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第3話
しおりを挟む「意外とあっさり・・・」
こうして、あっさりとメールアドレスの交換を終えた鷹華は、じっとスマートフォンの画面を眺める。
「それじゃあ、鷹華さん。放課後にまたメール入れるね」
「あ、はい!」
そうして矢能は手を振り、去っていった。
「これが、男子のメールアドレス・・・」
鷹華は画面に表示されたアドレスを、まるで宝物を見る様な眼で眺める。
「ふーん。アレが鷹華の狙っている相手ね」
「ひっ! って、早瀬さんじゃないですか。脅かすのは止めてください」
いつの間に現れたのか、鷹華の後ろには早瀬が立っていた。
「ガラの悪い奴が相手だったらどうしようかと思ったけど、普通の奴でちょっと安心したわ」
早瀬は溜息を吐きながら、廊下の窓に肘を付いて外を眺める。
その表情は、どこか寂しげでもあった。
「早瀬さん・・・そんなお母さんみたいな事を」
「実際、巣から旅立つ雛を見てる親鳥の気分なのよ」
早瀬は窓の外でぴょんぴょんと跳ねるスズメを見ながら、くすりと微笑む。
「あ、もし何かあったら、私に連絡しなさいよ? 私に恋愛のアドバイスなんてどのくらい出来るかはわからないけど、もし貴女がピンチになったらいつでも手を貸してあげるから」
「はい、わかりました! また何かあれば、早瀬さんに相談しますね!」
「うん、そうして」
その時、昼休みの終わりを告げるチャイムがなる。
顔を合わせて微笑み合い、そうして2人は並んで教室へと戻っていった。
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