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第八章 仕事とキスの狭間で
エリアマネージャー中居さんの秘密~出張1日目
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午後は、悩んでいる人とどのように向き合い、解決をしていくか、などの
実践的なところをレクチャーしたり、子どもとの向き合い方などを綿密に行った。
私はそれが、使命なのでこの程度では疲労困憊とはならないが
深澤くんは、まあまあ疲れの色が出始めた。
(鍛練のおかげ、かも。近いところから出来る事をやっていこう。)
「蓮伽さん、疲れませんか?」
「私は、大丈夫。鍛練といって修行みたいなのをしているから。」
「そっか、地球のパワーに比べたら、ね。」
「そ。深澤くん、少し疲れてるね、外の空気吸ってきたら?多分、ここ、浄化のパワーが土地的に強い。」
「蓮伽さんが、僕を癒すことは出来ないですか(笑)?」
「.......。」
「...........。」
「ここじゃ、出来ない♡」
「(笑)(笑)外へ行ってきまーす♡」
(なんて、可愛いのかしら。)
単純明快な、深澤くん。
気になる事があったので、エリアマネージャーの稲垣さんを訪ねた。
パーテーションの横から顔を出すと、何やら難しい顔をしている。
「稲垣さん、いいですか?」
「あ、岩本さん。どうぞどうぞ」
「失礼します。」
・・・・・・・どうしても引っかかる、あの人の事を聞きたかった。
「あの、お聞きしたい事があって、、、」
「はいはい、何でしょう?」
「中居さんの事、なんですけど.....」
「・・・・・・。」
「中居さんって、何者なんですか?」
「......私の口からは何とも。ただ、この地域で生まれていて、ちょっと特殊なパワーを持っている方なんです。」
・・・・・やっぱり、だ。
彼女は、私と偶然に出会った縁ではない。
故意に、私を選びここへ呼んでいる。
「そうなんですね、このプロジェクトは・・・・?」
「特命です。国のミッションなことはもちろん本当です。怪しい事はないのですが、仕事を通して、やりたいことがある。と言っていました。」
「なるほど、わかりました。ありがとうございます!」
「いいえ、お役に立てましたか?私も、正直、詳しい事はわからないのです。
岩本さん、あなたは・・・・中居さんがどんな人なのかわかるのではないですか?」
「い、いえ、そこまでは。稲垣さんはどうしてこの仕事を?」
「私は、中居さんに助けてもらった事がきっかけでこちらで仕事をすることになりました。中居さん、恩人なので・・。」
稲垣さんの後ろに意識を合わせると、心の核の部分に手を当てている光景が浮かんだ。
(あれ....中居さんの手だ。中居さんのオーラの色。.......あなたは何者?)
「そうでしたか、中居さんと出会えて良かったですね。
稲垣さんには、きっと今世でのやらなければいけない事があって、中居さんが、辛い事から解放を試みたと思います。ここにいるのは必然だと思いますよ。」
「そうだったんですね。わかりました。
岩本さん、あなたにも中居さんと同じ空気を感じます。
もしかしたら、あなたの方がパワーが強大かもしれない。私にはそう感じ....。」
「(笑)気のせいですよ!忙しいところ、ありがとうございます。」
「いえ、お役にたてたかどうか・・・」
稲垣さんのところを後にした。
実践的なところをレクチャーしたり、子どもとの向き合い方などを綿密に行った。
私はそれが、使命なのでこの程度では疲労困憊とはならないが
深澤くんは、まあまあ疲れの色が出始めた。
(鍛練のおかげ、かも。近いところから出来る事をやっていこう。)
「蓮伽さん、疲れませんか?」
「私は、大丈夫。鍛練といって修行みたいなのをしているから。」
「そっか、地球のパワーに比べたら、ね。」
「そ。深澤くん、少し疲れてるね、外の空気吸ってきたら?多分、ここ、浄化のパワーが土地的に強い。」
「蓮伽さんが、僕を癒すことは出来ないですか(笑)?」
「.......。」
「...........。」
「ここじゃ、出来ない♡」
「(笑)(笑)外へ行ってきまーす♡」
(なんて、可愛いのかしら。)
単純明快な、深澤くん。
気になる事があったので、エリアマネージャーの稲垣さんを訪ねた。
パーテーションの横から顔を出すと、何やら難しい顔をしている。
「稲垣さん、いいですか?」
「あ、岩本さん。どうぞどうぞ」
「失礼します。」
・・・・・・・どうしても引っかかる、あの人の事を聞きたかった。
「あの、お聞きしたい事があって、、、」
「はいはい、何でしょう?」
「中居さんの事、なんですけど.....」
「・・・・・・。」
「中居さんって、何者なんですか?」
「......私の口からは何とも。ただ、この地域で生まれていて、ちょっと特殊なパワーを持っている方なんです。」
・・・・・やっぱり、だ。
彼女は、私と偶然に出会った縁ではない。
故意に、私を選びここへ呼んでいる。
「そうなんですね、このプロジェクトは・・・・?」
「特命です。国のミッションなことはもちろん本当です。怪しい事はないのですが、仕事を通して、やりたいことがある。と言っていました。」
「なるほど、わかりました。ありがとうございます!」
「いいえ、お役に立てましたか?私も、正直、詳しい事はわからないのです。
岩本さん、あなたは・・・・中居さんがどんな人なのかわかるのではないですか?」
「い、いえ、そこまでは。稲垣さんはどうしてこの仕事を?」
「私は、中居さんに助けてもらった事がきっかけでこちらで仕事をすることになりました。中居さん、恩人なので・・。」
稲垣さんの後ろに意識を合わせると、心の核の部分に手を当てている光景が浮かんだ。
(あれ....中居さんの手だ。中居さんのオーラの色。.......あなたは何者?)
「そうでしたか、中居さんと出会えて良かったですね。
稲垣さんには、きっと今世でのやらなければいけない事があって、中居さんが、辛い事から解放を試みたと思います。ここにいるのは必然だと思いますよ。」
「そうだったんですね。わかりました。
岩本さん、あなたにも中居さんと同じ空気を感じます。
もしかしたら、あなたの方がパワーが強大かもしれない。私にはそう感じ....。」
「(笑)気のせいですよ!忙しいところ、ありがとうございます。」
「いえ、お役にたてたかどうか・・・」
稲垣さんのところを後にした。
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