な存在を召喚し、王都を破壊させてもらう」
――――――――――――――――――――
鳴物入りでやってきたゲートリンクくん。
自信満々な様子ですが、はたして彼は目的を達成することができるのか⁉︎
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