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2章 新たな生活
これから
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「好きなだけここにいて、生活の基盤にしたらいいよ。
エリュシア王国までは比較的安全に船で行けるだろうし、船を使って拠点をここにすれば良い。」
『えっ?でも…』
「それにリュートやエリスのお墓もあるんだ。故郷にうつしてあげるまではここで墓参りをしてあげて欲しい。」
『でも…』
矢継ぎ早に話す俺にリネアは戸惑っているようだ。
『わたし、お金も何もないよ?
あるのはこの身体と拙い水魔法だけだよ?』
「身体はさておき、水魔法が使えるのはとってもありがたいんだ!
ストックしているとはいえ、川まで歩かずに済むしね。」
これは事実である。
実際に生活用水は近くの川まで行かねばならないと覚悟していた。
井戸でも掘れればと思ってはいたが、俺には井戸掘りの知識も道具もない。
『えっ…でも…いいの?』
「ああ。リュートとエリスも知らない俺に参られるより何倍も嬉しいだろ?」
そう言って微笑みかけると、リネアはまた泣き顔で答えた。
『うんっ!…そうだね、ありがとう!
…お世話に…なりますっ!』
こうしてリネアが我が家の一員に加わった。
リネアが落ち着いたところで状況の共有をする事にした。
「へー、生活魔法って便利なんだなぁ。」
『うん。家政婦魔法とかメイド魔法なんて差別する人もいるけど、貴族や王族には必ず必要な人材だし、とっても重宝するんだよ!』
エリスの魔法ということで、とっても嬉しそうにリネアが答えてくれた。
生活魔法とは簡単にこんな感じだ。
・大きく捉えていうと、この世界で4大魔法と言われる(炎、水、土、風)の属性魔法を少しずつ使えるような物である。
・例えば水魔法と炎魔法を組み合わせてお湯を生み出したり、風魔法を使って掃除をしたりなど、本当に生活魔法という名の魔法効果を持つ。
・出力を大きくする事はできず、多量のものは生み出せない。そのため戦闘には不向きである。
…うん!いいね!
どんどん非戦闘職っぽくなるけど、とても生活が便利になりそうだ!
俺が嬉しそうにしていると、リネアが呟いた。
『だから、私の水魔法には頼らないでもカエデはもう一人で生活出来ちゃうんだよね。』
…ノンノンノン!甘いのだよ、リネアくん!
そう頭の中でリネアに語りかけた俺は実際には無言で腕を掴み家の奥へと進んで行った。
『えっ?なに?
もし夜伽をするなら、あんな事言ったけどっ!少し心の準備をさせてっ!
わたしまだ、そのっ…初めてでっ…』
後ろでゴニョゴニョ話して顔を赤らめているリネアをよそに、俺はどんどんと彼女の腕を掴み家の奥に向かった。
家の奥には目的の場所が広がっている。
エリュシア王国までは比較的安全に船で行けるだろうし、船を使って拠点をここにすれば良い。」
『えっ?でも…』
「それにリュートやエリスのお墓もあるんだ。故郷にうつしてあげるまではここで墓参りをしてあげて欲しい。」
『でも…』
矢継ぎ早に話す俺にリネアは戸惑っているようだ。
『わたし、お金も何もないよ?
あるのはこの身体と拙い水魔法だけだよ?』
「身体はさておき、水魔法が使えるのはとってもありがたいんだ!
ストックしているとはいえ、川まで歩かずに済むしね。」
これは事実である。
実際に生活用水は近くの川まで行かねばならないと覚悟していた。
井戸でも掘れればと思ってはいたが、俺には井戸掘りの知識も道具もない。
『えっ…でも…いいの?』
「ああ。リュートとエリスも知らない俺に参られるより何倍も嬉しいだろ?」
そう言って微笑みかけると、リネアはまた泣き顔で答えた。
『うんっ!…そうだね、ありがとう!
…お世話に…なりますっ!』
こうしてリネアが我が家の一員に加わった。
リネアが落ち着いたところで状況の共有をする事にした。
「へー、生活魔法って便利なんだなぁ。」
『うん。家政婦魔法とかメイド魔法なんて差別する人もいるけど、貴族や王族には必ず必要な人材だし、とっても重宝するんだよ!』
エリスの魔法ということで、とっても嬉しそうにリネアが答えてくれた。
生活魔法とは簡単にこんな感じだ。
・大きく捉えていうと、この世界で4大魔法と言われる(炎、水、土、風)の属性魔法を少しずつ使えるような物である。
・例えば水魔法と炎魔法を組み合わせてお湯を生み出したり、風魔法を使って掃除をしたりなど、本当に生活魔法という名の魔法効果を持つ。
・出力を大きくする事はできず、多量のものは生み出せない。そのため戦闘には不向きである。
…うん!いいね!
どんどん非戦闘職っぽくなるけど、とても生活が便利になりそうだ!
俺が嬉しそうにしていると、リネアが呟いた。
『だから、私の水魔法には頼らないでもカエデはもう一人で生活出来ちゃうんだよね。』
…ノンノンノン!甘いのだよ、リネアくん!
そう頭の中でリネアに語りかけた俺は実際には無言で腕を掴み家の奥へと進んで行った。
『えっ?なに?
もし夜伽をするなら、あんな事言ったけどっ!少し心の準備をさせてっ!
わたしまだ、そのっ…初めてでっ…』
後ろでゴニョゴニョ話して顔を赤らめているリネアをよそに、俺はどんどんと彼女の腕を掴み家の奥に向かった。
家の奥には目的の場所が広がっている。
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